日本を代表するヒストリックカー ハコスカ GT-Rってどんなクルマ?
2016/02/04
里ちゅーん
日産のフラッグシップスポーツカーのGT-R。その性能は、日本が世界に誇る一級品のスポーツカーです。そのGT-Rの基礎を作ったのが先代モデルのR34 GT-Rです。今回はスカイラインの名前が付けられた、最後のR34 GT-Rについて調べてみました。
R34 スカイラインGT-R V.Spec
R34 スカイラインGT-Rは、先代で不評だったボディをサイズダウンさせ、1999年に登場しました。量産車初のアドバンスドエアロシステムを採用、全体を直線基調のデザインとし、丸型4灯テールランプは内側を小型化、その中心に方向指示器、制動時は外側のテールランプのみ赤く点灯するスタイルにし、ナンバープレートスペース横に後退灯とリアフォグランプを装備していました。
R34 スカイライン GT-Rでは、ベースグレード、走行性能を重視したVスペックの他、2001年には乗り心地と上質感を重視したMスペックが設定されました。しかし、排出ガス規制の影響により2002年に生産を終了。生産終了直前の2月に最終記念車「VスペックII Nür」および「Mスペック Nür」が各車500台、合計1,000台の限定で販売され、即日完売となりました。
R34 スカイラインGT-R M.Spec Nür
・全長 4,600mm
・全幅 1,785mm
・全高 1,360mm
・ホイールベース 2,665mm
それでは早速、R34 スカイライン GT-Rを性能・デザイン・価格など、レビューも交えながら、様々な面から見ていきましょう!
直列6気筒DOHCツインターボエンジン
総排気量 2,568cc
最高出力 280ps / 6,800rpm
最大トルク 40.0kgm/4,000 rpm
10・15モード燃費 8.1km/L
カムカバーも先代までは黒から赤く塗装され「SKYLINE GT-R NISSAN」の文字が印刷されたプレートに変更されました。またNürバージョンでは金色のカバーが採用されていました。
R34 スカイライン GT-Rには、先代同様、基本的には後輪を駆動させ、前後4輪の車輪速度センサにより、トルクを前輪に0:100 - 50:50の範囲で配分するアテーサE-TSが装備されています。そのためコーナリングでは、後輪駆動車のような走りが可能となっていました。
また、V.Spec系にはアクティブLSDとシンクロして動作するアテーサE-TSプロが標準装備されていました。
R34 スカイライン GT-Rのトランスミッションは、ドイツゲトラグ社と共同開発した6速ミッションが採用され、バックギアにもシンクロ機構が搭載されていました。
では、R34 スカイライン GT-Rのユーザーレビューを見てみましょう!
『踏めば怒涛の加速、普通に運転すればリッター9kmも実現できるエンジンはすごいと思う。足回りも改善すればよいので問題とならない。』
『GT-Rならではの存在感。今でもガソリンスタンドで速いでしょ?とか声をかけられます。
RB26の回した時の加速感。今はもっと加速のいい車はたくさんあると思いますがアクセル踏んだ時の加速の速さの感覚はかなりのものかと。もちろんノーマルでも。スタイル。前後のブリスターフェンダーは好みです。』
『走りにかんしては完璧です、流石は日本がほこるスーパーカーだと思います。パワーに関しては、ノーマル時はお世話にも速い車とは言えない、下手したら国産のニリッターターボに負けます。しかし、エンジンの作りが根本的に違うのでちょっといじれば400Ps越えます
乗り心地ですが、この車は乗り心地を気にする車ではないと思いますでも思った以上に乗り心地はよかった、もう少し固くてもよかった。』
やはり、R34 スカイライン GT-Rのユーザーは、エンジン性能については高い評価のようですね。ただし、足回りに関しては、跳ねる感じがするなど、いまひとつ落ちつかない足回りに不満を述べるユーザーも見受けられました。
R34 スカイライン GT-R V.Spec以上には、前方下部に樹脂製、後方下部に量産車初のオートクレーブを用いて焼成されたカーボンディフューザーや、可変2段リアウイングスポイラーを用い、前方からボディ下面に流入した空気を、圧縮・整流された後、後端の跳ね上がった部分で拡散されることでダウンフォースを発生させるシステムを採用していました。
R34 スカイライン GT-Rには、従来の3連メーターに代わりに、コンソール中央に水温、ブースト圧などを表示するマルチファクションディスプレイと呼ばれる、5.8インチのモニターが搭載されました。
R34 スカイライン GT-R V.Spec系には、NACA(現在のNASA)が開発したV字型エアダクトが付いたカーボンボンネットが装着されていました。軽量化を図ると同時に、タービン付近の温度を軽減させる効果がありました。(その他のグレードはアルミ製を採用していました。)
さて、では気になるR34 スカイライン GT-Rの価格を見ていきましょう!
NISMO GT-R Z-TUNE
R34 スカイライン GT-Rには、NISMOの創立20周年アニバーサリー記念モデルとして20台限定販売された「NISMO GT-R Z-TUNE」があります。エンジンは排気量アップに各部を研磨・バランス取りされたパーツで組まれ、最大出力500PS以上を発揮しました。
R34 スカイライン GT-Rの価格は以下の通りです。
R34 スカイライン GT-R Mスペック Nür
6,300,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R VスペックII Nür
6,100,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R Mスペック
5,950,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R VスペックII
5,750,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R
5,050,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R VスペックII N1
6,100,000円(税込)
R34 スカイライン GT-R V.Spec & V35 GT-R 45th Anniversary
2002年にR34 スカイラインGT-Rが生産を終了したのち、2007年にそのDNAを受け継いで次世代の日産GT-Rが発売となったが「スカイライン」の名称を付けなかったため、スカイラインGT-Rとしては、このR34型スカイライン GT-Rが最後となっています。
さていかがでしたか?
今回はR34 スカイライン GT-Rの性能面を含め、様々な角度から見てきました。R34 スカイライン GT-Rは、1989年から始まる第2世代のスカイラインGT-Rの中で最終型のGT-Rです。先代の拡大したボディをサイズダウンし、運動性能をよりブラッシュアップした1台でした。
これをきっかけにスポーツ4WDをご購入予定の方は、R34 スカイライン GT-Rついてご検討されてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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