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車のライトの種類が多すぎて覚えられない方必読!種類別要点まとめ

車にはたくさんの種類のライトがついていますが、あなたは役割や使い方を覚えていますか?教習所で習ったけど忘れてしまった、今更人に聞くのも恥ずかしい…。そんな方のために、車のライトの種類別に役割や使い方を簡単にまとめました。

こんなにあるんだ!車のライトの種類

車にはいろんな種類のライトがついています。
下の図を見てわかるとおり、車体の前後左右、室内と、たくさんありますね。
全部覚えるのは大変かと思いますが、これだけたくさんの種類のライトがついているのも、ちゃんと意味があるからです。
今回はライトの種類別に役割や使い方をまとめました。

図説:車のライトの種類

①ヘッドライト ②スモールランプ
③ウィンカー ④フォグランプ
⑤テールランプ ⑥ブレーキランプ
⑦バックアップランプ ⑧ナンバー灯
⑨デイライト ⑩ルームランプ

図説:車のライトの種類

人によって言い方が違うだけで、○○ライト、○○ランプ、○○灯は同じ意味です。

種類別:車のライトの役割

それでは、ライトの種類別に役割を見ていきましょう。

車のライトの種類:ヘッドライト

ヘッドランプ、前照灯。
運転者が前方を見やすくするため、周囲に自分の存在を知らせるための照明。
光色は白色と決まっています。

車のライトの種類:スモールランプ

クリアランスランプ、車幅灯。
周囲に自分の存在を知らせるため、車幅を示すための照明。
光色は白色、淡黄色、橙色で、夜間に前方300mの距離から確認できる程度の光度である決まりがあります。

車のライトの種類:ウィンカー

ターンランプ、ターンシグナルランプ。
右左折や進路変更の方向を点滅で示す照明。
乗用車の場合は前部、側面、後部の3箇所に取り付けます。
光色は橙色と決まっています。

車のライトの種類:フォグランプ

フォグライト、霧灯。
濃霧時に運転者への光の反射を抑えつつ視認性を確保するため、自分の存在を知らせるための照明。
前部の光色は白色か淡黄色、後部は赤色と、前部と後部で規定が違います。

車のライトの種類:テールランプ

テールライト、尾灯。
夜間や悪天候時に後方に自分の存在を知らせるための照明。
光色は赤色、夜間に300mの距離から視認でき、他の交通を妨げない程度の明るさであることが決められています。

車のライトの種類:ブレーキランプ

ストップランプ、制動灯。
後方に減速中・停止中であることを示すための照明。
光色は赤色、テールランプと兼用の場合はブレーキをかけた時に通常使用時の約5倍の明るさになるようにしなければなりません。

車のライトの種類:バックアップランプ

バックランプ、後退灯。
車が後退することを後方に知らせるための照明。
光色は白色。

車のライトの種類:ナンバー灯。

ライセンスランプ、番号灯。
ナンバープレートを照らすための照明。

車のライトの種類:デイライト

日中に点灯し、周囲に自分の存在を知らせるため、周囲よりも目立っていることを運転者に意識させて事故の発生を抑制するための照明。

車のライトの種類:ルームランプ

車内灯、室内灯。
車内を照らすための照明。

車のライトの種類:マップランプ

ダッシュボード周辺を照らすための照明。

車のライトの種類:コーナリングランプ

側方照射灯。
右左折の際に運転者が側方を見やすくするため、周囲に自分が右左折をするということを知らせるための照明。
光色は白色、後方や前方40m以上先を照らしてはいけないなどの決まりがあります。

車のライトの種類:サスペンションライト

ドレスアップのための照明。

種類別:車のライトの使い方

次に、ライトの種類別に使い方を説明します。

ヘッドライト:
ハイビーム(上向き)とロービーム(下向き)を使い分ける必要があります。
ハイビームは正面を遠くまで(約100m)照らせますが、対向車や前を走る車を眩惑したり、霧や雪に反射したりすると危険なので、その場合はロービーム(約40m照らせます)を使用します。
ヘッドライトの日没後の点灯は義務ですが、薄暮時に事故が多いため、早めに点灯するようにしましょう。

スモールランプ:
ヘッドライトとの併用は可能ですが、夜間にヘッドライトをつけずにスモールランプで走行してはいけませんし、ヘッドライトはつけてもスモールランプをつけずに停車してもいけません。
存在を知らせるだけでなく、車の大きさを示すために、夜間の停車時は点灯しましょう。

ウィンカー:
右左折、進路変更、駐停車、発進などの合図に使用します。
また、全てのウィンカーを点滅させるハザードランプ(非常停止灯)の役割もあり、故障などでやむを得ず路上駐車する場合や、夜間に照明のない場所に停車する場合に使用することがあります。
しかし、ハザードランプを使用すれば路上駐車をしていいわけではありませんので、注意してください。

フォグランプ:
近くを広く照らす性質から、濃霧時だけでなく、直近の道路標示などを照らす補助灯として使われることもあります。
リアフォグランプはテールランプより明るいため、不必要な照明は眩惑の原因になるので注意が必要です。

テールランプ:
夜間や悪天候時の走行の際に使用します。
テールランプの点灯はヘッドライトと連動するようにつくられています。

ブレーキランプ:
ブレーキペダルを踏むと点灯するようになっています。
ポンピングすると点滅したようになり、より後方に注意を促す効果があります。
車体後面上部にあるハイマウントストップランプも同様です。

バックランプ:
ギヤをバックに入れている間だけ点灯します。

ナンバー灯:
スモールランプと連動して点灯します。

デイライト:
点灯すると前の車のブレーキランプが見づらくなってしまうことがあるので、状況に応じて使用しましょう。

ルームランプ、マップランプ:
ドアを開けた時に自動で点灯します。
手動で点灯・消灯することもできます。

コーナリングランプ:
ヘッドライト点灯時にウィンカーと連動して点灯・消灯します。
現在は装備されていない車が多いですが、見通しの悪い場所での右左折では重宝します。

車のライトに使われる光源の種類

車のライトには主に4種類の光源が使われています。

白熱灯:
主にテールランプに使用されましたが、現在は環境への影響で、生産・販売が終了しています。
消費電力は30w、寿命は約1,000時間。

ハロゲン:
白熱灯より明るく、主にヘッドライト、フォグランプに使用されます。
価格が数千円程度なのが魅力です。
消費電力は55w、寿命は2,000時間。

HID:
主にヘッドライトに使用されます。
ハロゲンより寿命が長いですが、配光が不安定です。
ハロゲンの2倍の明るさで自然光に近く、消費電力が1/2なのが特徴です。
消費電力は35w、寿命は12,000時間。

LED:
最近人気でいろんなライトに使用されます。
他3種類よりずっと明るく、寿命も長いですが、高価格なのが難点です。
消費電力は4w、寿命は50,000時間。

昨今の車のライト問題

最後に、昨今の車のライト問題についてすこし話したいと思います。

かつては車のライトには白熱灯やハロゲンを使用するのが主流でした。
技術が進歩した今ではHID、LEDも選択肢に入り、標準装備された車もあります。
たしかにHID、LEDは他に比べて明るい、省エネ、寿命が長いという長所があります。
LEDは明るさといろんな色が表現できることから、ドレスアップを目的としたライトもたくさんの種類があります。

しかし、問題点もあります。
ライトが明るければその分、眩惑の可能性も上がりますし、目に負担をかけます。
ハイマウントストップランプは後続ドライバーに減速・停止の合図がわかりやすくなるように、だいたい目の高さになる位置に装備されます。
しかし、ちょうど目の高さに明るい光があったら、後続ドライバーの方はどうなるでしょう。
一瞬目がくらんだだけでも事故につながる可能性はありますよね。
また、ヘッドライトやテールランプと間違えないように、前部には白色、後部には赤色の照明でのドレスアップは違反ですが、知らずに使用している人もいます。

明るいから、きれいだからというだけで、なんでもLED化、ドレスアップすればいいというわけではありません。
歩行者や他の運転者の迷惑にならないように、決まりを守って愛車をカスタマイズしてください。

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