2015/09/01
acoon
燃費といえば乗用車のことだと考えがちだが、燃費を気にしているのはトラックも同様である。トラックの燃費が悪くなることは輸送コストの上昇、物価上昇につながります。そこで低燃費トラックの代表と言われているいすゞギガシリーズを他社のトラック燃費を比較してみましょう。
燃費競争が激化する大型トラック業界において、「最高峰の燃費性能」が叫ばれている、いすゞのGIGAシリーズに迫ります!
大型トラック業界で最高峰の燃費牽引するいすゞGIGAシリーズ
大型トラックでありながら、空力やエンジン制御、車両コンセプトの改良によって生み出された実走行に強い燃費性能を実現しています。
トラックにとって最も難しいデザインのであるキャブの前面幅を抑え、さらにストリームライン形状のボディーデザインの採用で車体全体の空力性能向上を可能にしています。
エンジンは単なる燃費競争エンジンにこだわるのではなく、実用回転域での燃費性能を改善した低燃費ディーゼルエンジンを搭載しています。
参考価格 ¥1.500万~ 参考価格は架装種類によって変わります
GIGA カーゴシリーズ
低燃費トラックとしてその名を知られている、いすゞ自動車のGIGAシリーズですが最新モデルのカタログ燃費を見てみましょう。以下に架装種類に分けてカタログ燃費を紹介します。
GIGA カーゴシリーズ
カーゴ
QPG-CYL77B-VX-D 25t 4.25(km/L)
QPG-CYJ77B-WX-D 25t 4.25(km/L)
QPG-CXG77B-XX-D 20t 4.40(km/L)
ローリー
QKG-CYG77AM-PVN-D 22t 4.10(km/L)
ダンプ
QPG-CXZ77BT-KD-M 20t 4.40(km/L)
QKG-CYZ77AM 4.05(Km/L)
トラックの場合、基本架装に加えて使用目的によって架装に調整を加えることがありますが、
ダンプ系の架装で以下のような実燃費が報告されています。
QKG-CYZ77AM ダンプ系において実燃費3.45(Km/L)と報告しているドライバーがおられます。給油のたびにネット上で燃費の書き込みを行っておられます。
さらに高速連続走行、空車といった好条件で走行した場合は実燃費は 4.47(Km/L)にもなります。
ただ、時にはフル積載、渋滞走行といった悪条件が重なると実燃費は2.69(Km/L)と好条件時に比べると半分近くまで落ち込みます。
いすゞ GIGA QKG-CYZ77AM
カーゴなどに比べると燃費に期待できそうです
これまで見てきたトラックの燃費数値を見ると、普段の普通乗用車と比べてしまい燃費が良いのか悪いのかよく分からないという意見が多いかもしれません。
いすゞ GIGAカーゴシリーズ
トラックの場合、車両重量やエンジン排気量が全く異なることを加味しなければなりません。例えば先ほど実燃費を紹介したトラックの排気量は10000ccにもなります。車両重量も10t近くになります。コンパクトカーの10倍の排気量、車両重量で3.45Km/Lということになり、トラックは乗用車以上の低燃費という評価をする声も多くあります。
別の意見はトラックの場合は目的に見合った燃費という評価をする声もあります。運送という目的を考えたときに必要な性能を保持できるか?という観点です。この観点からするとトラックの燃費は合格ラインに達しているというわけです。
さらなる低燃費を目指す際にドライビングテクニックも軽視することができない分野となってきます。
トラックの場合も例外なくドライバーの癖や個性が燃費に反映されます。
低燃費のために行えること
1:アクセルワークの改善
GIGAシリーズではアクセルとシフトには高度な電子制御技術が組み込まれているため基本的に「標準走行モード」による電子制御による自動変速を選択するのが賢明です。ドライバーの負担も軽減するため長距離走行に効果的です。
低燃費の要、D-CORE エンジン
2:オートクルーズを積極的に活用する
GIGAシリーズのオートクルーズは大型トラックの中で最も進歩しているシリーズと言われているエコクルーズを採用しているため燃費を常に最適に保つことができます。
GIGA CYL77B-VX
燃費競争に沸く大型トラック業界ですが、いすゞGIGAシリーズのライバルとして名乗りを上げている複数の車両を検証してみよう!
三菱ふそう カーゴ スーパグレート
スーパグレートV カーゴ
カタログ燃費 QPG-FU64VZ 25t 4.25(Km/L) 実燃費 3.75(Km/L)
日野自動車 プロフィアー QPG-FR1EXEG
日野自動車 プロフィアー
カタログ燃費 4.05(Km/L) 実燃費3.86(Km/L)
普通乗用車の業界同様に大型トラック業界における燃費競争もメーカがしのぎを削って0.1km/Lのため争う状態になっており、どのメーカーもカタログ数値では大差のない、仕上がりになっています。では、何を基準に燃費を考えればよいのでしょうか?
まず、トラックの使用目的とドライバーの運転特性にあった車種を選ぶことが重要です。加えて車両の特性、電子制御技術の特性を理解した運転の仕方を習得することです。
この2点に主眼をおいて車両選びと運転を行うことで大型トラック業界において、燃費競争で勝者になることができるでしょう!
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