X-90。スズキが製造・販売した小型SUVです!調べました、性能と価格
2015/11/28
tace
M530。ご存知でした?あのフランスの自動車メーカーマトラのスポーツカーです。調べました!!この凄さはマトラのM530ならではです。M530の性能・価格を、一緒に見て行きませんか?!中古車価格も・・・・!
ここでいう『M530』とは、マトラ・M530のことです。
マトラ・M530 (Matra M530 )はフランスの自動車メーカー・マトラが1967年から1973年まで生産した小型スポーツカーです。
マトラ M530
マトラの自動車部門は1965年以来、オトモビル・ルネ・ボネが開発した世界初の市販ミッドシップGTカー、ジェットを生産していました。
マトラ ジェット VS
しかし、確かにユニークで魅力的なスポーツカーではあったものの、エンジンレイアウトのみならずシャシー構造も複雑で高価格であり、市場は極めて限られてしまっていました。
そこでレース界での名声を生かし、より大規模により安い価格で生産できる車種として開発された初の100%マトラ開発市販車がM530で、1967年のジュネーヴ・モーターショーでデビューしました。
M530の特色は、
●長いホイールベースやサスペンションストローク
●2+2座席を持ちファミリーカー的にも使えるほどの高い実用性
●フレームへの軽減孔開けやリベット留めの多用やFRP製のシートバックなど航空機技術を生かした軽量設計であり、ジェットやアルピーヌ・A110のような純粋のスポーツカーとは目指す方向性が異なっていました。
話は前後しますが、マトラ社は空対空や対艦ミサイル(艦対艦ミサイル・地対艦ミサイル)なども手掛ける会社だったのです。
その有名ミサイルの名を冠したものが“マトラ530”でした。
短射程空対空ミサイル R.530
一方で『マトラ・M530』は、当時としてはユニークなタルガトップと取り外し式アクリル製リアウインドウを採用し、オープンエア・モータリングを容易かつ安全性と両立させて楽しむことができる点でも時流に先んじていました。
この方式がポルシェ・914やフィアット・X1/9の普及で一般に広まるのは1970年代に入ってからであったようです。
『マトラ・M530』の生産台数は初期型の530Aが2,062台、LXが4,731台、SXが1,146台の計9,609台でした。
日本にも1970年頃、自動車部品輸入会社の極東貿易が輸入代理店となって正規輸入される計画が立てられましたが、日本の保安基準をパスできず、サンプルカー一台のみの輸入に終わり、計画は中止となってしまいました。
『マトラ・M530』の開発に対してマトラ社は、低価格を前面に掲げました。
例えば、高度な技術が必要なエンジン開発はせず、ドイツフォードのV型四気筒1699cc、73馬力をミドシップに搭載しました。
これら努力の結果、『マトラ・M530』は実用性重視のGTに仕上げられたのが特徴で、200万円もしたのが100万円近くにまで価格が下がって、マトラ社の開発目的を果たしたということです。
前述したとおり、『マトラ・M530』は基本的に日本国内では販売されませんでした。
従って、日本国内ではその価格を調べることは困難と考えました。
そこで、フランスの中古車販売サイトを調べてみるといくつかのサイトに『マトラ・M530』が登録されていました。
しかしよく見てみると、その大半が同じ車を扱っているにすぎず、価格もそれぞれ微妙に違っていました。
その中で、大本と思われる登録車の価格とスペックを記します。
≪MATRA M530≫
●価格:28 600 €’(5,275,000円)
●年式:1969年
●走行距離:94,926km
●ドア数:2
●ギアボックス:メカニカル
MATRA M530
上記が、方々に転記されている車です。
チョット異端ですが、フランスの中古車販売会社のサイトにはこんな車でも売りに出されていました。
≪MATRA M 530 SX - 1973≫
●価格:£3,000(550,000円)
●助手席側床の90%はなし
●右シートはなし
MATRA M 530 SX - 1973 2015年9月24日に公開 €3,000
フランス以外からは絶対に登場しない不思議なデザインの『マトラ・M530』ですが、一時期はアルピーヌよりも売れそこそこの成功を収めることになります。
しかし、『マトラ・M530』は1973年に生産終了となります。
理由はモータースポーツ部門の赤字に苦しんだマトラが、クライスラー・フランスの傘下に入り、フォードV4エンジンの使用が政治的な理由で許されなくなり、かつクライスラー系列各社(仏シムカ・英ルーツ・グループ・日本の三菱自動車)にはM530に搭載可能なユニットがなかったためでした。
前述しましたが、マトラは低価格で製造するためにエンジンは他社のものを搭載していました。
それがダメになってしまったわけです。
後継者はシムカ製エンジンの使用を前提として開発されたバゲーラとなりました。
アルピーヌ・A110
ここでは、『マトラ・M530』と他の同クラス小型スポーツカーとを、価格や性能等で比べてみたいと思います。
対象とする車種には、『マトラ・M530』と同年代(1967年から1973年)製造車を選び比べたいと思います。
≪ポルシェ 356≫
●本体価格:735.0(消費税価格込み)
●年式:1963(S38)
●排気量:1600cc
●エンジン種別: ガソリン
●駆動方式: 2WD
●ハンドル: 左
●ミッション: フロア4MT
●乗車定員: 4名
●ドア数: 2
ポルシェ 356
735.0(消費税価格込み)
≪ホンダ S800≫
●本体価格:320.0万円(消費税価格込み)
●年式:1966(S41)
●排気量 800cc
●エンジン種別 ガソリン
●駆動方式 2WD
●ハンドル 右
●ミッション フロア4MT
●乗車定員 2名
●ドア数 2
ホンダ S800
本体価格:320.0万円(消費税価格込み)
≪トヨタ スポーツ800≫
●本体価格 398.0万円(消費税価格込み)
●年式 1967(S42)
●排気量 800cc
●エンジン種別 ガソリン
●駆動方式 2WD
●ハンドル 右
●ミッション コラム4MT
●乗車定員 2名
●ドア数 2
トヨタ スポーツ800
本体価格 398.0万円(消費税価格込み)
どれも小型スポーツカーを代表する名車たちですが、前述した『マトラ・M530』の28 600 €’(5,275,000円)という価格は破格な価格と言っても良いのではないでしょうか・・・・?!
トヨタ自動車が「ハイエース」や「2000GT」を発売したころの名車『マトラ・M530』。
調べるまでは知りませんでしたが、調べるほどに魅力的な車『マトラ・M530』。
この独創的なデザインは、フランスでなければできないのではと言われるほどのスタイル。
とっても楽しい車でした・・・・!!
マトラのマーク
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