ファンの方必見!日産ラルゴの価格はライバル車と比べてどうなのか?
2015/09/29
takeitokiyoto
どこかで見たことのある車。どこか懐かしい感じの車。シトロエン『2CV(ドゥシュヴォ)』です。ちょっと詳しくなっちゃいませんか?2CVに。誕生秘話や製造秘話、中古車価格相場まで調べてみました!ご一緒に2CV を価格も含んで知ってみませんか?こんな価格とびっくり!!
citroen 2cv
どこかで見たことのある車ですが、どこのなんていう車か、価格はいくらくらいか知っている人は、どのくらいいるのでしょう・・・・?!
フランス本国では「ドゥシュヴォ」と呼ばれているんだそうですが、ちょっと詳しく調べてみたくなる車ですネ!!
ということで、今回は『2CV』についてその誕生から最近までの状況、その価格までを調べてみます。
ちなみに「2CV」とは「2馬力」を意味する言葉だそうです。
が、実際のエンジン出力は2馬力であったわけではありません。
フランスにおける自動車課税基準である「課税出力」のカテゴリーのうちの「2CV」に相当するという意味で付けられたようです。
この、独特なフォルムのレトロな車が一体どんな車なのか、その背景に焦点を絞り、『2CV』が生まれるきっかけから調べてみます。
1930年代後半に、当時シトロエンの副社長だったピエール・ブーランジェという人物がたまたま休暇で訪れた農村で、自動車の発明以来数十年が立つと言うのに、未だに手押し車で荷物の運搬をしている農民達の姿を目にしました。
衝撃を受けた彼は、そのような農村地帯の人々にも購入する事ができる価格・移動・運搬手段として、「必要にして最低限」の条件を満たした車を作らねばならない思ったのだそうです。
シトロエンが手薄だった低価格な小型車分野再進出のチャンスともなると考えたことも、大きなきっかけになったのだそうです。
休暇から帰った彼は、すぐさまチーフ・エンジニアにこう言ったそうです。
「こうもり傘に4つの車輪を付けたものを作れ。」
ブーランジェの提示した農民車のテーマは、「こうもり傘に4つの車輪を付ける」という一風変わった表現方法で提示されたものでしたが、それを具体化された条件は技術陣達には「不可能だ!」とまで言わしめた難題でした。
それは、
・50kgのジャガイモ又は樽を載せて走れること
・60km/hで走行できること
・ガソリン3リッターで100km以上走れること
・荒れた農道を走破できるだけでなく、カゴ一杯の生卵を載せて荒れた農道を走行しても、1つの卵も割ることなく走れるほど快適で乗り心地がよいこと
・価格はトラクション・アバンの1/3以下
・車両重量300kg以下
・もし必要とあれば、(自動車に詳しくない初心者の)主婦でも簡単に運転できること
・スタイルは重要ではない
というものです。
加えてブーランジェは、最低限に留まらない十二分な車内スペース確保も要求し、身長2m近い自身がシルクハットを被っては試作車に乗り込み、帽子が引っかかるようなデザインは書き直しを命じました。
この「ハット・テスト」によって、最終的にこのクラスの大衆車としては信じられないと言って良いほどゆとりある車内スペースが確保されることになりました。
厳しい条件をクリアすべく開発に乗り出した設計チームは、最重要課題であった軽量化を極限まで進めました。
開始から4年後の1939年、ブーランジェが提示した条件をなんとかクリアしたのも束の間、ヨーロッパは第二次世界大戦に突入していくのでした。
1939年製プロトタイプ
戦時下の混乱で秘密が漏れるのを恐れたシトロエン首脳は、試作車のほとんどを処分させてしまいました。
が、開発チームは水面下で低価格化や乗り心地の向上など様々な改良を重ね続けていました。
終戦から3年後の1948年に開かれたパリ・サロンにおいて、低価格大衆車「2CV」はやっとの事でデビューを果たしました!!
車重495㎏、最高時速は65㎞。
そしてリッターあたり22.2㎞という驚異的な性能の2CVでした。
が、会場で初めて2CVを見た人々の評判は散々でした。
「ブリキのおもちゃ」だとか「醜いアヒルの子」などと 様々な表現で揶揄されました。
一方、ブーランジェが主な購買層として最初から想定していた農民達の反応は、その価格の安さ・経済性と実用性の高さなどから上々なものでした。
結局その流れは郊外の農村からパリなどの都心部へと徐々に広まり、やがて幅広い層の人々に受け入れられる低価格大衆車へと、2CVは育って行きました!!
2CVの歴史
販売が軌道に乗り始めた2CVは、排気量の増大や最高出力、トップスピートの向上等の改良を重ね、またバン・タイプや4WDなど様々な バリエーションが追加されていきました。
1967年、2CVのデビューから約20年に後継車と言われたディアーヌが誕生しました。
そんななか、2CVは大衆車としての変わらぬ存在感を保ち続けていました。
1970年代半ば以降になると、2CVには数々の個性的な限定モデルが登場します。
1980年にパリ・サロンで発表された「チャールストン」は、 当初8000台限定のはずが予想外の反響により、翌年から正式なカタログ・モデルとされる程のヒット作となりました。
シトロエン 2CV 6 チャールストン
そんな2CVも、劇的に進化していく自動車全体の技術革新の中で、高性能車との差は開く一方でした。
そんななか、1988年には2CVのフランスでの生産は打ち切られ、 更にそれを引き継いだポルトガル工場での生産も1990年を最後に終了となりました。
「パリで写真を撮ると必ずどこかに2CVの姿が映り込む」
とまで言われたフランスの低価格大衆車そして「国民車」とも言われた2CVは、こうしてデビューから約40年、大きなモデルチェンジもないままに、387万2,583台にも及ぶ生産を誇ってその歴史に幕を引いたのでした。
幕引きから25年を経て、今も2CVはフランスはもとより世界中に根強いファンを残しています。
日本では、ジブリの宮崎駿監督が乗っていた事で一時期話題となりましたネ・・・・!
そういえば、 その監督作品であった映画・ルパン三世の「カリオストロの城」に登場した事もあり、そのコミカルな姿で我々を楽しませてくれたこともありましたネ!!!
シトロエン 2CV チャールストン
これほど多くの人に愛された、いえ今でも愛されている『2CV』ですが、生産が終わっている現在、購入価格は幾らくらいになるのでしょう?
ここでは、その中古価格相場を車種別に見てみたいと思います。
新しい順にまず2CV チャールストンからその価格を調べてみます。
今回は、数ある中古車販売サイトの中で価格.comで調べてみます。
現在、価格.comには7台の2CV チャールストンが登録されています。
そのうちの3台の価格は「応談」となっています。ちなみに年式は1990年製ばかりでした。
他の1990年式は2台で共に価格は129.8万円。
1989年式は1台で価格は159.9万円。
1987年式は1台で価格は129.9万円でした。
2CV チャールストン
ブラックマルーン
ミッション:MT
年 式:1990年式
排気量:600cc
次に見るのは、2CV スペシャルです。
現在、価格.comには3台の2CV スペシャルが登録されています。
価格は98万円が2台と「応談」が1台となっています。
年式は1989年式が最初の2台で、「応談」車が1987年式でした。
2CV スペシャル
ホワイト
ミッション:MT
年 式:1989年式
排気量:600cc
価格.comには2CV 650が1台登録されていました。
価格は195万円で、1967年式です。
2CV 650
ベージュ
ミッション:AT
年 式:1967年式
排気量:650cc
最後は2CVです。
価格.comには2CVが2台登録されていて、価格は108万円と159.9万円です。
前者が1985年式、後者が1989年式でした。
2CV
灰
ミッション:MT
年 式:1989年式
排気量:600cc
一方、驚くなかれフランス本国でビス1本から組み上げ作り込む新車のシトロエン2CVがあるんです。
メアリと2CVを新車で購入が出来るのです。
シトロエン・メアリ
全てがハンドメイド。
この究極の贅沢車の価格は、諸費用オールインで340万円だそうです!!
2CVの病的ファンの皆さん、どちらにしますか!?
中古?新車?
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