使いやすさに驚く?トラックのシフトノブをカスタムして思う事!
2016/03/26
lalala.rararaura
2015/12/24 更新
純正のシフトノブでは飽き足らず、一般に市販されている非純正のシフトノブに付け替えられたドライバーもおられるのではないでしょうか。それでも、既存のシフトノブでは満足できず自作してしまった方もおられるようです。今回は自動車のシフトノブの自作について紹介しましょう。
シフトノブとは、トランスミッションのシフトレバー先端にある取っ手です。
マニュアルミッション車のシフトノブ
トランスミッションに接続されたシフトレバーは通常無垢の金属棒や金属パイプとして製作されます。しかし、このシフトレバーを直接人間の手で操作するということには、手触りという問題が発生します。シフトノブの主目的はこの人間の手触りを改善するという役割を果たすことであり、プラスチック、ウレタン樹脂、木、金属など様々な材料で製作され、球型、ガングリップ型、棒型、T字型など様々な形状のものがあります。また、高級感を演出するために革巻加工を施している物などもあります。
オートマチック車のシフトノブ
一般的にはメーカー純正のノブ形状は保守的な傾向があり、マニュアルトランスミッションの場合はガングリップ型、オートマチックトランスミッションの場合にはT字型のノブが採用されています。しかし、非純正品では人間工学上の合理性を追求したものから、髑髏や水中花入り、水玉模様の非常に長いクリスタルノブなどある種荒唐無稽とも思えるような形状のものまで無数のデザインのシフトノブが販売されています。
市販品のシフトノブ
シフトノブ自体はシフトレバーに刻まれた雄ねじにねじ込まれているか、レバーに差し込まれてビス止めされているだけなので、既存のノブの形状に飽き足らないドライバーは自分の手にあったノブを自作する事例も見受けられます。
極端に変な形で操作性に問題があるのはダメでしょうが、そうでなければ大丈夫のようです。ただし、車検制度上はマニュアルトランスミッションのシフトノブ或いはシフトレバー周辺にその車両のシフトパターンを表示することが義務付けられていますので注意してください。
自作シフトノブ
シフトノブはシフトレバー側に切られた雄ネジにねじ込んで取り付ける構造になっています。このネジのサイズは一応次のようになっています。
M12×ピッチ1.25:トヨタ、スバル、ダイハツ、スズキ、日野、ふそう
M10×ピッチ1.25:マツダ、日産、三菱、いすゞ
M10×ピッチ1.5:ホンダ
このネジサイズはフロアシフトのものです。また例外もありますので、必ずネジの口径とピッチを確認してください。
シフトレバーとシフトノブの構造
シフトレバーは雄ネジ、シフトノブには雌ネジが切られています。
市販のドライバーの軸を抜き、取付穴を加工して作った自作シフトノブです。
ドライバーの柄で作った自作シフトノブ
ドライバーの柄の部分を利用して自作したシフトノブ。
ホームセンターなどで販売されている木球に取付穴を加工しただけの自作シフトノブです。卵型のものもあります。また木の棒を成形したり、板材を張り合わせて成形した自作シフトノブも見受けられます。
木球で作った自作シフトノブ
コーヒーやジュースなどの空き缶を使った自作シフトノブです。奇抜性はありますが、操作性の方はどんなもんでしょうね。
空き缶の自作シフトノブ
金属製のシフトノブの場合、夏は非常に高温になりまし、冬は冷たくて触れることができなくなります。
空き缶以外にも野球やテニスのボール、あるいは様々な既製品を使った自作シフトノブがあります。
ステンレス鋼を旋盤などを使って削り出した自作シフトノブ。ステンレス鋼は固いため切削性は悪いのでかなりスキルが必要ですが、他の金属、例えばアルミニウムや真鍮など柔らかくものは加工も楽になります。それにしても、本格的な工作機械が必要ですが。
金属を切削加工して作った自作シフトノブ
金属ではなく機械加工できるプラスチック、例えばジュラコンで作った自作シフトノブも見受けられます。
樹脂成形の自作シフトノブです。
樹脂成型の自作シフトノブ
樹脂の場合は主剤と硬化剤を型へ流し込んで成形します。エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂が市販されています。しかし、本来は工業用なので、多少扱いに注意はいりますが、慣れてくればそう難しいものではありません。
金属製の場合、溶融金属を型に流し込んで成形することになります。素人の場合、融点の低い金属(亜鉛や錫、鉛など)ならできないこともないでしょう。
3Dプリンターで作った自作シフトノブです。
3Dプリンターで作った自作シフトノブ
自作シフトノブについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。素人でも割と簡単に作れるものからプロでないと無理なものまでさまざまな自作シフトノブがありました。器用でスキルのある方はシフトノブの自作に挑戦してみられてはいかがでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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