車のエンブレムに注目してみた！あなたはいくつ知っていますか？

現在のトヨタ自動車のエンブレムは、1989年の会社創立50周年を記念して発表されました。3つの楕円を組み合わせたデザインで、楕円の持つ2つの中心はユーザーの心とトヨタの心を表し、輪郭がその2つの心をつなぐというコンセプトになっているそうです。

日産自動車のエンブレムは、もともと日産黎明期の代表的ブランドの1つである「DATSUN」のエンブレムに由来しています。

これが「DATSUN」のエンブレムです。このエンブレムは赤い日の丸と天空をイメージしたコバルトブルーの横棒から成っています。

マツダのエンブレムは、「フライングM」と呼ばれ、社名のMAZDAのイニシャルをあしらったデザインになっています。
ちなみにMAZDAの綴りがMATSUDAでないのは、社名がゾロアスター教の最高神アフラ・マズダーにちなんでいることからです。

本田技研工業の名前は、創業者の本田宗一郎氏の姓に由来していますが、エンブレムはそのイニシャルである「H」をハンドルのようにデザインしたものになっています。

スバルのエンブレムは、六連星（むつらぼし）をイメージしたもので、これは社名のスバル（プレアデス星団)に由来しています。

メルセデス・ベンツはドイツの自動車会社でダイムラー社とベンツ社が合併してできたことから、そのエンブレムはダイムラー社のスリーポインテッド・スターとベンツ社の円形月桂樹を合わせてデザインされたものになっています。スリーポインテッド・スターの3点には「陸・海・空」それぞれの分野での発展の意味が込められているそうです。

アウディもドイツの自動車会社です。4つの輪が重なり合ったデザインをしていますが、この4つの輪は、アウディの前身であるアウトウニオンの設立に参加したアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社を表しているとされています。

ポルシェのエンブレムに書かれている馬は、創業の地シュトゥットガルトの紋章をモチーフにしています。

実はフェラーリのエンブレムの跳ね馬は、ポルシェのエンブレムに描かれている馬と同じ馬なのです。フェラーリのエンブレムは、創業者のエンツォ・フェラーリが、第一次世界大戦で活躍し「撃墜王」と呼ばれたフランチェスコ・バッカラが愛機につけていた跳ね馬のエンブレムをもらった事に由来しているのですが、このバッカラがつけていたエンブレムはシュトゥットガルト出身の敵機から奪ったものであったため、フェラーリのエンブレムにはポルシェと同じシュトゥットガルトの紋章の馬が描かれているというわけです。

マセラティのエンブレムは、マセラティ創業の地ボローニャの紋章である海神ネプチューンの持つ三つ叉の銛をモチーフにしています。

プジョーのエンブレムには、ライオンが用いられています。
これは、もともとプジョーの主力製品であったノコギリの刃が「ライオンの歯のように堅牢」で「ライオンの肉体のようにしなやか」で「獲物に飛びかかるライオンのように切れ味が良い」ということに由来しています。

アストンマーティンのエンブレムは、古代エジプトでは聖なる甲虫と崇められたスカラベの羽をモチーフにしています。