記事ID9260のサムネイル画像

フィアット500(旧型)の弟分フィアット126とは?その正体に迫る!

フィアットというと500が有名です。ルパン三世の愛車として知られてることもあり、旧型・新型とも人気の高い車です。しかし、126と聞いてもピンと来ない人が多いのではないかと思います。そんなマイナーな、でも、愛くるしいフィアット126について紹介していきます。

先ず、フィアット126について簡単に紹介します!

フィアット500なら知っている人は多いと思いますが、126となるとあまり知られていないのが現状です。旧型のいわゆる2代目500(ヌオーヴァ500)の後継者的存在の126は500に負けないくらい魅力的な車です。そんなフィアット126を紹介していきます。

126は1972年にイタリアのメーカー・フィアットで発売された車です。
当時フィアットではFF方式に移行しつつあったのですが、それに逆らうがごとく、126はヌアーヴァ500同様に空冷2気筒エンジンをリアに積んだRR方式となっています。

フィアット126のボディの大きさは、ヌオーヴァ500に比べて、全長で84mm長く、全幅で57mm広く、全高で10mm高いにすぎず、多少大きくなった程度でした。ヌオーヴァ500に比べれば室内スペースは広くなったようですが、それでもやはり狭いようです。
また、ヌオーヴァ500ではフロントのトランクにあった燃料タンクをリアシート下に配置したためトランクルームが広くなっています。
その他の室内装備はヌオーヴァ500からあまり進歩していなかったようです。

フィアット126じゃ、発売当初はハードトップモデルのみでしたが、2年後にはキャンバストップモデルも発売されています。イタリアでの生産は1980年までで、その後、ポーランドで2000年まで生産されたいました。
1987年に大幅にモデルチェンジした126bisが発売されています。126bis最大の特徴は水冷2気筒エンジンとなったことです。また、エンジンを横置きにしエンジン上に丈夫なパネルを配置することによりテールゲート付きのハッチバックモデルへと変身を遂げています。

1990年代には、エンジンを空冷2気筒に戻し、ヨーロッパの安全基準を満たすためにボディが強化された126el、排ガス規制に適合した126elxが発売されました。

フィアット126のスペック・性能はどんなもの?

フィアット126の性能について見ていきましょう。

フィアット126のボディサイズは、全長3,054mm、全幅1,378mm、全高1,302mmとなっています。
正直小さいです。いまどきの軽自動車よりも。

フィアット126は、発売当初は排気量594ccの空冷2気筒エンジンで時速100kmは出せたようです。
その後、排気量652ccのエンジンとなりました。

ポーランド生産の126bisは排気量704ccの水冷2気筒エンジンとなり時速110kmまで上がった。
ただし、水冷エンジンは、故障が多かったようです。

フィアット126のギアは1速とバックがノンシンクロですので、完全に停車した状態でないと入れられませんので注意が必要です。

フィアット126のデザインは?乗り心地はいいの?

フィアット126のデザインや乗り心地を紹介しましょう。

デザイン

フィアット126のボディはヌオーヴァ500の丸みを帯びた形状と打って変わって、直線的な角張ったデザインとなっています。また、ヘッドライト等のタンプ関連も角張ったデザインとなっています。

フィアット126の内装について、ヌオーヴァ500では金属剥き出しだったダッシュボードがプラスチックでカバーされるようになり、若干豪華さがあります。

126bisになると室内が布張りとなり、リアシートも折りたたみ式と改善されました。

フィアット126のボディカラーはイタリアの車らしく、豊富にありました。
ホワイト、イエロー、レッド、オレンジ、ブルー、ライトブルー、グリーン、ライトグリーン、ベージュ、ブラウン、ブラックなどなど。

乗り心地

フィアット126のエンジン始動にはチョークが必須です。また、暖気運転をしないとスムーズな走り出しが期待できません。いまどきの車には、どちらも無縁なものですね。
フィアット126のきびきびした走りはホンダビートに似たものがあるようです。
フィアット126はホイールベースが短いこともありハンドルをしっかり握った方が安心かと思います。
車重が軽いので横風には気をつけましょう。特に、トラックが横を通り過ぎるときは要注意です。

フィアット126って、いくらで買えるの?

フィアット126は旧車なのでお値段が気になるところではありますが、こんな感じになっています。

フィアット126は生産が2000年までのため現在は中古のみの販売となります。
価格は物によりますが、140万円から180万円くらいで販売されているようです。

フィアット126は、旧外車としては珍しく軽自動車登録できるようになったため、以前より中古相場価格が上がっているようです。

最後にフィアット126について、まとめ

いかがでしたか?フィアット126に少しは興味を持っていただけたでしょうか?

フィアット126は、ヌオーヴァ500と比べて若干大きく若干スペックが向上しただけで、大幅に改善されたモデルではありませんでした。また、ヌオーヴァ500の方が価格的メリットがあり1977年まで併売されていました。そんなこともあり、フィアット126の人気は今ひとつだったようです。
そんなメジャーになりそこねたフィアット126ではありますが、周りで誰も乗っていないようなチョット人とは違った車を乗ってみたいアナタ!おすすめです!

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ