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ファイター。三菱ふそうの大人気トラックです。調べました・・・・!

『三菱ふそう・ファイター』。今はベンツの会社が造ってる大人気トラックです。その生い立ちから性能。発達史や懐かしいコマーシャル。そして三菱ふそう・ファイターの後継車やトラックが無い世界をも調べたり考えたりしてみました。ご一緒に見て行きませんか・・・・?!

『三菱ふそう』って・・・・?

『三菱ふそう』とは、正式には「三菱ふそうトラック・バス株式会社」といって、商用車(トラック・バス等)および産業用エンジンの製造会社です。
『三菱ふそう』は、2003年からはドイツの自動車会社ダイムラーの連結子会社となっていて、国内トラック販売シェアは第三位となっている会社です。

三菱ふそうロゴマーク

『三菱ふそう・ファイター』って・・・・?

『三菱ふそう・ファイター』とは、1984年から2002年にかけては三菱自動車工業が、2003年からは三菱ふそうトラック・バスが生産している、中型トラックのことです。

三菱ふそう・ファイター

1984年に中型トラックの『三菱ふそう・FKシリーズ』のフルモデルチェンジの際に名称を決めることになり、その時にファイター(英語:戦士)という名称になったようです。

三菱ふそうFK

尚、型式名には引き続き「FK」「FM」を採用しています。

三菱ふそう FK10

2代目のマイナーチェンジでINOMATと言われる機械式オートマチックトランスミッションを採用しました。

INOMAT-II

『三菱ふそう・ファイター』のラインナップには、フルキャブのファイター、ベッドレスショートキャブのファイターNXの2車種がありました。
それぞれに大型免許の必要な大型仕様(通称増トン)車と4WD車とがありました。

三菱ふそうファイター低床4WD

積載量4トンクラスの中型トラックとしては、機構的に大型トラックに近い(オルガンペダル式エアオーバハイドロリックブレーキ)を採用していて、リコール隠し問題以前は、中型トラックシェアの大多数を占めていました。

『三菱ふそう・ファイター』の歴史 ━━━ 初代(1984年2月~1992年7月)

『三菱ふそう・ファイター』は、1984年2月24日に登場しました。
外観意匠を小型のキャンターや大型のザ・グレートと統一させ、ふそうトラックのイメージを一本化させたモデルででした。
ヘッドライト・左右ドア・ベット部パネル・キャブ後窓はザ・グレートと共通です。

1984年初代「三菱ふそう・ファイター」

1987年12月に『三菱ふそう・ファイター』はマイナーチェンジしました。
ラジエーターグリル上部にパネルモールを装着し、230馬力のインタークーラー付ターボエンジンを追加しました。

1991年のテレビCMのキャッチコピーは「誰よりも日本の道に、ふそうファイター」。コマーシャルソングに、高倉健・八代亜紀の「挽歌」が使用されました。

1990年CM 三菱FUSO FIGHTER

『三菱ふそう・ファイター』の歴史 ━━━ 2代目(1992年7月~)

『三菱ふそう・ファイター』は、1992年7月に初のフルモデルチェンジを実施しました。
キャビンデザインは角が取れて幾分丸くなり、ヘッドライトをプロジェクタータイプの異形4灯に変更(輸出仕様は角型4灯)。このライトは翌93年にビッグマイナーチェンジで登場するザ・グレート最終型と共通品でした。

最近の三菱ふそう製のトラックに見られるサイドウインドウのデザインもこのモデルから始まっています。
ドアはファイターのみの専用品で、通称フルコンファイター。CMには、ジャッキー・チェンが出演していました。

ジャッキー・チェン CM  三菱自動車/FIGHTER  (1992)

1997年2月にも『三菱ふそう・ファイター』はマイナーチェンジを実施しました。
リヤ・ホイールパーク式ブレーキをオプションで装着でき、GVW11t車以上には標準装備です。全車にサイドドアビーム、衝撃吸収ステアリングを標準装備され、200馬力以上の車種には坂道発進補助装置「EZGO」を標準装備しました。助手席ウインドウを引違式から巻き上げ式に変更となり、フェンダー上のガーニッシュを廃止しました。

1998年ファイターをベッドレス化したショートキャブ仕様車、ファイターNXが登場しました。
これにより4tシャーシのファイターと同じ全長であっても荷台長が305mm長く取れるようになり、積載量(積載重量ではない)を増やすことができるようになりました。ベッドがなくなった分だけ長距離便には不向きで市内便や近郊便として使われるのがほとんどとなりました。
CMには藤原紀香が出演しました。

1998 MITSUBISHI FUSO FIGHTER Ad (HD)

1999年4月14日に2代目モデル初のマイナーチェンジを実施し、通称ニューファイターと呼ばれるようになりました。

ファイターNX中期型、通称ニューファイター

2005年10月5日に2度目のマイナーチェンジを実施し、通称ベストワンファイターと呼ばれるようになりました。GVW11t車以上にはウェッジ式フルエアブレーキをクラス唯一標準装備し、三菱ふそうトラック・バスでは初めてヘッドライトをバンパーに配置するなどエクステリア、インテリアデザインを一新し質感を高めたということです。

また、ベストワンシステムが採用され、ヘッドライトの位置やシート表皮、メッキバンパーなどの装備を自由に選ぶことができるようになりました。

ファイター後期型、通称ベストワンファイター

『三菱ふそう・ファイター』は、2010年6月から順次、ポスト新長期排出ガス規制適合車を発売していきました。
「Bluetecテクノロジー」の名称をもちい、高燃焼効率エンジン+DPF+尿素SCRを使用することでポスト新長期排出ガス規制に適合し、さらに平成27年度重量車燃費基準を達成(GVW20tクラスを除く)しました。
デザイン面ではフロントグリルをメッシュグリル化し、ラインナップとしてはGVW8tクラスに、6気筒エンジン220馬力を追加しました。

『三菱ふそう・ファイター』の後継車種

『三菱ふそう・ファイター』は、 FKのベッドレス車のFHの後継車種で、ファイターミニヨン(FIGHTER MIGNON)を発表しています。
ファイターミニヨン(FIGHTER MIGNON)は、ファイターのシャーシにキャンターのワイドキャブを載せたタイプで、価格帯もファイター/ファイターNXより低く抑えられていることから自家用やレンタル用としての登録が多いようです。

ファイターミニヨン

『ファイターミニヨン』のネーミングの由来はフランス語で「優雅な」という意味と、ミニ4トン車にかけているそうです。

最後に、もし『三菱ふそう・ファイター』のようなトラックが、この世になかったらどうなるかを考えて終わりにしたいと思います。

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