コンパクトなクロスオーバーSUV。ホンダ・ヴェゼルの中古情報まとめ
2016/09/14
Nor.M
他をマネしない技術力に魅了されたホンダファン。しかし数年前から増えているホンダのリコール。販売した車がリコール、欠陥車と聞いて宗一郎はなんと言うだろうか?世界ナンバーワンを目指していたあの時期と比べて、何かが欠けている。その欠けたものとはいったい何だ?
「リコール」と聞くと、車両になんらかの不具合を持っている、いわゆる欠陥が見つかった場合に聞く言葉。できれば聞きたくない言葉であり、ましてや自分が乗っているクルマとなると愕然とする人もいるでしょう。ホンダも人の命を乗せて走るクルマを製造する会社であり。欠陥車は「欠陥車」と潔く認め対応しています。その対応の仕方は3通り。
ホンダ リコール
ホンダからダイレクトメールでこの封筒が来たら必ず開封してください。
「重要なお知らせ」は、ごめんなさいの手紙です。
【リコール】 自動車が道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計または製作の過程にある場合、国土交通省に届け出て自動車等を無料で修理します。
保安基準とは、クルマが運航する為の構造や装置などについて、技術的な基準を定めた法律です。リコールの場合は即販売店へ連絡をして無料修理を行ってください。
【改善対策】 保安基準不適合状態ではないが、安全上または公害防止上放置できなくなるおそれがあり、その原因が設計または製作の過程にある場合、国土交通省に届け出て自動車等を無料で修理します。
リコールと改善対策は違いますが、ホンダも他のメーカー同様に国土交通省に届けてクルマを無料で修理します。
【サービスキャンペーン】 リコールまたは改善対策に該当しない場合であり、商品性や品質の改善のためにメーカーが行う修理・改修で、国土交通省の通達に基づく制度です。
国土交通省に通知し、実施しています。 お客様にご連絡するか、ホンダ販売店へ行った際にお知らせして点検・修理します。
これを行う事によって、ホンダのイメージダウンを回避する目的もあります。
自分のクルマがリコール対象車の場合、愛車救済を「どこに連絡して、どうしたらいいのか?」と考えてしまいます。慌てずにホンダから送られてきた手紙をもう一度読んで早いうちに修理に出しましょう。
特定記録郵便で配達されます。
自宅のポストに配達されます。特定記録と書いてあり確実にお客様へ渡る記録のような気がしますが、 配達後に完了記録を取る簡易書類と違い、配達する郵便局で「配達前にお届け完了」と記録される場合もあるので注意も必要です。引っ越しなどで住所変更などの手続きをしていないと、ホンダからのリコールの情報が来ないので、乗っているクルマのリコール情報はマメにチェックしておいた方が良さそうですね。
Honda Cars
ホンダの販売店へ電話連絡を行い、クルマをあずける日程を決めて下さい。その時に作業時間や代車の有無確認も確認しておいた方がいいです。
また、ホンダの直ディラーは心配ないのですが、悪徳販売店の中には、リコールもいくらかの工賃代金や、代車の代金を取る所もあるようですので気を付けて下さい。
他の国にも誇れる日本の自動車技術は、乗る人の安全を守るために欠かせない最先端技術が満載。昔とは格段に違う進歩した電子技術で今の便利な生活が築けていますが、未知なる技術の品質確認ミスで、どうしても防ぐことは困難です。ただここ数年のホンダのリコール状況は無様過ぎると感じ、検証してみました。
ホンダのリコール情報をもとに年間リコール台数を調べてみました。
【4輪車】
平成21年 171,964台
平成22年 848,268台
平成23年 455,168台
平成24年 43,842台
平成25年 988,639台
平成26年 1,697,755台
平成27年 3,856,348台
【2輪車】
平成21年 88,183台
平成22年 168,615台
平成23年 21,670台
平成24年 29,190台
平成25年 110,867台
平成26年 88,684台
平成27年 64,762台
前代未聞! フィットハイブリッド1年に5回のリコール
① 2013/10/24 DCT変速制御プログラム(4,883台)
② 2013/12/20 DCT変則制御プログラム(36,100台)
③ 2014/2/10 DCT変則制御プログラム(70,299台)
④ 2014/7/10 エンジン制御プログラム(131,040台)
⑤ 2014/10/23 点火コイル、電磁ノイズ(247,571台)
5回のリコールと合わせて、タカタのエアーバック問題
新開発のハイブリッド装置にデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、安全装置も含めてのプログラム制御の困難さは理解していたそうですが、新機構の開発を優先したばかりに大量のリコール発生。大切な何かが欠けている気がします。
あたりまえのことです。以前のホンダは基本を守りつつ、技術を磨いてきたはず
今のホンダは何を目指しているのだろうか?
お客への謝罪 受けてもらえず
「またかぁ~」と、お客を憤慨させたホンダの失態
リコールも1~2度ならまだしも、5回・・・6回・・・となると、お客の方も黙ってはいない。
また一人、大切なホンダのファンを失った・・・
大切なモノとは 品質管理体制にあり、社内風潮の乱れからではないでしょうか?
ホンダフィットハイブリッドのリコールに関しては、他社を真似せずに未知なる世界へホンダらしく邁進している姿勢を感じます。それに1年に5回もリコールを出したとは言え、リコールを出してしまったホンダにしてみれば恥ずかしいこと、包み隠さず迅速な対応は評価したいと思います。
では2輪車のリコール内容はどうでしょう?
前輪用ブレーキケーブルの長さが不適切なため、走行中のフロントフォークの伸縮により、ケーブル留め金具部で当該ケーブルが折れ曲がることがある。そのため、そのまま使用を続けると、ケーブル内のインナーワイヤーが切損し、前輪ブレーキが操作できなくなるおそれがある。(3.092台)
1) フロントサブハーネスの線種選定が不適切なため、ハンドル操作の繰り返しにより当該ハーネスが断線することがあります。そのため、前照灯、方向指示器、速度計、警音器の作動不良や、エンストして再始動できなくなるおそれがあります。
2) フロントサブハーネスとウインカースイッチハーネスの固定位置が不適切なため、ハンドルを左転舵した際にヘッドライトステーとフレーム間に当該ハーネスが挟まり、屈曲することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、屈曲の繰り返しにより断線し、前照灯、方向指示器、速度計、警音器の作動不良や、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがあります。〔250台〕
後輪サスペンションにおいて、ピストンとピストンシャフトを締結するナットの締付け工程が不適切なため、締付け力が不足しているものがあります。当該ナットが外れ、緩衝機能が低下して、走行安定性を損なうおそれがあります。(340台)
後輪を駆動するスプロケットを支えるベアリングにグリースが封入されていないものがある。異音が発生し、最悪の場合、ベアリングが破損して固着し、走行不能となるおそれがある。(809台)
一極集中に依る歪なのか?
ホンダの国内2輪車は一部海外生産を除いて、熊本製作所で製造されています。
調べてみると、2輪のリコール内容は「指導不足」「確認不足」「チェックもれ」などが原因でリコールとなっているようです。それに、過去に他機種で発生したリコール項目の水平展開対策(全機種見直し)も弱いように感じます。言い換えれば「仕事をやっていない」状態なのでは?
120%の良品
「100%を目指したんじゃあ、人間のすることだから、1%やそこいらのミスをする。その1%を買ったお客さんには、Hondaは、100%の不良品をお売りしたことになってしまう。だからミスをなくすために120%を目指さなければならないんだ」
本田宗一郎 挑戦と成功
ホンダのクルマを買ってくれたお客さんに迷惑をかけたら
自ら販売店に足を運び、「すまなんだなぁ~ 迷惑かけたな~」「今度作るクルマは壊れないモノにしますから」と深々と頭を下げていたそうです。(14:00辺り)
いかがでしたか?ホンダのリコールを調べていく中で、不動の大企業に成長したホンダに見え隠れする横柄さでした。欠けているモノを探し求め、辿り着いたのはやはり、創業者の本田宗一郎の思想、社内には必ずその思想は受け継がれると信じています。今のホンダに必要な事は「原点に返ること」だと感じました。
リコールは「リコール」と認め受け入れる潔さがある以上、もう少しホンダを応援してみませんか?
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