2016/07/05
Tantosan
スポーツカーメーカーであるポルシェが世に送り出し、世界中で人気を博したセダンがパナメーラです。そんなポルシェのパナメーラが、7年ぶりにフルモデルチェンジしました。新しくなり高級セダンとしての魅力も増したパナメーラについて調べてみました。
パナメーラはポルシェとしては初のフル4シーター4ドアのセダンで、2009年の上海モーターショーでデビューしました。発売以降、世界中でヒットし、ポルシェにとってラグジュアリーセダンという新たな市場を切り開いたモデルになります。
そのパナメーラが、2016年に7年ぶりのフルモデルチェンジをしました。もともとポルシェのセダンということで、セダンとしてはスポーティかつハイパフォーマンスな車でした。今回のモデルチェンジでどのような車になったのか、紹介したいと思います。
現在、ポルシェより日本国内で販売されている新型パナメーラは次の3グレードになります。
パナメーラ4S 1591万円
パナメーラ4E ハイブリッド 1407万円
パナメーラ ターボ 2327万円
価格を見ると、セダンとしてはかなり高額な部類ですね。ただしこの3グレードは中間~上級グレードにあたりますので、エントリーグレードはもっと手ごろな値段になると予想されます。
ちなみに高級セダンの代名詞であるメルセデスベンツのSクラスの場合、998万円~で、上級グレードのAMG S63は2483万円となっており、ちょうど競合する価格帯と言えるでしょう。
新型パナメーラのデザインを旧型と比べてどこが変わったのかと一言で言うと、「911との共通性が強くなった」ということになります。最近のポルシェは、ポルシェの象徴である911のデザインと他モデルのデザインに共通性を持たせることによって、ブランドとしての統一感を出していますが、セダンであるパナメーラもその流れにのってきた形ですね。
テールランプは横長で、力強いリアフェンダー、そして丸くなだらかなルーフラインによって、911らしさが強くなっており、これによってポルシェらしさを出しています。
4灯式のLEDヘッドライトも現在のポルシェに用いられている装備です。
サイズを見てると、長さ5049mm、幅1937mmとポルシェの車としても、セダンとしても大きな部類となっていますが、旧型に比べてルーフが20mm低く、ホイールベースは30mm長く、フロントオーバーハングは短くなったことで、ポルシェらしい低くスポーティなスタイルのセダンになっています。
内装の質感も大きく向上しています。
これまでポルシェのセダンだからという理由でパナメーラが選ばれていた傾向が、他のライバルメーカーの高級セダンと比較しても優れているからパナメーラを選ぶという形に変わっていきそうです。
パナメーラ4E ハイブリッド
最高出力 エンジン:243 kW (330 PS)
エンジン+エレクトリックシステム:340 kW (462 PS)
0 - 100 km/h 加速 スポーツクロノパッケージ装着時4.6 秒
最高速度 278 km/h
パナメーラ4S
最高出力 324 kW (440 PS)
0 - 100 km/h 加速 4.4秒 (スポーツクロノパッケージ装着時4.2秒)
最高速度 289 km/h
パナメーラ ターボ
最高出力 404 kW (550 PS)
0 - 100 km/h 加速 3.8秒 (スポーツクロノパッケージ装着時3.6秒)
最高速度 306 km/h
これらのデータを見てわかる通り、セダンといえどもさすがポルシェの一族、スーパーカーなみの性能をほこっています。
新型パナメーラは、デビュー直前にニュルブルクリンクのタイムアタックを行い、7分38秒のラップタイムをマークして、高級セダン世界最速の記録を打ち出しています。
ただ直線が早いだけでなく、車に必要とされる走行性能すべてがハイレベルということがわかりますね。
現在のポルシェでランナップされているのは中・上級グレードである3グレードだけなので、どうしても手が出しにくい価格になってしまいます。
旧型では13グレード構成となっていたため、新型より手ごろな価格の車両も多く出回っています。
ポルシェのセダンに興味はあるけど価格が高すぎると感じる人は、中古を狙ってみてもいいかも知れません。
新型パナメーラはいかがだったでしょうか。
ポルシェらしいスポーツ性能を持ちながら、高級セダンとしても魅力的な車になっていますので、セダン好きな人にとって新しい選択肢になるのではないでしょうか。
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