スタイリッシュな一台!ビガーの魅力を試乗した人の評価から探る!
2015/10/08
ゴンタ
洗練された高級感とパワーのある走りを兼ね備えた4ドアスポーツカー!アストンマーチン・ラピードS。ラピードからラピードSへ。さらに進化し続けるラピードSを、実際に試乗した人の評価を見ながら、ラピードSの溢れる魅力に迫ってみました。
高級感とパワーを兼ね備えたアストンマーチン・ラピードSとは、どのような車なのでしょう。
試乗した人の評価を見る前に、ラピードSについてご紹介しておきます。
ラピードS
2010年 4ドアのラグジュアリースポーツカーとして『ラピード』誕生。
2013年 『ラピードS』に進化。
2014年 7月に2015年モデルを発表。
2016年 小規模変更。ボディカラーや内装に新色。車載インフォテインメントシステムを導入。
2015年モデルのラピードSは、新世代のAM29 V12エンジンを搭載しています。これまでにラピードに採用されたエンジンで、最も新しく最もパワフルなエンジンです。数字にそれが現れています。わずか4.4 秒の0-100km/h加速、630Nmの最大トルク、そしてポテンシャルに溢れた最高出力は、初代モデルから18%増大して552bhpに達しました。
定評のVHアーキテクチャーを使用するラピードSは、旧モデルよりもさらに俊敏になりました。車重は1,990kgで、エンジン搭載位置は20mm近く引き下げられています。ラピードSは世界トップクラスのダイナミクスを備え、あらゆる面でスポーツカーと言える4ドア車です。
最高出力552bhp。わずか130ミリ秒でシフトできる8 段階ギア。まさにスリリングなドライビングのために設計されたモデル、それが2015 年モデル ラピードSです。
新しくなったエクステリア・スタイリングにマッチするのは、従来の4ドアスポーツカーにはなかった手仕上げの素材で作られたインテリアです。2015年モデルのための仕上げが追加され、ラピードSはカラー、トリム、オプションの選択肢が過去最多になりました。
● 2015 年モデル ラピードS
一般道30%、高速道路70%の場合 約6.0km/L
高速道路のみの場合 7.5km/L
一般道のみの場合 3.2km/L
● 2015 年モデル ラピードS
希望小売価格:24,200,000円~
ラピードSの概要を見てきましたが、次は実際にラピードSに試乗した人の評価を見ていきたいと思います。(この試乗車は、旧モデルと現行モデルです。)
まずは、ラピードSに試乗した人の 走行性に対する評価を集めてみました。
ラピードS
サスペンションの「標準モード」から、今度は、「スポーツモード」に切り替えてみる。すると走りはDB9然としたものから、「V8 ヴァンテージ」を彷彿とさせるテイストに変化する。もちろん、V8 ヴァンテージのような軽快感は望むべくもないが、ステアリングのダイレクト感は一層高まり、ピッチングを抑えた、ドライバーとクルマの一体感が一層高まる。
それには、エンジンマウントを19mm下げたという設計変更も大いに貢献しているのだろう。ボディ形状を忘れてさえしまえば、それはスポーツカー以外の何者でもない。アストンマーティンが、改めて綿々とスポーツカーだけをつくりつづけてきたブランドであることを理解させてくれるのである。
試乗中のほとんどの時間をデフォルトの設定にしたままであったが、しかし、それでも、ラピードSは驚くほどの操縦性を見せた。ボディは少しロールするがアルミニウム製のシャシーは、コーナーでも安定し、しっかりと路面に食いついていた。エンジンの搭載位置が低くなったことや、分厚いタイヤのおかげもあり、コーナリングでの能力は格段に上がっている。マルチピストンブレーキは、ドライバーの指示に従ってきちっとスピードを落としてくれる。アストンマーティンの市販モデルでは最も大柄なこのラピードSにも、ドライビングの喜びはしっかりと付属してくるのだ。
ラピードS
ステアリング裏のパドルでギアをチョイスしてV12エンジンを吠えさせれば、ドアの枚数や5mオーバーの全長など一切関係のない、スーパースポーツ・レベルの走りを愉しむことができる。
タウンスピードのしっとりとした乗り心地からワインディングに不可欠な高いロール剛性まで幅広いアシのセッティングをカバーするのは3段階切り替えのダンパーである。一線級のスポーツカーらしく、脚廻りのセッティングの変化は、ステアリングやシート、そして硬質なアルミ・シャシーを通してはっきりと体感することができる。踏み込む方向ではガッチリと効き、力を抜く方向では定常的でしっとりとしたブレーキも秀逸といえる。
とにかく、リズミカルに、そして思いどおりに動かせるクルマ、である。4ドアのスポーツカーという“変わり者”であるにも関わらず、まるで小型スポーツカーを操っているかのような気分で、いきなり、細く厳しいワインディングロードを攻めることができたのだ。もちろん、ダンピングのセットは「スポーツ」、そして「トラック」である。
ダンピングを「ノーマル」モードにして走れば、まぎれもないラグジュアリーサルーンの世界に浸れる。決して、ヤワな乗り心地ではない。ビシッと筋のとおった、それはむしろ硬質な部類の乗り心地ではあったけれども、意外に気分がいい。
ノーズの動きが、断然にシャープで、しかも当意即妙である。エンジンとフロントアクスルが一体となって、軽やかに動き、その反応が両手に心地いい。ステアリングホイールを通じて車体の前半分を、まるで両手で抱え込んでいるかのように動かせるのは、まさにエンジンフロントミッド&ローシップのおかげである。車体を望みの方向に向けやすいうえに、パワートレインの反応も自然にクイックだから、その後行程にも余裕と自信をもって対処できる。
ラピードSには、もちろん、ラグジュアリィサルーンとしての一面もある。ADSを“ノーマル”にして、ゆっくりとクルージングしても悪くない。
これまでは状況によって若干ムラのあったステアフィールがぐっと落ち着きのあるものに変わり、気持ちよく操舵できるようになった。それに気をよくしてワインディングロードに攻め込むと、ラピードSは3m近いホイールベースを持つ4ドアモデルとは思えぬ身のこなしで、無用なアンダーステアを感じさせることなく、コーナーの連続を俊敏に走り抜けていく。ノーマル、スポーツ、トラックの3段階が選べるダンパーは、後者になるほどボディの動きを俊敏にするが、公道上のワインディングなら中間のスポーツでコーナリングを不足なく愉しめるし、乗り心地も充分快適な範囲にある。
ラピードS
アクセルを蹴り込めば、まずレスポンスの良さに驚かされる。数あるトランスミッションの中で、最高レベルであるDSGに次ぐ素早い変速を行い、一体いままでのギアボックスは何だったのかと感じるほどである。
それに付随するかたちで、磨きがかけられたシャシーのセッティングも実に素晴らしい。明らかに先代に比べて緊張感があり、コントロールしやすくなっているのだ。
続いてラピードSに試乗した人の、内装についての評価を見ていきましょう。
洗練されたラグジュアリーとは・・・どんなインテリアなのでしょうか。
実際に試乗した人の声を集めてみました。
ラピードS
前後4つのシートが全て上質なバケットタイプになっており、左右のシートは車体を前後に貫くセンタートンネルによって完全に独立している。フロント・シートはドライバー用のペダル・ボックスが前方に伸びているので幅は狭いがラグジュリーな姿勢に落ち着く。一方リアの足元は当然のようにミニマムに設えられているので、オケージョナル・シートと捉えるのが正解といえる。
ラピードS 内装
インテリアに目を向けると、オプションパッケージでスポーティー感、ラグジュアリー感を演出できる。例えば、インストルメントパネルやセンターコンソール、ドアハンドルに艶が美しいピアノ・ブラック、天井の内装に淡いブラウンかグレイを選択してみるのはどうだろうか。また、試乗車のインテリアはシートとドアのインナーが黒に赤のステッチ入りだったが、新しくオプションとしてレッドとブラックのデュアルトーン穿孔レザーも加わった。これは、レザーにドット状の穴が開いているツートンカラーのインナーだ。ちなみに試乗車には、オプションのリバースカメラと後部座席にツインスクリーン・エンターテイメントシステムが装備されていた。もっとスポーティー感を強めたいという人には、カーボンファイバー・エクテリアパッケージが用意されている。フロント下部のスプリッター、ドアミラーキャップ、テールレンズ回り、バンパーカバーに織り地の美しいカーボンファイバーを選択することができる。
ラピード Sのリアシートのスペースは見た目ほど、窮屈に感じなかった。テストの意味で、大人と子供にそれぞれ座ってもらったが、座り心地もバックレストの評判が良かった。そのおかげで、決して広くはない足元がさほど気にならなかったのかもしれない。後部座席を倒すとリアの収納スペースは拡大され、後部のハッチから全ての荷物に手が届く。
ラピードS 内装
インテリアは、見慣れたアストンマーティン流のデザインで統一されている。乗り慣れたユーザーなら、何の迷いもなくそのUI(ユーザー インターフェース)を理解できるはずだ。シートはフロント、リアともに本革のセミバケットシートタイプを採用した。
リアシートはやや高めの着座位置を確保し、左右にきっちりとわけられたセパレートデザインである。正直ボディサイズを考えるとレッグスペースは最小で、背もたれの角度は起きすぎているが、V12をフロントミッド搭載したトランスアクスルのスポーツカーと考えれば、我慢できるはずだ。そもそも恒常的にリアシートを使用する目的で、ラピード Sを購入しようと思うユーザーはいないはずなので、こうした割り切りは潔い。リアのシートバックは前方に倒れ、荷室をほぼフラットにし(といってもシートバックの形状がバケットタイプなので凹凸は出てしまうが)、容量を拡大することもできる。
ラピードS 内装
ラピードSに試乗した人の、走行性や内装についての評価を見てきましたが、トータルで見るとどういう評価になるのでしょう。
実際に試乗した人の総合的な評価を集めてみました。
ラピードS
ラピードSは、創立100年を迎えたアストン・マーティンの、新たな100年のスタートを飾るにふさわしい内容で登場した。スポーツサルーンなどではない。正真正銘のスポーツカーなのである。
いつの時代もアストンの4ドアは、それを欲する粋人の我儘を具現化したものであり、他車と比較して購入を決めるような俗物とは一線を画する。ラピードSのような1台が、イギリス車の威厳と奥深さを粛々と現代に伝えている。
ドアの枚数が多くても、ボディが大型しようとも、そこに表現されるのはアストンマーティンが長年こだわりつづけてきたスポーツカーへのおもいだ。ドアが4枚あっても、うっとりするようなクーペ然としたフォルム、官能的なサウンド、そしてステアリングを握れば誰もが感じるはずのスポーティな走り。それはメルセデス、BMW、アウディのドイツ御三家とも、もちろんポルシェやおなじ英国のラグジュアリーブランドであるベントレーとも明確にちがう「アストンマーティン」ならではの味であり、唯一無二の個性なのである。
長いホイールベースを持った4枚ドアのアストン・マーティンだけに、心というよりも頭で考えて購入する向きが多いのは当然のことだ。
しかしながら、このクルマを試乗すれば、衝動的にこのクルマを欲する者は出てきたとしてもおかしくはない。
それほどに新しいギアボックスは、乗る者の心を掻き立て、欠落していたラピードのエッジを明確なものにしているのである。シャシーの洗練によって、運転する楽しみをさらに一つ上のレベルへと持ち上げたことも特筆すべきポイントだ。
すこしばかりサスペンションがスポーティになりすぎた感じがしなくはないが、それでもこれほど進化したことを考えれば、お金を払う価値が間違いなくある。
ラピードSには、もちろん、ラグジュアリィサルーンとしての一面もある。ADSを“ノーマル”にして、ゆっくりとクルージングしても悪くない。ドアを2枚余計に設えただけの利便性は、確かに大きい。ビジネスエクスプレスとしても、大いに活躍することだろう。けれども、このクルマの本質は、やはり、そのリアルスポーツ性にこそあった。
スポーツサルーンでは決してない。
ラピードSは、真にスポーツカーだった。
実際にラピードSの試乗をした人の、様々な評価をみてきましたが、いかがでしたか?
これだけの価格の車なので、満足しないはずがない!というくらい高い評価ばかりでしたね。
庶民には到底手が届かない夢のような車ですが、オフィシャルサイトはラピードSの魅力が満載の作りになっていて、見ているだけでも素敵な気分になれます。
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