自動車のシートカバーはどの様なものが販売されているのでしょうか。
2016/11/30
なみけん
自動車に付けられたエンブレム。見覚えのあるもの、初めて見るもの。美しいもの、恐ろしく見えるもの。自動車会社創業当時の歴史を織り込んだものや、何年もかけて作り替えたもの。まさにさまざまな生い立ちやせいちょうの過程を持っていました。調べてみましたエンブレムの世界。
『エンブレム』という単語を口にしたことのある人は、世の中にゴマントいるはずですが、その本当の意味を知っているかと尋ねられたら、どう答えますか・・・・?
みなさん良くご存知のウィキペディアには、
エムブレム(英: emblem)とは、道徳的真理や寓意といった概念を要約する、あるいは王・聖人といった人物を表す、抽象的あるいは具象的な画像のこと。
と書かれています。
分かったような分からないような記述ですが、なおこうも続きます。
日常会話においては、「エンブレム」という語はしばしば「シンボル」(象徴・シンボル)と同じ意味で使われるが、厳密には両者の間には区別がある。「エンブレム」は、観念または特定の人や物を表すのに使われる図案を指す。具体的にエンブレムは、神性・部族または国家・徳または悪徳といった抽象概念を視覚的な用語で具体化させたもので、対象または対象の対応物である。
エンブレムは身元確認のバッジとして身につけたりすることもできる。たとえば、使徒ヤコブのエンブレムは実物または金属製の「ホタテガイの殻」で、ヤコベの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう中世の巡礼者たちはそれを帽子や服に縫いつけて、自分たちの目的を明らかにした。中世には多くの聖人たちに、絵などの画像でその人とわからせるためのエンブレムが与えられていた。アレクサンドリアのカタリナには「車輪」または「剣」、聖アントニウスには「豚」または「小さな鐘」がその例である。これらは、とくに美術に描かれる聖人を表す時にはアトリビュート(象徴物)とも呼ばれた。
皆さん思っていた『エンブレム』に、おそらく似ても似つかないイメージではないでしょうか・・・・?!
たぶんこのページをご覧の皆さんは車に興味を持つ方々が多いと思いますが、その方々にとっての『エンブレム』は、当然車に関するもののイメージだと思いますが、そう記している辞書は三省堂 大辞林でも実用日本語表現辞典 でもなくて大車林(自動車情報事典)くらいなのです。
日本の自動車メーカーは、どんなエンブレムを使っているのでしょうか?見たことのあるものが多いはずですが、調べてみます。
創業当時の社名は「トヨダ」、ロゴや刻印も英語では「TOYODA」でエンブレムは漢字の「豊田」を使用していました。
しかし、1936年夏に行われた新トヨダマークの公募で、約27000点の応募作品から選ばれたのは「トヨダ」ではなく「トヨタ」のマークだったのです。
1989年(平成元年)に「新しいトヨタが走り始めます」というキャッチコピーでトヨタの新時代・新しいトヨタマークを大々的に宣伝しました。
トヨタが1989年の会社創立50周年を記念して発表した現在の「トヨタマーク」は、当時海外で知名度を上げつつ合ったトヨタに相応しく、遠くからでもトヨタ車だと分かることをポイントに、なんと企画に5年もの期間を費やしてデザインされたものとのことです。
このトヨタマークはよく見ると3つの円で構成されているのが確認出来ますが、これは「T」を示しているのと同時にトヨタ車のユーザーとトヨタを意味する2つの円を、世界を表す大きな円が包んでいるという意味も込められているそうです。
そして今では、トヨタは国内仕様車のフロントグリル等に、車種ごとに異なるエンブレムを装着しています。
以下に記載します。
レクサス(Lexus) は、トヨタ自動車が北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアなどの全65か国で展開している高級自動車ブランドです。
サイオン (Scion) は、トヨタ自動車が2003年からアメリカ合衆国(グアム、プエルトリコを含む)およびカナダで展開している自動車ブランドです。
通称とブランド名は「日産 (NISSAN) 」です。
日本国外の一部では、高級自動車ブランドである、「インフィニティ (INFINITI) 」も展開しており、現在はフランスの自動車製造大手ルノーの連結子会社になっています。
エンブレムの由来は、「ダットサン」で使用されていたロゴが、戦後の財閥解体などを経て日産自動車のロゴとしてローマ字の「NISSAN」となったもののようです。
インフィニティ (INFINITI) は、日産自動車が日本国外で展開している高級自動車ブランドです。
そして「INFINITI」のロゴは、無限の彼方へと向かう開けた道と富士山を意味しているようです。
ダットサン(英称:Datsun, DATSUN とも)とは、かつての日産自動車を代表する小型車のブランドの1つです。
2012年3月20日、日産のCEOであるカルロス・ゴーンによって新興市場向けの低価格ブランドとしてダットサンの復活が発表併せて新しいロゴも公開されました。
日本大手の輸送機器及び機械工業メーカーであり、二輪車では、販売台数、売上規模ともに世界首位である会社です。
ホンダのエンブレムマークの縁は三味線の箱の輪郭で、四角を基調に丸みのある張りを付け、断面は三角です。これは創業者本田宗一郎が部下に言っていた考え方「ベンツは丸、うちは四角、そしてベンツはスリーポイント、ウチはフォーポイント」に由来しているそうです。
アキュラ(英語:Acura)は、本田技研工業が1986年にアメリカ合衆国・カナダで開業した高級自動車ブランドです。
「アキュラ」の名前は「Accuracy(正確さ)」を連想させる造語となっており、エンブレムは精密な計測が可能な測定器のノギスをモチーフに「A」に見えるようにデザインしたもののようです。
マツダは、自動車及び同部品の製造・販売を事業としている自動車メーカーです。
2014年度の世界販売台数は139万台となっています。
マツダのエンブレムは「自らをたゆまず改革し続けることによって、力強く、留まることなく発展していく」という決意を未来に向けて羽ばたくMAZDAの(M)のカタチにしたものとなっています。
スバル(SUBARU)は、富士重工業が展開する自動車製造部門のブランド名です。
富士重工業そのものを指す固有名詞として使用されることも比較的多く、同社の軽飛行機であるFA-200の愛称「エアロスバル」として、自動車以外に使われた例もあります。
図柄の「六連星マーク」は、富士重工業が旧・中島飛行機系5社を吸収合併するという形で誕生したことから、プレアデス星団の日本名「昴(六連星(むつらぼし))」から造られました。
三菱自動車工業株式会社(MITSUBISHI MOTORS CORPORATION)は、三菱グループに属する日本の自動車メーカーです。
1970年に三菱重工業から独立し、通称は三菱自動車(みつびしじどうしゃ)、または三菱自工(みつびしじこう)といいます。
日本国外ではMITSUBISHI MOTORS(ミツビシ モータース)という表記を用いていましたが、日本国内でも「MMC 三菱自動車」から「MITSUBISHI MOTORS」というロゴを1999年1月より使用するようになっています。
その他にも、「S」の文字を図案化したスズキ株式会社や、「D」を使ったダイハツ工業。「H」の日野自動車、「ISUZU」のいすゞ自動車等々、各社に独自のエンブレムがあります。
ここまでに掲載したエンブレムについては、多くの方が既にご存知のものが多かったと思います。
でも世界の自動車メーカーのエンブレムとなれば、いかがでしょうか・・・・?
「スリーポインテッドスター」と呼ばれるメルセデスベンツのエンブレムは、合併前のダイムラー社が使用していたスリーポインテッドスターにベンツ社の円形月桂冠が組み合わせられたものとなっており、スリーポインテッドスターの3点それぞれには「陸・海・空」の各分野でモビリティーの繁栄が込められているとのことです。
ちなみに、このスリーポインテッドスターは1909年に商標登録されて以降現在に至るまで使用されているメルセデスベンツの中でも最も古いデザインの一つとなっています。
「バイエルン地方のエンジン工場」を意味する「Bayerische Motoren Werke」の頭文字が社名の「BMW」のロゴは、前身だった航空機エンジンのメーカーに由来し、バイエルンの青空を飛ぶ飛行機の回転するプロペラを意味したエンブレムといわれていました。
しかし、本当は(諸説あるものの)黒い円の部分が同社の母体となった企業RAP MOTOREN WERKE社のエンブレムに由来したものとなっているという説もあり、さらに白と青が組み合わせられたカラーについてもバイエルン州旗がモチーフとなっているようです。
4つの輪を組み合わせた「フォーシルバーリングス」と呼ばれる「アウディ」のエンブレムは、同社の前身となる1930年代~1980年代に存在したドイツの民族系資本の自動車メーカー「アウトウニオン」のエンブレムが原型となっているもので、それぞれの輪はアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーというアウトウニオン設立に参加した4社の団結を象徴したデザインになっています。
「フェラーリ」のエンブレムは、「跳ね馬(プランシングホース)」の絵が有名ですが、これは第一次世界大戦のイタリアの撃墜王フランチェスコ・バラッカの機体から切り取ったマークを元にしたデザインとなっており、1923年にアルファロメオに乗り初優勝した創業者のエンツォ・フェラーリが受け継いだものという説があります。
「ポルシェ」のエンブレムもフェラーリと同じく「馬」が跳ねている姿が描かれたものになっていますが、こちらはポルシェ社の所在地となるドイツのバーデンビュルテンブルグ州とシュトゥットガルト市の紋章を組み合わせたデザインだということです。
猛牛がデザインされたランボルギーニのエンブレムは、もともと農家を営んでいた創業者のフェルッチオ・ランボルギーニがトラクターの製造で成功しフェラーリを購入したものの、故障などの多さに不満を抱き、自らスーパーカーを作り始めたという流れがある同社がフェラーリの「跳ね馬」に対抗して付けたマークであるともいわれていますが、もとが農家だった事や本人が闘牛好きだったことなどが理由との説もあります。
ここまで、国内・海外の自動車メーカーが使うエンブレムの紹介や、その出来た由来等を調べてまとめてみましたが、如何だったでしょうか。
それぞれのエンブレムについては、トヨタのようにメーカーが自社として公表しているものや、ランボルギーニやBMWのように由来について諸説あるものもありますが、それぞれの企業が創業者や創業地、歴史などの中で各社のオリジナリティを反映してデザインした個性的なものが揃っていましたネ・・・・!
これを機会に、あなたも好きな自動車メーカーをより深く調べてみては如何ですか・・・・?
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