2016/02/02
みーこ11
ポンティアック・アズテックをご存知ですか?ポンティアックが生産するSUVです。リアゲート利用のテントキットまで用意している親切なポンティアック・アズテックなのに、「世界で最も醜いクルマ」に選出されたかわいそうな車です。でも、オーナーの満足度でも1位なんです。
ポンティアック(Pontiac)は、アメリカ合衆国の自動車会社、ゼネラルモーターズ(GM)が製造・販売していた乗用車のブランドのひとつです。
1926年に設立され、84年間使用されたのち、2010年に廃止されました。
ポンティアックの由来は、アメリカ デトロイト近郊の街、ポンティアック市という地名に起因しています。
そのポンティアックとは、ネイティブ・アメリカンのポンティアック酋長という人の名前から採られています。
ポンティアック酋長
そのゼネラルモーターズ・ポンティアックも、1990年代に入り日本車などとの競争が激化した上に、消費者の嗜好の変化を受けて販売台数が低下を続けたため、車種整理を進め「ファイヤーバード」や「フィエロ」などのかつての人気車種を廃止した他、かつては「トランザム」や「グランダム」が人気を博した日本市場から2000年に撤退してしまいました。
ポンティアック・トランザム
そんな中、ゼネラルモーターズ・ポンティアックはアメリカ市場におけるSUV人気を受け、2002年にはブランド初のSUVとなる「アズテック」を導入しました。
しかしながら、販売台数の低迷に歯止めはかからなかったようです。
その上ゼネラルモーターズ・ポンティアック「アズテック」は、その特異なデザインが市場の反感を買い、イギリスの大衆紙である「デイリー・テレグラフ」が2008年8月に発表した「史上最も醜い車100選」で1位に選ばれたてしまったのです。
ポンティアック・アズテック(2001年)
前述したとおり、英国の『デイリー・テレグラフ』紙は、「史上最も醜い車」という読者アンケートを実施しました。
その結果のランキングを一部以下に掲載します。
1位:ポンティアック アズテック
2位:フィアット ムルティプラ
3位:雙龍(サンヨン) ロディウス
4位:オースチン アレグロ/ヴァンデンプラ
5位:ポルシェ カイエン
6位:AMC ペーサー
7位:フォード スコーピオ
8位:ハマー
9位:オースチン プリンセス/アンバサダー
10位:クライスラー PTクルーザー
11位:BMW 1シリーズ
12位:フォード Ka
13位:モーリス イタル
14位:トライアンフ TR7
15位:アウディ Q7
16位:トラヴァント
17位:フォード エドセル
18位:日産 マイクラ(マーチ)
19位:AMC グレムリン
20位:レンジローバー
21位:オースチン マキシ
22位:ボルボ 340/360
23位:ダイムラー SP250
24位:サンヨン ムッソ
26位:モーリス マリーナ
26位:ミニ/ミニ クラブマン
前述したような『ポンティアック・アズテック』ですが、海外のサイトでは「このクルマはフロントセクションとリアセクションのデザインチームが別々で、一回も打ち合わせをしていないに違いない」などと書かれたことがあるほどの「世界で最も醜いクルマ」で有名になった車です。
しかしこのアズテックというクルマには、リアゲートを利用したテントキットなるものがオプション設定されているなど、なかなかユニークなクルマなのです。
『ポンティアック・アズテック』は、世界で最も醜いクルマに選ばれてしまいましたが、実はアウトドア派にはもの凄く使い勝手の良いクルマのようで、アウトドア派向けのSUVという位置づけです。ダートを疾走するこの写真も、なかなかサマになっていますよネ・・・・!
発売開始以来酷評され続けてきた『ポンティアック・アズテック』ですが、意外にもオーナーからの評価は非常に高いのだそうです。
アメリカの世界的な市場調査及びコンサルティング会社であるDパワーが毎年行わっているオーナーに対する初期満足度などのアンケート調査からの情報によると、小型SUVの部門ではアズテックオーナーの満足度がもっとも高く、トヨタ『RAV4』や現代(ヒュンダイ)『サンタフェ』を上回っているということです。
しかもアズテックは、満足度をはかるための各項目のすべてで一位または二位という総合評価だけではなく個別カテゴリーでも高い満足度を与えているということが分かったのだそうです。
これを受けてGMのアズテック・ブランドマネージャーは、「アズテックは確かにその斬新なデザインなどでGMの中でも異端児扱いされてきた。しかし我々は顧客の満足だけを考えて車作りをしてきた。それが実証された」とコメントしたそうです。
とは言え、もともと年間5万5000台が販売目標だったアズテックですが、現在のところ販売数は2万8000台程度です。
GMでは今回の調査結果により、来年以降のアズテックを年間3万から4万台は売れる車にしたい、と鼻息も荒いといいます。
最後に『ポンティアック・アズテック』の価格について調べてみたいと思います。
まず『ポンティアック・アズテック』の新車価格についてです。
と言っても、なかなか『ポンティアック・アズテック』の新車価格について掲載している資料に行き当りませんでしたが、やっとのことでスペックまで載せた資料を見つけました。
以下に紹介します。
『ポンティアック・アズテック』は、今どき珍しい直線基調のボディの5ドアハッチバック。
全幅が1800ミリを越えることからもわかるように、室内空間は極めて広い。
大柄なボディに似つかわしく、全車で17インチホイールが標準装着された。
'05年式ではGMジマンの衛星サポートシステム・オンスターが他車同様に第6世代へと進化したほか、ボディカラーにメタリック系の新色が3色、追加された。
エンジンは3.4リッターの1種類のみ。
≪SPECIFICATION≫
代表車種諸元 ポンティアック・アズテックFWD
全長×全幅×全高 4629×1870×1699mm
ホイールベース 2751mm
車両重量 1714kg
最小回転半径 5.6m
エンジン V型6気筒OHV 3350cc
最高出力 185hp/5200rpm
現地価格 2万1375ドル~ (約257万円~ )
正規輸入 なし
URL www.pontiac.com
NEW FOR 2005 全モデルに新型オンスター搭載!/メタリック系の外装3色を追加!
次に、『ポンティアック・アズテック』の中古車価格を調べます。
こちらも調査には苦労しました。前述しましたが、『ポンティアック・アズテック』は日本に正規輸入されていない車種なのです。しかし調査を続けるうち以下の資料を見つけました。
≪ポンテアック アズテック≫
●年式(初度登録): 2001年
●走行: 8.1万Km
●排気: 3350cc
●車検: なし
●燃料: ガソリン
●ミッション: AT
●乗車定員: 5人
ただし見付けられたのはこの1台だけで、日本国内で中古車登録している『ポンティアック・アズテック』は、この1台だけかと思われます。
最後の最後に『ポンティアック・アズテック』のコマーシャルをご紹介しましょう。
こちらも、ブットンでますヨ~~!!
Breaking Bad Pontiac Aztek Commercial
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