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元祖ポルシェ製FRスポーツと言えばコレ!ポルシェ944の魅力とは?

ポルシェと言えばRRの911を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は今から34年前にFRスポーツカーを作っていました。その走りはまさにポルシェならではのもので、スポーツカーのベンチマークとして同業他社から注目されていました。今回はそんなポルシェ944の魅力に迫ります。

ポルシェ944ってどんなクルマ?

ポルシェ944

ポルシェ944は、1981年フランクフルトモーターショーで発表され、1983年から製造が開始されました。ボディ形状は2ドア4座クーペであり、当時のポルシェ最高責任者ペーター・シュッツの政策で、当初は911の後継車として位置づけられていました。

ポルシェ944はのエンジンは、全てがポルシェ製で、928のV8エンジンの片バンクをベースとした2.5L SOHC直列4気筒水冷エンジンを搭載していました。トランスミッションは、発売当初から5速マニュアルトランスミッション車、3速オートマチックトランスミッション車が用意されていました。トランスミッションはどちらもアウディ製で、トランスアクスル レイアウトとなっていました。

ポルシェ944

・全長 4,200mm
・全幅 1,735mm
・全高 1,290mm
・ホイールベース 2,400mm

それでは早速、ポルシェ944を性能・デザイン・価格など、レビューも交えながら、様々な面から見ていきましょう!

ポルシェ944の性能は?

ポルシェ944

水冷直列4気筒SOHC
総排気量 2,479cc
最高出力 155ps / 5,500rpm
最大トルク 20.2kg-m / 3,000rpm

発売当初は2.5Lの設定だけだったエンジンも、1985年に944ターボが発売され、2,478ccSOHC、KKK製水冷インタークーラー付きターボエンジンが追加され、圧縮8.0で220hp/5,800rpm33.6kgm/3,500rpmを発揮、トランスミッションは強化され、MTのみの設定でした。

また1987年には、ポルシェ928S4のヘッドをDOHC16バルブ化し圧縮比10.9で190hp/6,000rpm、23.5kgm/4,300rpmのエンジンを搭載する944Sを追加。トランスミッションはMTのみでATの設定はありませんでした。

ポルシェ944

それでは、ポルシェ944のレビューを見ていきましょう!

『今では国産の2.5Lターボには負けますが、それでも3500rpmを超えてからのドッカン加速は刺激的。さすがアウトバーン生まれです。160km/hを超えてからの安定感抜群。』

『FRスポーツカー(レーシングカーではない)をシンプルにちゃんと創ればこうなりますと言う見本みたいな車消耗品や耐久消費部品以外故障も皆無です。』

ターボに関しては概ね満足されているユーザーが多いようですが、NAについてはモアパワーを求める声もありました。また高速性能の高さにも高評価が集中していました。

ポルシェ944の乗り心地とデザインは?

では続いて、ポルシェ944の乗り心地とデザインについて見ていきましょう!

ポルシェ944

ポルシェ944のデザインモチーフとなったのは、前身モデルにあたる924のレーシングバージョンの924カレラGT。フロントバンパー下のエアダム、前後のブリスターフェンダー、ハッチ後端のスポイラーなどに影響が見られ、現在見てもなかなかスタイリッシュですね。

ポルシェ944 カブリオレ

ポルシェ944は1990年にカブリオレを追加、その幌を下げたスタイルは、まさにFRスポーツにふさわしい1台です。

ポルシェ944

エクステリア同様、今から34年前のデザインには見えないインテリアですよね。今でも十分にポルシェを感じさせるインパネです。

では続いて、ポルシェ944の乗り心地とデザインについて、レビューを見ていきましょう!

『今では希少なブリスターフェンダー、その時代の象徴リトラクタブルライト。20年目を迎えてもヘタリが少ないシャーシ、卓越した旋回性能。』

『カブリオレのスタイリングはポルシェの傑作の一つだと思う。ボリューム感のあるフェンダーラインと、クーペとは別物のリアビューが魅力的。インテリアは当時の911とほぼ共通だが、着座位置は911よりさらに低く、その分ルーフを開けたときの開放感が高まる。』

『最高のスタイリング、パワフルなエンジン、そして誰も乗っていない希少性。ドイツ製のアメ車といった感じ。(いい意味で)そりゃあ、ボクスターの方が軽いし、新しいし、キビキビ感のある走りを見せてくれるとは思うが、ドライブの楽しさでいえば944のほうがイイ!』

ポルシェ944の価格は?

それでは気になるポルシェ944の価格について見ていきましょう!

ポルシェ944

ポルシェ944は様々な改良をしつつ、8年後の1991年に生産を終了しました。

1991年最終型の価格は以下の通りです。

944S2 6,950,000円
944S2カブリオレ 8,150,000円

ポルシェ944の総括

ポルシェ944

ポルシェ944は、924の後継として生産され、様々なバリエーションを展開していきましたが、特に発売当初は911よりも販売台数で上回り、経営的に当時のポルシェを支えていましたが、8年で生産を終え、後継モデルの968へ引き継ぎました。

さていかがでしたか?今回はポルシェ944の性能面を含め、様々な角度から見てきました。ポルシェ944は、ポルシェの中でも稀有なFRのモデルですが、その走りはまさにポルシェらしい1台でした。

これをきっかけに、改めてポルシェついて見直してみるのもいいですね。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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