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出来ればはまりたくない!首都高の渋滞について調べてみました

旅行や通勤、帰宅時など極力避けたい渋滞。しかも首都高の渋滞となるとなかなか動けない状態になってしまうこともしばしばあります。そこで今回は首都高の渋滞についてまとめてみました!普段から首都高を走る機会のある方や東京に行く予定のある方など要チェックです。

そもそも渋滞ってどんな状態?

多くの方が渋滞にはまった経験があると思いますが、渋滞って正確にはどのような状態のことをいうのでしょうか?渋滞について簡単にご紹介していきたいと思います。

渋滞 首都高

交通渋滞の定義は、道路管理者や交通管理者ごとに異なっています。 例えば、警視庁では統計上、下記を渋滞の定義としています。

・一般道路 : 走行速度が20km/h以下になった状態
・高速道路 : 走行速度が40km/h以下になった状態

日本における渋滞

日本における総距離が最も長い渋滞は1995年12月27日の滋賀県~愛知県でのゲリラ豪雪による通行止めの影響が原因で起きた渋滞で先頭が名神高速道路 秦荘PA(現・湖東三山PA)で末尾が東名高速道路 赤塚PAの総距離154Kmにもおよんだ渋滞と言われています。

世界における渋滞

2010年、米外交専門誌フォーリン・ポリシーは、世界で最も交通渋滞が深刻な都市として、モスクワ、ラゴス、メキシコシティ、サンパウロ、北京の5つの都市を挙げています。このうちサンパウロでは2008年9月に、世界で最も長いといわれる165マイル(約265km)超の渋滞が発生しました。

渋滞 首都高

それではこれから渋滞が起こりやすい道路のひとつである首都高の渋滞について見ていきたいと思います。

渋滞の起きる原因

では一般的にどういうことが原因で渋滞は発生しているのでしょうか?一般道と高速道路での発生原因をそれぞれ見ていきましょう!

渋滞 首都高 

一般道路

①信号交差点
都市部では単路部は長くは続かず、信号交差点が数多くあります。単路部で十分な交通容量があっても、その先の信号交差点の存在によってその道路の交通容量は低下します。また交差点への進入車両が極度に増えた場合、隣接する交差点まで車両の列が伸びて渋滞が連鎖的に増える グリッドロックと呼ばれる「超渋滞」現象が発生し、渋滞の原因となります。

②右折待ち車両
平面な交差点を右折する場合、必ず対面する交通をまたぐ必要があります。そのため、狭い道路で右折車が本線上で対面交通が途切れるのを待機していたり、右折レーンが存在してもその容量を超えて本線にはみ出している場合は、後続車が阻まれて渋滞が起こります。

③左折待ち車両
右折待ち車両ほど大きな問題になることは少ないが、大都市や鉄道駅周辺、あるいはイベント開催時の会場周辺など、横断歩行者が多い交差点では横断歩行者がなかなか途切れず左折できずにいる車によって後続の車が阻まれることがあります。

④悪天候
雪、雨、凍結の場合、摩擦係数が小さくなりタイヤが滑りやすくなるため、ドライバーが慎重に運転し、また霧や大雨の場合、視界が悪く低速度で運転せざるを得ないため、道路容量が低下。また悪天候のために事故が起こればやはり渋滞は悪化します。

渋滞 首都高

高速道路

①分岐点での渋滞
インターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)では流出、流入が発生するが、本線の車は流入車を入れるため、前車との車間距離を空けるために少し減速したり、追越車線に移動したりします。本線の後続車は車間距離を一定に保とうとして、詰まった車間距離を広げるために速度を先行車より落とし、これが連鎖的に続くと渋滞となります。

②料金所による渋滞
ETCの普及により、ノンストップで料金所を通過できる車両が増えたため、日本では解消されつつありますが、料金所を抜けて一般道へつながる交差点や信号機でうまく自動車が流れず渋滞することもあります。

③山間部による渋滞
日本における高速道路では山間部のように険しい地形上に路線を建設するため、傾斜が多く存在します。ドライバーが平坦部と変わらないアクセルの踏み方で上り坂を登ろうとすると、傾斜角度3%程度のドライバーも気付かないほどのわずかな傾斜でも速度が低下します。特に加速性能の低い大型車は速度低下が大きい。

④トンネルによる渋滞
トンネルは視覚的に狭く感じ、明るさも変化するため、ドライバーはその入り口付近でアクセルを緩めてしまいやすいです。その結果、交通容量が低下。また、雨水をはくために中央に向けて上り坂となっているトンネルもあり、これも渋滞の原因となっています。

首都高の渋滞が起きやすい時期

まずは首都高の渋滞が起きやすいと言われている時期についてご紹介していきたいと思います。

渋滞 首都高

首都高の渋滞はゲリラ豪雨のように予測が難しいものではなく、明確な法則性があると言われています。

混雑する月:3月、7月、8月、9月、12月
混雑する曜日:金(次いで木)
混雑する日付:25日をピーク(曜日の配列によって変化)とした下旬

これはあくまで目安ですが、首都高は「渋滞予想カレンダー」というものをウェブサイト上で発表しており、それを見れば混雑する日がほぼわかります。首都高の場合、NEXCOの高速道路より渋滞の可能性は断然高いので、利用価値も高いはずですが、その存在はあまり知られていないようです。

渋滞 首都高

C2中央環状線の全通で、首都高の渋滞状況は大きく変化し、走りやすくなりました。しかし渋滞が無くなったわけではなく、「差が激しくなった」かもしれません。首都高の渋滞と上手く付き合っていくための方法の一つとして渋滞予測カレンダーを利用してみるのもいいかもしれません。

首都高の渋滞の原因と対策

次は首都高の渋滞が起きる原因とその対策についてご紹介していきます。

渋滞 首都高

首都高渋滞原因①:交通集中渋滞(85%)

上り勾配での速度低下対策
・エスコートライトによる速度低下の防止
・速度回復を促すメッセージの表示
・付加車線の設置
・看板や路面標示による注意喚起

合流部の対策
・交通需要の時間変化に応じたJCT合流部の運用変更(可変チャンネリゼーション)
・入口流入調整
・交通状況に合った区画線改良
・拡幅による車線増

交通集中への対策
・広域交通情報の提供
・渋滞予想カレンダーによる混雑日の広報
・事業中のネットワーク整備等

首都高渋滞原因②:事故・故障車渋滞(約11%)

・事故・故障車処理の迅速化

首都高渋滞原因③:工事渋滞(約4%)

・工事の集約化
・ノー工事デーの拡大

渋滞 首都高 

首都高の渋滞を少しでも改善するための対策が取られていることもあり、少しずつ渋滞は改善されているようです。

首都高の渋滞について、まとめ

渋滞 首都高

いかがでしたでしょうか?

今回は首都高の渋滞を中心に調べてみました。渋滞には極力つかまりたくないですよね。そのために首都高では渋滞予想カレンダーの活用や様々な改善への取り組みをしているようです。また渋滞にはまってしまった場合には焦ることなく安全運転を心掛けていくことも大切なようです!

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