2016/06/12
isshe_m
2008年6月1日に後部座席のシートベルト着用が義務化されたことで車に乗る方は全員シートベルトをしなければならなくなりました。そこで疑問なのが妊婦さんもシートベルト着用が義務なのか?妊婦さんはお腹を圧迫すると母体・胎児に負担がかかるだけに気になりますね。
皆さんが車を運転している時や同乗者はちゃんとシートベルトを着用していますか?
2007年の道路交通法改正によって2008年6月1日から一部の特殊な例外を除き運転席・助手席だけでなく後部座席のシートベルト着用も義務化されました。
そもそもシートベルトがどのような役割をもっているかご存知ですか?
シートベルトの一番大事な役割は衝突事故などが起きた際にフロントガラスに衝突したり車外に放り出されないようにすることです。他にもブレーキやカーブの際に体を揺れから守ったり、安定した姿勢で運転できるようにするなどの役割を担っています。
自動車乗車中に亡くなった方のうち、シートベルトをしていない人が車外に放り出された割合はシートベルトをしていた人の約21倍というデータがあります。
このことからもシートベルトを着用しないことで車外に放り出される危険性が高くなることが分かりますね。
ここで疑問に思うのが「妊婦さんもシートベルトが義務なのか」ということです。
お腹の大きな妊婦さんがシートベルトをするとお腹が圧迫されてしまい母体や胎児に悪影響を及ぼすのではと懸念されます。
実は道路交通法のシートベルト着用義務にはいくつか例外があり、妊婦さんも例外の1つ。
「妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上または健康保持上適当でない」場合に限ってはシートベルト着用義務が免除されます。違反切符を切られることもありません。
ですが、日本産科婦人科学会などの専門家団体が「シートベルトが腹部を横断しないように着用すれば母体と胎児に係る交通事故時の障害を軽減できる」という意見を出しているように、妊婦さんのシートベルト着用は義務ではありませんが推奨はされています。
妊婦さんのシートベルト着用は義務ではなく推奨されているということが分かりました。
改めて妊婦さんがシートベルトを着用するメリット・デメリットを整理しておきましょう。
妊婦さんがシートベルトを着用する最大のメリットは事故の際に車から放り出されたりフロントガラスに衝突することから身を守ることができること。
お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんは1人で2人分の命を持っている状態ですので、シートベルトを着用することは妊婦さんだけでなくお腹の赤ちゃんを守ることにもなります。
ですので、出来る限りシートベルトは着用していただきたいです。
妊婦さんがシートベルトを着用するデメリットはお腹が大きくなるにつれてシートベルトが窮屈になってくること。それに伴いお腹の中の赤ちゃんが圧迫されて苦しくないかと不安になることでしょう。
シートベルトの付け方によってはお腹が圧迫され陣痛を誘発するという例もあるようですので、妊婦さんがシートベルトを着用される際には正しくシートベルトを着用する必要があります。
妊婦さんがシートベルトを着用するメリット・デメリットを整理しましたが、お腹が圧迫することをふせげれば妊婦さんがシートベルトを着用するデメリットを解消することに繋がります。
そこで妊婦さんにご紹介したいのがシートベルト着用の補助具「マタニティーシートベルト」、「ダミーシルド」です。
「マタニティーシートベルト」、「ダミーシルド」ともにお腹に負担をかけずにシートベルトが出来るようになる補助用具です。
普通にシートベルトを着用するようりも下の部分を支えてくれ、締め付けられる感じもありませんので出産が近くお腹が大きい妊婦さんでも安心して使用することが出来ます。
義務ではありませんが妊婦さんもシートベルトをすることでより安全で楽しいドライブにすることが出来ます。妊娠中の心理的な不安は体に悪いので安心してドライブを楽しめるようシートベルト着用時に補助具の利用を検討してみてください。
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