コンパクトセダンのベルタ!その維持費と維持費を抑える方法とは?
2015/10/20
ヒロメリー
2002年8月、惜しまれて生産終了。ロータリーエンジン搭載のFRスポーツカーとして絶大な人気を誇ったRX-7は、現在は中古車市場でしか手に入れることができない。購入前にRX-7の維持費と維持費を抑える方法を確認してみよう。
マツダ RX-7(アールエックス-セブン)とは、ロータリーエンジンを搭載したマツダの乗用自動車(クーペ)です。
本題に入る前に、RX-7について、その歴史を振り返ってみましょう。
1978年3月に、サバンナ(輸出名RX-3)の後継として、初代RX-7となるSA22C型サバンナRX-7が発売されました。
〔参考〕サバンナ(1971年から1978年)
サバンナの姉妹車として、レシプロエンジン搭載のグランドファミリアも同時に発売された。
初代 サバンナRX-7は、1978年3月に「サバンナ」の後継モデルとして発売されました。当時、相次いだオイルショックや厳しさを増す排気ガス規制により、スポーツカーに対する社会の目は厳しく、国産スポーツカーは僅かに「日産フェアレディZ」が存在する程度でした。
2代目RX-7は、1985年10月発売されました。2by2(4人乗りの車で、前2座席を優先し後2席を補助的な小型シートにした車)のクーペスタイルやFR(前部エンジン、後輪駆動)方式など基本的構成は初代モデルを踏襲しつつ、スポーツカーとしての完成度を高める為の数々の改良が行われました。
2代目に設定されていたカブリオレ・FC3C型はロータリーエンジン生誕20周年を記念して1987年8月に登場。オープンカー仕様のグレードで、電動ソフトトップを装備した。
2代目に設定されていたカブリオレ・FC3C型はロータリーエンジン生誕20周年を記念して1987年8月に登場しているオープンカー仕様のグレードで、電動ソフトトップを装備した。
3代目RX-7は1991年10月に発売され、車名が販売系列店の「アンフィニ」を冠名とする「アンフィニ・RX-7」となりました。既に熟成の域に達していた先代と比較し、更に走行性能を徹底的に追求したモデルとなって登場しました。
RX-7は2002年8月に環境(排ガス)対策の行き詰まりにより生産を終了しました。
なお、RX-7の販売終了後に登場したRX-8はネーミングからは後継のように思えますが、マツダ自身がRX-8をRX-7の後継車とよばず新規車種と紹介しました。
マツダのスポーツカー「RX-7」。他の車との最大の相違点は、ロータリーエンジン搭載車であることです。一般的なエンジンであるレシプロエンジンがピストンの往復運動で動力を発生するのに対し、ロータリーエンジンは三角形のおむすび型をしたローターと呼ばれる部品の回転運動によって動力が生み出されます。
ロータリーエンジン
初代RX-7は単室容積573cc×2の12A型
2代目RX-7は単室容積654cc×2の13B-T型
3代目RX-7は単室容積654cc×2の13B-REW型
を搭載した。
RX-7
燃費はかなりバラついている。
気になるRX-7の燃費ですが、3代目RX-7で
7.2~8.1km/L(10・15モード燃費)
です。
実燃費では、ユーザー燃費サイトなどの情報よると、RX-7の平均燃費は 6~6.5km/Lです。また車により、あるいは運転者によりかなりのバラつきがあるようです。現在の車の燃費に比べてあまりにも悪いため、驚かれる方もおられるでしょう。でも、当時RX-7の購入者はそれを承知の上でロータリーエンジンに惚れ込んだ人達なのです。
では、維持費は一体どれくらいかかるのでしょうか?
日常的にかかるメンテナンス費用から、いざという時の修理費用まで、考えられる限りの維持費をあげてみましょう。
エアロパーツを装着したRX-7
RX-7用のエアロパーは多彩に用意されていた。
エンジンの機構的にも大きな違いがあるロータリーエンジンですが、このロータリーエンジンを搭載していることが、一般的な車との維持費の違いにもつながっています。
では、具体的に必ず必要になる消耗品等のメンテナンスにかかる維持費を見てみましょう。なお、以下に記載する交換の目安や費用は、正規ディーラーが推奨する交換目安や正規ディーラーでの一般的な費用を基準としています。
【オイル交換】
3,000km走行または3カ月に1回の交換で約5,000円
【プラグ交換】
6,000km走行で交換で約10,000円
【オイルエレメント交換】
エンジンオイル交換の2回に1回交換で約2,000円
【バキュームホース交換】
30,000~50,000km程度で交換で約40,000円
【タイヤ・ブレーキパッド】
50,000kmで交換で約150,000円
燃料費は?
走行距離にもよるが、維持費に占める燃料費の割合は大きい
他にも維持費として燃料費や税金、保険料などがかかってきます。
【燃料費】
ユーザー燃費サイトなどの情報よると、RX-7の平均燃費は 6~6.5km/Lです。
平均燃費6.25km/L、ハイオク 140円/L、年間10,000km走行するとした場合、約22.4万円となります。
【自動車任意保険】
大手インターネット型自動車保険で、セカンドカー割引7c等級、26歳以上補償、対人・対物無制限、一般車両保険を付けた場合で年間約11万円。
【自動車税】
RX-7に搭載されているロータリーエンジンの排気量は1,308ccですが、法区分的では2,000ccの車両となります。よって、自動車税標準額は39,500円です。ただしRX-7は最終型でも13年超の車両となるため、15%重課税の45,400円となります。
【車検費用】
車検時の法定費用として、自動車重量税32,400円、自賠責保険料27,840円、検査手数料1,800円、合計で62,040円。更に点検整備料や車検代行手数料、部品代などを加えると最低でも10~12万円はかかると思われます。
万が一の修理代は?
これが結構痛い出費となる。
あまり考えたくないですが、ロータリーエンジンの場合は、比較的大きなトラブルに見舞われる事があります。オーバーホールの場合は40万円以上。また、エンジン載せ替えとなるとリビルトエンジン利用でも60~70万円必要となります。
これらも維持費として想定しておきましょう。
それでは年間維持費はどのくらいでしょう?
エンジンオイル交換×4回=20,000円
エレメント交換×2回=4,000円
プラグ交換×2回=20,000円
バキュームホース交換×1/3回=14,000円
タイヤ・ブレーキパッド交換×1/5=30,000円
ガソリン代(年間1万km走行)=224,000円
自動車税=45,400円
自動車保険=110,000円
車検費用×1/2=60,000円
その他消耗品(エアクリーナー、油脂類、等)=50,000円(推定)
______________________
合計=577,400円
このようにRX-7の維持費は一般の車の維持費より多少高めになります。
車を購入する場合、初期費用のみならず、その維持費についても目を向けましょう。
RX-7の維持費について書いてきましたが、購入後の大きな出費を避ける方法があります。それは、ハズレの車両をつかまされないということです。そうならないためには、以下の項目について必ず確認しましょう。
・価格が極端に安い場合はその理由を確認しましょう!
・エンジンのコンプレッションテストで圧縮比を確認しましょう!
・エンジンのかかりが悪い車両は敬遠しましょう!
・エンジンルーム内のプラスチック部品等の劣化などをしっかりチェック!
できればロータリーエンジンに詳しい人に同行してもらい、一緒に確認してもらった方がよいでしょう。
自分に合った任意保険を選ぶことも維持費を安く抑える方法のひとつです。
現在は保険会社により保険料が違います。年間の走行距離によっても保険料に差がでる保険もあります。またインターネットで申し込むネット保険も考えてみてはいかがでしょう。
一般的な車よりも少々手間も維持費もかかるRX-7ですが、維持費の差以上の魅力もきっとある車だと思います。
今、RX-7を欲しいと思っている皆さんは本記事を参考にしっかりと維持費まで考慮して検討してください。そして楽しいロータリーライフを迎えていただけたらうれしいです。
10月28日、東京モーターショーの内覧会で、自動車メーカーの先陣を切ったマツダ。小飼雅道社長は、2012年に生産を終了した「ロータリーエンジン」を積んだ2ドアスポーツカーのコンセプト車「RX-VISION(アールエックス・ビジョン)」を披露されました。
Mazda RX-VISION
「第44回 東京モーターショー」で、マツダは次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したコンセプトスポーツカー「Mazda RX-VISION(マツダ・アールエックス・ビジョン)」を公開した。
Mazda RX-VISION
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