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斬新なデザイン!フィアットの小型ワゴンムルティプラの魅力に迫る!

個性的なスタイルで評価の分かれるフィアットのムルティプラ!1950年代に登場した600ムルティプラをルーツにした2代目ムルティプラが1988年に誕生しました。そんなフィアットのムルティプラについて、2代目を中心に紹介していきます。

フィアットのムルティプラとは?概要を紹介

特異なデザインのフィアットのムルティプラについて、実際はどんな車なのか見ていきましょう!

まず、初代600ムルティプラを簡単に紹介します。
フィアット600をベースに1956年にデビューしたRRのワゴン仕様車です。
全長3535×全幅1450×全高1580mmの大して大きくもないボディに2シート×3列の6人乗りを実現させました。リアが実質的に600と同等であることから、フロントギャップを詰めるように配置しており、前席のリアヒンジドアがフロントタイヤの真上にありシートも直立に近かったため乗り込むのに苦労したようです。また、後方2列のシートを畳めば多くの荷物が積み込めました。
デザインは時代を先取りしたとても斬新なものとなっています。切り立ったフロントは高い位置にある丸いヘッドライトに大きなバンパーが特徴的で、リアは600の面影が残るデザインとなっています。
600ムルティプラは4 or 5席仕様もあり、タクシーとしても活躍していたようです。

フィアットンの2代目のムルティプラは1998年に本国でデビューし、2003年に日本に正式導入されました。

その個性的なスタイルのフィアットの2代目ムルティプラは、ワイドなボディに3シート×2列の6人乗りを実現させました。
独立した6つのシートは大人6人がストレス無く乗ることが可能となった快適なものです。また、シートを移動したり、取り外したり、リクラインすることにより状況にあった室内環境を実現できます。
デザインは詳細は後ほど紹介しますが、ボンネットやライトの配置が特徴的なものとなっています。

フィアットの2代目ムルティプラは、2004年にマイナーチェンジしており、フロント回りのデザインが変更されましたが、その中身は変わることなく2010年まで生産されました。

フィアットのムルティプラのスペック・性能は?

見た目が話題のフィアットのムルティプラですが、その性能はどうなのでしょう?

フィアットのムルティプラのスペックはこのようになっています。
●全長x全幅x全高:4005x1875x1670mm
●ホイールベース:2665mm
●トレッド:前1510mm/後1510mm
●車両重量:1360kg
●エンジン:水冷直列4気筒DOHC・1596cc
●トランスミッション:5速MT
●最高出力:103ps/5750rpm
●最大トルク:14.8kg-m/4000rpm
●サスペンション:前ストラット/後トレーリングアーム
●ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク/後ディスク
●タイヤサイズ:185/65R15
欧州では1.9Lディーゼルエンジン車もあるようですが、日本に正式導入されたのは1.6Lガソリン車のみとなっています。

フィアットのムルティプラの1.6Lエンジンは、全回転域にわたり充分でスムーズな出力トルク特性を持ち、的確なギア比により街中も高速道路もキビキビと走れるポテンシャルも秘めていました。

フィアットのムルティプラの燃費は、街乗りで8km/L程度らしく1.6LエンジンのMT車にしてはチョット残念な感じですが、高速道路巡航では14km/Lまでいく場合もあるようです。

フィアットのムルティプラのデザインと乗り心地は?

フィアットのムルティプラの日本人の発送では到底たどり着くことのできない奇抜なデザインとその見た目とは裏腹な乗り心地について紹介します。

デザイン

フィアットのムルティプラの外観は、低めのボンネットに加え、ヘッドライトは通常の位置にロービームを配置し、フロントウインドウ下のボンネット後端に段差を付けてハイビームを独立して配置するユニークなレイアウトとなっており、また、垂直のサイドウィンドウ、上下2段のサイドミラー、ハート形のリアランプも相まって実に個性的なスタイルを形成していました。

フィアットのムルティプラの内装デザインについて、センターメーター周辺は3次元にデザインされており、実用性や快適性を考慮した合理的な配置となっています。しかし、エアコン吹き出し口は一見人の顔に見えなくも無いチョット変わったデザインとなっています。インパネから突き出しているシフトレバーも使い勝手がいいです。また、豊富に小物入れを設けられており搭乗者の使いやすさを追求しているのが分かります。

フィアットのムルティプラのボディカラーについて、日本正規導入車にはメタリックカラー 7 色とホワイトの計 8 色、インテリアにはレッドとブルーを基調とした 2 タイプのクロスパターンがありました。
欧州仕様では13色ものボディカラーがありました。

2004年にフィアットのムルティプラはマイナーチェンジでフロント回りが大幅に改修され、ありきたりな国産車のような顔つきになってしまいました。

乗り心地

フィアットのムルティプラは、全幅が1870mmもあるので狭い道が大変そうに思われるが、全長が4005mmと短いため取り回しが良く、運転席が側面ギリで高い位置にあるので車幅を見切りやすくなっている。
シートの座り心地は6席どれも平等に素晴らしくヘッドレストやシートベルト関連の安全性も高い。

フィアットのムルティプラは、スペックを見ると、車重に対してエンジンパワーが足りないような気もしますが、MT車なこともあり実際はキビキビ走ってくれます。また、トルクフルで走りがしっかりしています。
マニュアルシフトの操作性がとても良く、総合的にとても運転しやすい車だと言えます。

フィアットのムルティプラはイタリアではタクシーとして利用されているようです。それだけ、取り回しがいい車だと言えるでしょう。

フィアットのムルティプラの値段は?

フィアットのムルティプラは、一体いくらで購入できるのでしょうか!気になるお値段は?

フィアットのムルティプラの発売当時の価格は249万円(税込)でした。
現在の中古相場は、下は40万円台から、上は110万円台となっています。

フィアットのムルティプラのまとめ

以上、フィアットのムルティプラを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

超個性的な見た目と対照的にマジメな作りをしているフィアットのムルティプラ、街中の視線を集めたい、そんな人にお勧めの車です。MTの運転に自信が無くても操作性の良いフィアットのムルティプラなら何とかなると思います。

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