ホンダ・NシリーズN-WGNの実燃費と詳細をまとめてみました。
2015/11/12
neko.shinohara
T360といえば、今なおファンが多いというホンダ初の4輪自動車です。1963年発売ということでもう50年以上前に発売されたT360ですが、その燃費性能はどのようなものだったのでしょうか?エンジンが非常に高性能だったというその燃費を見てみましょう!
ホンダT360
T360とは、本田技研工業(ホンダ)が1963年から生産販売していた自動車で、ホンダ初の四輪自動車です。
この自動車にはDOHCエンジンが日本初搭載されていますが、これは高速走行性能を確保する目的で、それまではスポーツカー等に搭載されている非常に高度なメカニズムのものでした。
その走行機能は30馬力で最高速度100Kmと、最高速度70km/hくらいの軽自動車が多い当時の車にしては非常に高い性能で、50年以上前の車にも関わらず加速は現在の車に負けないくらいです。
ただ、エンジンの上に座っているから乗り心地はよくないという声もあったそうです。
T360は、その高性能から「スポーツトラック」と称され一部のファンから支持されました。
しかし、高めの価格設定やメカニズムの信頼性などから販売面では苦戦しました。
それでも当時のシェアは10%ほどあったという情報もあるので、善戦しているとも言えるでしょう。
初期のT360
ボンネットのHは初期はなかったようです。
1964年からHが塗られるようになりました。
発売当初の値段は349,000円。これは現在の値段に換算するとだいたい350万円以上になります。
自動車自体が高級品なのでそんなものかな、という気もします。
ただ、買う方としてはそんな性能いらないからもっと安くしてくれということなのでしょうね。
さて、そんなT360ですが、燃費はどのようなものなのでしょうか?
エンジンが高性能というだけ、燃費が悪いのでは?と思ってしまいますが、さっそく見ていきましょう!
【燃費】都内積載運行 12~13km/L
郊外積載運行 15km/L
いずれも1964年のカタログに記載されています。
同カタログによると、「高回転エンジンだから燃費が多くなるということは絶対にありません。」
とのこと。
これは実燃費にも期待が持てそうです!
次はT360の実燃費について見ていきましょう!
カタログ通りならかなり期待の持てそうな実燃費ですが、実際の所はどうなんでしょうか?
オーナーの方の声を聞いてみました!
T360 カタログ
オークションなどで取引されているようです。
【実燃費】10.5km/L
という声がありました。
カタログの値からは少し離れるものの、古いエンジンだということも考慮に入れるととてもいいのではないでしょうか。
ホンダT360には20Lガソリンが入るのですが、燃料メーターはあまりあてにならないとのこと。
30パーセントくらい残っているように見えて実は空っぽ・・・なんてこともあるとか。
現在のものは正確なのですが、T360はのメーターは信用しないよう気を付けてくださいね!
ホンダT360 内装
右にサイドブレーキとシフトレバーがあるのは、助手席に子どもを2人乗せるためでした。
ここまでホンダT360の燃費と実燃費を見てきました。
高性能のエンジンでありながら燃費もなかなか健闘しているという印象ですが、オーナーの方の実際の感想・評価はどのようになっているのでしょうか?
T360 ミニカー
残念ながら実写の画像はありませんでしたが、こちらの風貌の方が印象に残っている方もいるかもしれませんね。
燃費に関しては、
「360ccの車にしては燃費は悪いと思う」
との声が。
ライバル車との比較は後でしますが、たしかに10km/L前後だと当時の軽自動車と比べると少し燃費が悪いことは否めないでしょう。
現在は燃費は舗装道の方が良くなりますが、T360の砂利道走行に関しては
「舗装道より砂利道での乗り心地の方が良い!」
という声もありました。
もしかしたら、ずっと砂利道だけ走っていた方が燃費も良くなるかもしれませんね。
やはり高性能のエンジンを積んだスポーツトラックということで、燃費云々というよりは重いものを積んでキビキビ動くための馬力が重要視されていることが分かります。
発売当初はあまり売れなかったそうですが、そのエンジンの珍しさゆえに今でも割合多く残っています。
燃費という面では今買うには少し躊躇しそうですが、それ以上にT360の魅力があるということなのでしょう。
さて、次はホンダT360の燃費を少しでも良くするための方法を見ていきたいと思います。
どんなことをすれば燃費は向上するのでしょうか?
T360、燃費をよくするには?
ここではその方法の中で重要だと思われることについて3つあげておきます。
ホンダT360
1つ目は、アクセルをやさしく踏むことです。
これは今の自動車でもおなじですね。
優しくアクセルを踏むことで安全運転にもつながるので、ぜひ実践してください。
2つ目は、暖気運転をすることです。
最近の自動車はエコの面からも暖気運転はしなくてよいということですが、T360のような旧車の場合はした方がいいです。
エンジンをかけて1~2分はそのまま、そしてそこから走るときは急に速度を上げずにゆっくり運転してください。こうすることによって、エンジンオイルだけでなく各部の暖気になります。
3つ目は、始業点検をすることです。
T360のような旧車では、どんなにきちんと手入れをしていても急に故障することもあります。
少し走ってから町中で止まってしまうなんてことにならないように、エンジンの具合などをよく確かめてみてください。
また、旧車ならではのメンテナンスや部品交換を行うことでも燃費はよくなります。
ネットで公開している人もいますが、実際に集まる同好会などでぜひ情報収集をしてみてくださいね!
ダイハツハイゼット 初代
【燃費】25km/L
実燃費は残念ながら例が見つかりませんでしたが、公式発表でこの燃費なら積み荷が多くても20km/L近くはいきそうですね。
マツダポーターキャブ
【実燃費】12km/L~15km/L
以上がホンダT360の燃費情報のまとめとなりますが、いかがでしたか?
当時は「軽トラは働く車、燃費なんて気にしてられない!」という気持ちもあったでしょうが、今はエコの時代です。あの頃の自動車の燃費を見てみると新しい発見もあるのではないでしょうか。
T360のように今なお根強い人気がある車に関しては、これから中古購入を検討される方もいるかと思いますので、ぜひ燃費も検討材料に加えてみてください。
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