クライスラーは、ベンツになってサーベラスそしてフィアットなのです
2015/12/25
tace
元々クライスラー・イプシロンはランチア・イプシロンという名前で、プレミアムコンパクトカーとして誕生しました。現在は新車価格の半額以下の値段で中古で売られています。そんなクライスラー・イプシロンの気になる性能や評価をまとめてみました!
クライスラー・イプシロンはどのようにして誕生したのでしょうか?まずはクライスラー・イプシロンの概要を紹介します。
初代 ランチア・イプシロン
イプシロンは1994年に、イタリアの自動車製造会社ランチアが製造した乗用車です。ランチアはフィアットグループの高級車部門を担っており、イプシロンはプレミアムコンパクトカーと位置付けられています。その後、2011年にランチアとアメリカの自動車メーカークライスラーが統合し、日本ではクライスラーブランドに一本化されました。
クライスラー・イプシロン
クライスラー・イプシロンは2011年9月から販売され、世界的に人気だったフィアット500をベースに作られました。ホイールベースを延長し、5ドアに変更されクライスラー風のデザインに改められました。
日本では2012年から販売されましたが、販売台数が伸び悩み、2014年には日本での販売は終了しました。伸び悩んだ原因として、ランチアからクライスラーに変わったというのも原因の一つのようです。
しかし、クライスラー・イプシロンはランチアを冠した車なので高級車に仕立て上げられています。それが現在中古で半額以下というのは、とてもお買い得ではないでしょうか。
まずはクライスラー・イプシロンの性能を紹介します。燃費や走行性能について調べてみました。
クライスラー・イプシロン
日本仕様はフィアット500と同じ、0.9L直列2気筒ターボのツインエアエンジンに、デュアルファンクションと呼ばれる、シングルクラッチの2ペダル5速MTを組み合わせている。ゴールドとプラチナの2グレード。
JC08モードで19.3㎞/L、実燃費も15㎞/Lです。高速走行などは20㎞/Lを超えることも可能ということで、国産車と比べると見劣りするかもしれませんが、普通のコンパクトカーにしては低燃費だと思います。また、アイドリングストップ機能も標準装備されているので、燃費や騒音、CO2排出量を低減してくれます。
クライスラー・イプシロン
一番危惧していたのがエンジン性能です。車両重量1090 kgに対して、総排気量875ccの2気筒エンジン。どの様な走りを見せるのか心配でしたが、実際のところ動力不足は全く感じません。ターボが低回転から効力を発揮しますので、非常にトルク感溢れる走りが出来ます。街中ではエコモードで十分でしょう。ただ、1速~2速のギア比が低いので、出だしの加速はかなりもっさりした感じです。通常モードにてアクセルを踏み込むと、あっという間にスピードが出ます。
クライスラー・イプシロンは2気筒エンジンなので、少し不安に感じられるようですが、全く問題ないようです。ただ、急加速時などにギアチェンジが悪い場合があるという評価もありました。
続いて、クライスラー・イプシロンの乗り心地とインテリアなどのデザインを紹介します。
クライスラー・イプシロン
乗り心地はこのサイズとしては異例にしっとりしていて、デザインから想像する以上に大人っぽい感触です。それでいてコーナーでのロールは抑えてあり、身のこなしはコンパクトカーらしく軽快です。プラットフォームやパワートレインを共有する500とまったく違う世界の持ち主であり、その世界は国産コンパクトカーでは絶対に得られない種類のものです。
ハンドルは操舵感は軽い。駐車場や狭い路地などでもクルクルと回すことができ、女性でも操作しやすい軽さだ。一方、直進性の高さは欧州車のそれで、ドイツ車ほどではないが座りのあるハンドリングである。コーナーでは微小舵角に対して正確に反応し不安はない。
クライスラー・イプシロンは操作性や静粛性が高く、運転しやすい良いようです。またシートは、腰に負担がかかり、長時間乗るのはきついという方もいました。さらに、2気筒エンジンの音や振動が不快に感じるという方もいましたが、慣れると気にならなくなったという意見もありました。
クライスラー・イプシロンのエクステリア
個性的でプレミアムコンパクトカーらしい外観。実際に目にすると、ボリューム感がありノーズが長めで迫力がある。
クライスラー・イプシロンのインテリア
ドアの開閉に連動して点灯するメーターパネル側面に隠れたアンビエントランプは、上質な空間を演出。優れた遮音性を発揮するポリエステルベースのルーフライニング採用により、走行中でも静かな室内を実現する。
クライスラー・イプシロンのインテリア
プレミアムコンパクトカーの名にふさわしい、上質感とデザイン性。素材やカラーの組み合わせ、ディテールへのこだわりを強く感じるインテリア。
それでは、気になるクライスラー・イプシロンの価格を紹介します。
クライスラー・イプシロン
新車価格 ゴールド235万円
プラチナ260万円
中古価格 94~149万円
クライスラー・イプシロンについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
クライスラー・イプシロンは、プレミアムコンパクトカーらしい優れた性能とデザイン性を兼ね備えた車でした。ひっそりと日本での販売をやめたクライスラー・イプシロンですが、購入した人の評価を見ると満足度も高く、運転していて楽しいという評価もありました。
気になるという方は、ぜひ試乗してクライスラー・イプシロンを体感してみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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