2016/06/12
isshe_m
皆さんはマニュアル車を運転したことがありますか?教習所で運転しただけでもう覚えていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。運転の楽しさを感じられるがマニュアル車!ここではマニュアル車について色々とご紹介したいと思います。
車にはマニュアル車とオートマ車があることは皆さんご存知かと思います。
また、ほとんどの方がマニュアル車の運転は難しいとお考えなのではないでしょうか。
ですが、免許を取得する方の半数近くがマニュアル車を運転できる免許を取っています。
今ではほとんどの車がオートマ車です。オートマ車の方が運転も簡単です。さらに免許も取りやすく、教習所代も安いです。
それなのになぜ、マニュアル車を運転可能な免許をとるのでしょうか。何か理由があるはずです。
ここでは、マニュアル車とオートマ車の違い、マニュアル車を選ぶ理由、マニュアル車の運転の仕方をご紹介したいと思います。
まず始めにマニュアル車とオートマ車の違いについて見ていきたいと思います。
マニュアル車とオートマ車は構造が異なりますので、必然的に運転の仕方も変わってきます。
マニュアル車
エンジンのグルグル回るパワーをもった歯車をそのままタイヤの軸についてる歯車に当てようとすると金属同士がぶつかってすぐ壊れちゃうんですよね。だから歯車と歯車をそーっとつなぐ仕組みが必要なのです。それがクラッチ。すり合わせることでパワーを伝えていくから摺動(しゅうどう)とかいいますね。それを左足でうまくつなぐのがマニュアル車。
だからいきなりゴツン!とつなぐと歯車同士が無理やりくっついて、タイヤの「動かないでおこう」という力にエンジンのパワーが負けてしまうのでエンジンが止まってしまいます。それがエンストね。教習所でよくやるやつ。それを防ぐためにマニュアル車のクラッチをつなぐのは慎重につなぐんですよ。
オートマ車
ギヤとギヤは直接繋がらず、エンジン側とタイヤ側からそれぞれ風車のようなものが向き合うように並んでいます。
さて問題。電気でクルクル回る扇風機の前にコンセントにさしていない扇風機を向かい合わせるとどうなるでしょうか。そう、クルクル回る扇風機から出る風の力で回っていない扇風機も回り始めます。これと同じことがこの赤い箱の中で起きるのがオートマ車です。
マニュアル車
マニュアル車は自分でギアチェンジをする必要があります。
基本的に発進時には1速ですが、1速のままだとスピードが出ないので2速、3速と切り替える必要があります。
逆に2速、3速だとパワーがないので上り坂では1速にするなど頻繁にギアチェンジをすることとなります。
また、ギアチェンジの際にはクラッチ操作が必要となります。運転しながらやることが多い、これがマニュアル車は運転が難しいと思われる大きな理由でしょう。
オートマ車
オートマ車は自動でギアチェンジをしてくれますので、普通に運転する分には自分でギアチェンジを行う必要はありません。
中には上り坂でスピードが落ちてきたときや、下り坂でスピードが出過ぎてしまったときにギアチェンジをする人もいますが、それほど多くはないと思います。
オートマ車はブレーキを離すと自然に動き始めます。
これはクリープ現象と呼ばれるものでオートマ特有の現象で油断すると事故の原因となります。
しかし、上手く使うことでドライバーの運転を助けるものとなります。(渋滞や坂道発進など)
マニュアル車を運転する方の多くは運転が趣味という方が多いようです。
「オートマ車だと運転しても面白くない」、「オートマ車は運転していると眠くなる」という声もありました。
「安く車が買えるから」ということでマニュアル車を選ぶ方もいるようです。
オートマ車は自動でギアチェンジをするため、それだけ部品も多く必要となります。
そのため、どうしてもマニュアル車と比べると価格が高くなってしまいます。
前述の通り、マニュアル車を運転する際には自分でギアチェンジをする必要があります。
これはデメリットだけではありません。
かなり熟練のドライバーでないと難しいかもしれませんが、最適なギアチェンジを行って運転することでオートマ車よりも燃費を抑えられます。
マニュアル車はオートマ車に比べると部品数が少ないです。
部品数が少ないということはそれだけ故障しづらいということになります。
マニュアル車は車体価格だけでなく、その後のメンテナンス費用も抑えられるのです。
現在では新車はほとんどオートマ車です。
ですが、バスやトラック、タクシーはまだまだマニュアル車が多いです。
マイカーと違い商用車は毎日、長時間運転するため、故障が少ないマニュアル車が選ばれています。ですので、商用車を運転する可能性がある場合はマニュアル車を運転できるようにする必要があるようです。
社用車は故障しない限り古い車を使い続けることが多いです。
そのため、社用車を運転する可能性がある営業の方などはマニュアル車を運転できる必要があります。
好き好んでというより仕方なくという感じですね。
マニュアル車の運転で誰もが経験するのが発車時のエンスト。
エンストはクラッチ操作の失敗が原因となることが多いです。
右足はブレーキを踏んだままで、左足のクラッチを少しずつ上げる「半クラッチ」。
これが上手くできればゆっくりと車が動き出します。
急いで発進しないといけないと思うとエンストする可能性が高いですので、急がずゆっくりと足を上げてクラッチを繋ぐのがポイントです。
ギアチェンジの目安ですが、1速から2速は10km/h、2速から3速は25km/hと言われています。
ほぼ1速を使うのは発車時のみという感じですね。
3速までの切替ができれば高速道路でも問題なく走ることが出来ます。
発車時と異なり走行中にエンストを起こすと後ろから追突される危険性がありますので、ギアチェンジをする際も発車時と同じく「半クラッチ」を心がけてください。
マニュアル車は速度によって停止の仕方が少し変わります。
速度が出ているときはエンジンブレーキを効かせるため、ブレーキを軽く踏んである程度減速させ、その後、クラッチを踏みつつブレーキを踏んで停止します。
速度が遅いときはクラッチを踏みながらブレーキを踏んで停止します。
マニュアル車を運転中に強くブレーキだけを踏むとエンストしてしまいます。
減速させたいときはブレーキだけを踏んでも構いませんが(軽く踏んでください)、停止させたいときはブレーキだけでなくクラッチも踏むようにしましょう。
坂道発進もマニュアル車の運転が難しいと思われる原因の1つですね。
オートマ車は上り坂であってもブレーキを離せば前に進みます。
しかし、マニュアル車は上り坂でブレーキを離すと後ろに下がります。
そこで左足で踏んでいたブレーキを離すと同時にクラッチを踏んで半クラッチ状態にし、右足でアクセルを踏むという作業が必要です。
ですが、相当なれた人でないとこのような足裁きはできませんので、通常はハンドブレーキを使います。
ハンドブレーキを引いた状態でクラッチとアクセルを踏み、半クラッチの状態になったらハンドブレーキを戻す。これで後ろに下がることなく坂道発進ができます。
マニュアル車の運転についてお分かりいただけましたでしょうか。
運転の楽しさを感じられるのはやはりマニュアル車だと思いますので、機会があればぜひマニュアル車を運転してみてください。
オートマ限定で免許を取った方がマニュアル車の運転をしたいと思った場合、再度教習所に行くことでオートマ限定の解除が可能です。
期間は3~5日、費用は5~6万円で済みます。
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