ファンの方必見!日産ラルゴの価格はライバル車と比べてどうなのか?
2015/09/29
takeitokiyoto
『ボクサーエンジン』はカール・ベンツが発明した特徴あるエンジンです。その生まれから進化、その利点や欠点、用途や搭載車の価格まで調べてみました。エンジンにも色々あるもんですネ・・・・!ご一緒に『ボクサーエンジン』を見てみませんか?中古車価格も調べていますヨ。
ピストンの動きがボクシング選手のグローブを打ち合わせる様子に似ることから、ボクサーエンジン(Boxer engine)と呼ばれるエンジンがあります。
ここでは、そのボクサーエンジンについて調べてみたいと思います。
SUBARUテクノロジームービー 「水平対向エンジン篇」
動画でも紹介したように、ボクサーエンジンは日本語では水平対向エンジンと言い、レシプロエンジンの形式の一つで、1本のクランクシャフトをはさんでシリンダーを左右に水平に配置し、対になるピストン同士が必ず向かい合うように下降か上昇するエンジンです。
『ボクサー・エンジン』の始まりは、1896年にベンツ社(現ダイムラー社)の創業者カール・ベンツが水平対向エンジンを発明したことにあります。
水平対向エンジンでは、対の気筒同士が振動を打ち消しあって低振動なエンジンになります。また、軸方向が短く上下に薄く幅広い外形となり、薄く低重心化に適するエンジンである事が、水平対向エンジンの特徴となります。
日本語の「水平対向エンジンおよび180°V型エンジンの総称」に対応するアメリカでの呼称は「flat engine」です。
後述する富士重工業(スバル)では水平対向エンジンの英訳として、レオーネを含みそれ以前のエンジンについては「FLAT-4」と言っていました。その後、レガシィ以降は「flat engine」というアメリカ英語を採用しています。
スバル レオーネ スイングバック
『ボクサー・エンジン』の利点としてまず挙げられるのは、最も振動特性に優れたエンジンである事でしょう。
次に利点として挙げられるのは、全高を小さくできることと、クランクシャフトとほぼ同じ高さにシリンダーヘッドがあり、DOHC、マルチバルブ、直噴等々今はやりの機構を採用しても重心が高くならない低重心エンジンである事でしょう。
また、空冷方式の『ボクサー・エンジン』では、冷却風を受ける面積が広くなる利点があり、’60年代頃までは多くの大衆車に好んで用いられたり、多くの軽飛行機が用いているのはこの冷却特性の良さのためなのです。
水平対向6気筒 航空機用エンジン
『ボクサー・エンジン』の欠点としては、全幅が大きいため、車体・機体への搭載時に制約を受けることが挙げられます。
またシリンダーヘッドの間隔が離れるため、吸排気系、燃料供給、点火、吸排気バルブ駆動系などへのアクセスが煩雑となり、特に太い配管が必要となる排気系では影響が大きい事が挙げられます。
その他の『ボクサー・エンジン』の欠点としては、通常は吸気系をエンジンの上側に、排気系を下側に配置するため、排気系の取り回しによってエンジン搭載位置を高めてしまい、低重心であるメリットを損なうことがあったり、シリンダーが横に寝ている形状なので、シリンダーの下側が磨耗しやすく、配慮が必要なことも挙げられます。
『ボクサー・エンジン』の低全高、広全幅という形状は四輪車には基本的に好ましく、特に低く幅広なボディに搭載されることの多いスポーツカーには、メリットが大きいのです。
またスポーツカーは、量産実用車と比較すれば燃費性能・排ガス性能を厳しく求められないことも、水平対向エンジンにとって有利な点であるのです。
そんな『ボクサー・エンジン』ですが、2014年時点で搭載している4輪車を生産している企業は、日本の富士重工業(トヨタ自動車との共同開発車生産を含む)およびドイツのポルシェのみであり、両社は市販4輪車用の『ボクサー・エンジン』を長年にわたり生産し続けています。
特に富士重工業は、スバル・サンバーの生産終了以降、『ボクサー・エンジン』搭載車種のみを生産しています。
スバル・サンバー
一方オートバイでは、BMWのRシリーズやツュンダップ(Zündapp)をはじめ、その亜流も含めて数社が水平対向式エンジンを生産していました。
しかし、現在では開発を続けているのはBMW(BMWモトラッド)、本田技研工業(ホンダ)、ウラルモト、長江モーターワークスのみとなっています。
BMW モトラッド
F1のエンジンとしては、かつてフェラーリやアルファ・ロメオが『ボクサー・エンジン』を開発していました。
特にフェラーリの180°V型12気筒エンジンは、ドライバーズタイトルやコンストラクターズタイトルを獲得するなど、低重心を生かして成功を収めた『ボクサー・エンジン』です。
しかし車体下面と地面の間を流れる空気流を利用してダウンフォースを獲得するグラウンド・エフェクト・カー時代になると、車体下面に空気の流れる空間を確保することが重要となり、低い位置で幅の広いフラットエンジンは廃れていきました。
F1のデザインが、車体後部を可能な限り絞り込む空力処理が主流となってきたのと時を同じくして、2000年からF1のエンジンはレギュレーションでV型エンジンに統一され、F1界での『ボクサー・エンジン』開発や搭載は終了となりました。
他方F1以外のスポーツカーレースでは、特にポルシェが水平対向エンジンで活躍しています。例えば1982年から1992年に存在したグループCレースでは、市販レーシングカーであるポルシェ・956および962Cが5シーズン連覇しています。
ポルシェ・962C
日本でも、ナショナルフォーミュラーカテゴリーFJ1600に乗用車向けとしては生産されていないEA71型を使用することとなり、スバルはFJ1600のためにEA71型をサポートし続けています。
スバルEA71(1600cc)
一方『ボクサー・エンジン』は鉄道車両にも利用されています。
特に気動車においては、直列エンジンの場合にはシリンダーを寝かせた横型のディーゼルエンジンが主流となってきているのです。
気動車において横型が主流であるのは、レールと車体の台枠の間という狭い空間にエンジンを収めなければならないためと、縦型では車体床下中央上部となるエンジンヘッド周辺のメンテナンスが困難となるためとであり、『ボクサー・エンジン』ならその両者に有利な為です。
国鉄で初めての特急形気動車にはDMH17H型エンジンが搭載されていました。しかしこれでは最大でも1両あたり360馬力どまりで特急用としては力不足でした、
国鉄キハ80系気動車
DMH17エンジン
新型気動車キハ90系の試作開発時には、500馬力のターボ付き30リットル水平対向式(実際は180°V型)12気筒エンジンDML30HSAが搭載され比較試験の結果、その後の特急型・急行型気動車にはDML30HS系エンジンが搭載されることになりました。
国鉄キハ183系気動車のDML30HSI: 180°V型12気筒ディーゼルエンジン
国鉄キハ183系気動車
『ボクサー・エンジン』の利用としては、航空機への利用を忘れるわけにはいきません。現代の小型飛行機が装備する航空用ピストンエンジンは、ほとんどすべてが空冷の『ボクサー・エンジン』です。
航空機エンジン (R-3350)
『ボクサー・エンジン』搭載車の新車価格を調べるために、スバルインプレッサに焦点を当て調査しました。
≪インプレッサ SPORT 1.6ℓ DOHC≫
●新車価格:1,598,400円
インプレッサ SPORT 1.6ℓ DOHC
新車価格:1,598,400円
≪インプレッサ 1.6i-S EyeSight≫
●新車価格:2,138,400円
インプレッサ 1.6i-S EyeSight
新車価格:2,138,400円
≪インプレッサ 2.0i-S EyeSight≫
●新車価格:2,419,200円
インプレッサ 2.0i-S EyeSight
新車価格:2,419,200円
一方、インプレッサの中古車価格はどうなのでしょう・・・・?
≪インプレッサ セダン 1.5 i-S リミテッド≫
●車両価格:98.8万円(消費税価格込み)
●年式:平成23年(2011年)
●走行距離:2.9万km
●車検:車検整備無
インプレッサ セダン 1.5 i-S リミテッド
車両価格:98.8万円(消費税価格込み)
≪インプレッサ セダン 4WD WRX STI Aライン プレミアムパック≫
●車両価格:239.8万円(消費税価格込み)
●年式:平成22年(2010年)
●走行距離:2.5万km
●車検:2017-03
インプレッサ セダン 4WD WRX STI Aライン プレミアムパック
車両価格:239.8万円(消費税価格込み)
≪インプレッサ セダン I’sスポルト リミテッド≫
●車両価格:25.8万円(消費税価格込み)
●年式:平成14年(2002年)
●走行距離:6.2万km
●車検:車検整備無
インプレッサ セダン I’sスポルト リミテッド
車両価格:25.8万円(消費税価格込み)
と、やはり年式、グレード、走行距離等で、かなりの中古車価格帯があるようで、このサイトの中古車価格帯は25~314万円となっています。
『ボクサー・エンジン』搭載車について調べている際に、面白い車種がある事を知りました。
トヨタ86とスバルBRZという車です。
トヨタ86
実はこの車達は、トヨタとスバルが共同開発したスポーツカーです。
エンジンはスバルのFA20型水平方向2ℓノンターボエンジンを搭載し、FRクーペで専用の6速マニュアルミッションと、6速オートマチックミッションが組み合わされています。
スバル BRZ
ハチロクは「オーナーが自ら育てるクルマ」、BRZは「そのままでも楽しめる安心感のあるクルマ」と、それぞれそのコンセプトは違い、基本設計を殆ど同じとする二車ですが、実は様々なところにその差異があるようです。
では、それぞれの価格を比較してみようと思います。
まずは、ハチロクからです。
当然、価格はもグレードによって異なってきますが、
ハチロクの価格は、
●199万円~305万円
です。
トヨタ 86(ハチロク)GT インパネ&フロントシート
一方、
BRZの価格は
●205万8000円~294万5250円
となっており、
ハチロクのほうが幅が広がっています。
スバル BRZ インパネ
もしハチロクに6速MT仕様、17インチタイヤとリアベンチレーテッドディスクブレーキ等を設定し、ハイグレードな走りを楽しみたい場合は279万円はかかる価格設定となっています。
一方BRZでは、キーレスアクセスやプッシュスタート等を備え付けなければ、同じような走りが合計260万4,000円で手に入るような価格設定になっているようです。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局