ミディアムクラスサルーンBMW5シリーズ。525Iの2.5Lは170馬力を発生
2016/02/05
とっぱらや
クラシカルなテイストとモダンな感覚を融合させた独創的なデザイン。ハイ・パフォーマンスを実現した生粋のスポーツカーでありながら、気品漂うエレガンスを備えたBMW Z8 は、希少価値の高い究極のロードスターとして今も憧憬の的です。BMW Z8の魅力を検証します。
Z8は、ドイツの自動車メーカーBMWが1999年10月~2003年7月まで製造・販売していたオープンカー(ロードスター)です。
BMW Z8
全長4400㎜×全幅1830㎜×全高1317㎜
ホイールベース:2505㎜
車重:1630kg
Z8は1950年代に登場したBMW 507の現代版モデルという位置づけで、21世紀の幕開けを祝う記念モデルのようなものでした。日本では一応「限定車」として発売されましたが、他の地域ではれっきとしたカタログモデルでした。
BMW 507
BMW Z8のモチーフになったのは50年代の名車、「BMW 507」
総生産台数は252台で、BMWの経営不振を招いた車とまで言われる。
BMW Z8
合計で5,703台が生産され、約半数がアメリカに輸出された。
ボンドカーとして007シリーズに登場
1999年公開の映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』のボンドカーとして登場したことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、撮影にはZ8の生産は間に合っておらず、精巧にできたはりぼてを別の車(シボレー・コルベット説が有力)に被せて撮影されたそうです。
それでは、BMW Z8の性能とデザイン、乗り心地、価格について、順次紹介していきます。
吸排気両側の可変バルブタイミング機構「ダブルVANOS」を組み込んだ5リッターV8エンジンと、6段マニュアル・トランスミッションの組み合わせです。オートマチック・トランスミッションは設定されていません。
BMW Z8のエンジン
排気量: 4,941cc
エンジン: V型8気筒 DOHC 32バルブ
最高出力: 400ps/6600rpm
最大トルク: 51.0kgm/3800rpm
変速機: 6速MT
駆動方式: FR
0ー100km/h加速は4.7秒の快速を誇る。
BMW Z8
5L V8エンジンや6速MT、サスペンションなどは同時期のBMW M5のものを流用しています。
特徴的なのはフロントが820kg、リアが810kgというバランスのとれた前後軸重比です。さらに、通常モードではV6、「SPORT」ボタンを押すとV8というように切り替えが可能。何だかワクワクしてしまいますね。
BMW Z8
シャーシとボディは、オール・アルミニウム製。アルミ押し出し材のスペースフレームに、同じくアルミのパネルを貼り合わせるという、ため息の出る贅沢なつくりが採られています。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リヤはインテグラルの、アルミ製です。
BMW Z8の多くのユーザーが、良かった点として、「ハンドリング性能は抜群です。」、「加速やコーナリングで走りを楽しめる。」、「走行性能が良く、坂道や高速道路でも安定感があり、安心して走れます。」、「運転するのが楽しい車です」と評価されています。
一方、気になった点として、「小回りが利かず細い路地などの走行には適しません。」「後部が見えにくいので、車庫入れや駐車に気をつかいます。」、「燃費は良くありません。」、「維持費がかかります。」をあげておられます。
BMW Z8
「加速はかなり良くて、走りは楽しめる。かなり良くできたクルマだと思います。」
「ハンドリング性能も抜群なので加速やコーナリングで走りを楽しませてくれる車です。」
「 ハンドリング性能なども問題は無く、乗り心地も快適です。」
「ハンドリング性能も抜群なので走りを楽しませてくれる車です。 走行性能も良く坂道や高速道路でも安定感があるので安心です。」
「スポーティでカッコいいです。 乗り心地とハンドリングが良いそうです。」
「走行の安定性や乗り心地は良い。内装にも高級感があります。運転しやすい。」
「小回りが利かないので細い路地などの走行には適していません。 後部が見にくいので、車庫入れや駐車に気をつかう事が多いです。」
「燃費は馬力がある分、あまり良くないです。車庫入れや駐車の際に気をつかう事が多いです。」
「維持費は結構掛かってしまいますが、楽しめるクルマだと思います。」
「維持費がとても高く、車をどこかにぶつけてしまった時の修理費が高くついた。」
「かっこよくていい車だと思います。維持費が安くなさそうなのでお金持ち専用って感じですかね。」
「運転する楽しみを最大限に引き出した車で、シビレます。」
BMW Z8
以上のことをまとめてみますと、BMW Z8は「走りを楽しむ車」、本格的な高級スポーツカーである、と言えると思います。
ここでは出てこなかったのですが、BMW Z8はオープン走行時の室内への風の巻き込みが激しく、風きり音は屋根を閉じた状態であっても相当にうるさいと言われています。
BMW Z8のデザインと乗り心地について紹介します。
BMW Z8
右ハンドル仕様がないため、左側通行のイギリスでも左ハンドルのまま販売された。
BMW Z8
BMW Z8
ダッシュボードには黒い樹脂製のパネルがわたされ、精神的なルーツである1950年代の名車、507の鉄板剥き出しのインストゥルメントパネルを再現している。祖先とは異なり、速度、回転計といったメーターはセンターに配されるが、エアバッグを組み込んで「よくぞここまで」と感心する、クラシカルなデザインのステアリングホイールとあわせ、車内はみごとに懐古調で統一される。
BMW Z8
内装は507譲りのスパルタンさや、クラシカルな雰囲気、モダンさを併せ持っています。デビューから既に15年以上が経過しているのに古さを感じさせないのは、普遍的なデザインである証拠でしょう。
BMW Z8の良かった点として「スポーティでスマートな外観が気に入ってます。」、「内装は高級感がある。」、「乗り心地は快適です。」と評価されています。
一方、気になった点として「室内はあまり広く感じません。」、「座席がかたい。」をあげておられます。
BMW Z8
「仕方ない事かもしれませんが、室内はそこまで広くないと思います。」
「外観は好みがあるかもしれません。燃費も少々悪いようです。室内もあまり広くは感じませんでした。」
「スポーティで、スマートなデザインはさすがだと思いました。」
「走行の安定性や乗り心地は良いです。内装にも高級感があります。運転しやすい車です。」
「スポーティでカッコいいです。 乗り心地とハンドリングが良いです。」
「スマートで走りやすく乗り心地が最高!そして外観がかなりかっこいい! 」
「 ハンドリング性能なども問題は無く、乗り心地も快適です。」
「内装・外装のデザインがカッコいいです。 また、乗り心地が良いクルマだと思います。」
「座席がかたいです。燃費はそれほどよくはありません。車両価格が高いし、維持費がかかる車です。」
BMW Z8
BMW Z8は、この手の高級オープン2シーターにしては、“グランツーリスモ的”性質には乏しい車です。低速域での予想外に硬い乗り心地に驚かれるでしょう。内装の高級感とは裏腹に、やはり本格スポーツカーなんですね。
BMW Z8の価格について紹介します。
BMW Z8
BMW Z8の価格は1,660万円(最終モデル)です。
BMW Z8 について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。BMW Z8は2003年7月に生産を終了しています。合計で5,703台生産されました。
BMW Z8
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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