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2015/09/29
takeitokiyoto
超人気の軽オープンカー！ホンダ S660の価格を検証してみましょう
1996年1月に販売を終了したビート以来、19年ぶりとなる軽自動車規格オープンカーのホンダ S660。そのS660の価格をグレード別に紹介します。さらにライバル車との価格比較を通して、S660の価格の妥当性を検証したいと思います。
ホンダ S660の価格について検証する前に、その概要を紹介したいと思います。
ホンダ S660は2013年11月の東京モーターショー2013に参考出品されていた、「Honda S660 CONCEPT」をベースに市販化されたモデルで、軽自動車規格のミッドシップ・リアドライブのオープンスポーツカーです。
本田技術研究所設立50周年を記念した「新商品企画提案」が開催され、応募総数約800件の中から第1位に選ばれた、モデラー部門在籍の若い社員の案が元となって作られた車がS660です。人の手と機械を融合させた専用行程での少量生産技術での生産ゆえに、一ヶ月の生産台数が限られています。
S660のエンジンスペック
S07A型 0.66L 3気筒DOHC ターボエンジン
・最高出力 64馬力
・最大トルク 10.6kg・m
・駆動方式 MR
・ミッション 6MT／CVTパドルシフト
S660のJC08モード燃費
21.2km/L(6MT)～24.2km/L(CVT)
それでは気になるホンダ S660の価格をグレードごとに見ていきましょう。
ホンダ S660 βの価格
メーカー希望小売価格(税込)
1,980,000円
ホンダ S660 αの価格
メーカー希望小売価格(税込)
2,180,000円
ホンダ S660 CONCEPT EDITIONの価格
発売記念660台限定モデル
(すでに受付終了しています)
メーカー希望小売価格(税込)
2,380,000円
スポーツカーとはいえ、軽自動車でこの価格は少し驚きです。ちょっとしたセダンやSUVでも買える価格です。でもこの価格がスポーツカーたる所以ですかね。
続いてホンダ S660の評価はどのようなものでしょう。価格以外にも走行性能や乗り心地などの評価も気になるところです。その辺りも見て見ましょう。
S660の走行性能
MR車は加速時に力強いトラクションを発生させます。さらにS660の場合、850kgという軽車重も相まってスタートダッシュに優れています。また中回転域からはターボが効いてくるので、低速から高速までムラの無いキビキビとした加速を体感できます。サスペンションやボディ剛性はかなりハードにつくられているため、ロール幅がとても少なく、高速旋回中も地面に吸い付くような走りです。
軽自動車とは言っても、MR特有の優れたトラクションとクイックなハンドリングがもたらす挙動は、はっきり言って「本格的」とかいうレベルは超えており、「スポーツカー」そのものです。スポーツカーらしさとカジュアルな運転しやすさが共存しているS660は、まさしく「公道を走るゴーカート」と言えます。
S660の乗り心地
S660のシートに座ると予想外に広いです。横方向はそれなりにタイトだけど、シートスライド量も大きく前後長に不足はありません。MT車のクラッチの重さも適度で、これまた軽四とは思えない感覚です。
車体剛性の確保、デザイン、重量、コスト等の課題で手動のタルガトップになっています。開放感は通常のコンバーチブル等と遜色ないのですが、ただトップの脱着は少し手間というか、面倒くさい感じがしました。その辺が今後の課題というかマイナス点ともいえます。
それではS660のライバル車との価格を比較してみましょう。
ダイハツ コペン ゼロの価格
メーカー希望小売価格(税込)
185万円～187万円
スズキ アルト ターボＲＳの価格
メーカー希望小売価格(税込)
129万円～141万円
やはりS660のライバル車といえば同じオープンカーで、価格帯も近いダイハツ コペンですね。スズキ アルト ターボＲＳはカテゴリーが違いますし、価格も違うのでどうかと思いましたが、スペックの面から選んでみました。ほかに該当する軽がないというのも理由ですが。
しかしS660を筆頭にみんな価格が高いですね。今の軽はこんな価格設定なんだと正直びっくりしました。
最後にホンダ S660を実際に購入、もしくは購入を検討した人の声を聞いてみたいと思います。
いざ乗ってみると、低いポジションとフラットボトムのステアリングに感激し、乗ってみたらコーナーが楽しすぎてにやけてしまいました。スタイルも格好良くて惚れました。遊び用に１台欲しいです。
でも、なかなか良いお値段ですし、納期が長すぎてモチベーションを保つ自信がありません（笑）
全体的に低くプロポーションが良い。後ろから見た感じはスポーツカーらしくカッコ良い。インテリアも軽自動車としてはとても良い。ロードスター等と比較しても同じような感じと思います。トルク・回転上昇なども含めて、初代ビートと同じような雰囲気。無理して回している感じ。ただ、それがすごく気持よく感じました。
アクセル全開でも怖さゼロなので、本当に使いきれる感じ。同日ロードスターも試乗しましたが、そちらのほうがトルクはありました。ただＳ６６０の全開出来る感じは本当に面白いと感じました。
軽ターボは結構パワフル、スポーツモードにしてパドルで結構引っ張れます。加速なら場合によってはMTよりも早いかも。エンジンが回る分、発熱が凄く、リヤ窓開けると熱気が逆流して夏場はたまりません。（走行中開けません）
街乗りはオートマCVTでらくちん、峠はスポーツパドルで攻めてますがコーナーは申し分ないですね。タイヤもいいし、クイックに曲がってくれます。非力な軽と思いがちですが峠は軽のパワーバンドと軽さが際立ちます。パドル3、4速で十分楽しめます。
価格設定198万～では高いですね、多分みなさんαのOP付きの選択が多いと思いますが、βベースに革巻きステアリング等、走りに関わるOPがあってもいいと思います。いずれにせよ高い価格なのでもっと工夫（選択肢）をお願いしたいです。
以上のような感想が聞かれましたが、概ね皆さん、良い印象をお持ちのようです。やはり価格が・・・という声も多くありました。
ここまでホンダ S660の価格ついて紹介してきましたが、いかがでしたか。
ホンダ S660の購入を検討されている方の参考になれば幸いです
