ファンの方必見!日産ラルゴの価格はライバル車と比べてどうなのか?
2015/09/29
takeitokiyoto
日本の歴史的スポーツカー「トヨタ2000GT」。この歴史的スーパーカーの誕生の歴史に触れながら当時の販売価格と価値がどのくらいだったのかをご紹介します。そしてこの日本の歴史的スポーツカーであるトヨタ「2000GT」の現在価格と価値に迫ってみましょう。
1960年代前半、トヨタ自動車は日産自動車と並ぶ日本最大の大手自動車メーカーでありながら、スポーツカーの生産をしていませんでした。
社外企業である久野自動車により、クラウンのシャーシを利用したモデルなど、試作は行われていましたが、できがよくないものであったため、日の目をみることはありませんでした。。
初代トヨタ「クラウン」
久野自動車は、このクラウンのシャーシで試作を行っていました。
その後1962年に関東自動車工業で試作されていた「パブリカ・スポーツ」をデザイン公開をした後、トヨタ「スポーツ800」として送り出しましたが、2000cc超の乗用車メーカーのイメージ的存在には格が小さすぎました。
トヨタ「スポーツ800」
関東自動車工業の試作「パブリカ・スポーツ」から誕生したトヨタ「スポーツ800」。通称「ヨタ8」と呼ばれていました。
1964年になると、トヨタ自動車は大型の本格的スポーツカーの開発を開始し、基本設計をトヨタ自動車が行いながら、短期間で進められていくこととなります。
ちょうどその頃、ヤマハ発動機は日産自動車と提携してクローズドボディの高性能スポーツカーを開発していましたが、1964年に事情により中止となります。
ヤマハ発動機はこの計画の中止により新たなパートナーとしてトヨタ自動車にアプローチすると、トヨタ自動車側が了承し、1965年から共同開発が開始されます。
ヤマハ発動機はエンジン開発技術に長けており、四輪車に先駆けて、二輪車にSOHCとDOHCエンジンの導入が研究されていました。
トヨタ自動車がシャーシやデザインの基本設計を行い、エンジン開発をヤマハ発動機が行うことで、1965年に東京モーターショーで発表、1967年ついにトヨタ「2000GT」が誕生しました。
トヨタ「2000GT]のスペック
エンジン:2000㏄ DOHC
ブレーキ:4輪ディスクブレーキ
ステアリング:ラック&ピニオン
最大出力:150ps/6600rmp
最高速度:220km/h
トヨタ「2000GT」のエンジン
ヤマハ発動機が開発した2000GTのエンジン。
当時、革新的スポーツカーと言われたこの2000GT。量産車でありながら生産台数は非常に少ないものでした。その当時の生産台数と販売価格についてご紹介していきます。
2000GTの生産台数は337台と非常に少ないものでした。その生産台数の少なさから現在は希少性の高い車になってしまいます。
この生産台数の内訳を見ていきますと前期型が110台、後期型が108台、国外用が102台で特殊用途車が前期型12台と後期型2台、試作・テスト車2台に不明車1台で合計337台となります。
2000GTの新車販売価格は238万円とされ、現在販売されている車と比較すると普通の価格に聞こえてしまいます。
しかし、当時としてはトヨタ自動車の高級車クラウンが2台、大衆車のカローラだと6台買えるほどの高値で、現在の金銭価値に換算すると1500万円~2000万円という価格になるそうです。
超高価だったトヨタ「2000GT」
ちなみに当時の大卒者の初任給が2万5千円前後でしたので、当時としては超高級車で一般人からすれば手の届かない存在の車だったようです。
当時の新車販売価格が238万円で現在に換算すると1500万円から2000万円とされている2000GTは、現在の自動車市場ではどのくらいの価値があるのか見ていきましょう。
もともと製造台数が少ない2000GT。中古車販売店を探してみると、ほとんどが「ASK」「応相談」の表示になっており、価格表示がされていません。
トヨタ「2000GT」中古車の価格表示
A販売店 1968年式 フルレストア済 5MT 走7.2万km 価格 「ASK]
B販売店 1969年式 後期モデル AT 走6.8万km 価格 「ASK」
C販売店 1968年式 前期モデル 5MT 走7.3万km 価格 「ASK]
これはもう2000GTの価値が上がり過ぎているため、日本国内の中古車販売店でも価格表示をすることが困難な状態になっているのが現実の様です。
前述の通り、日本国内では、2000GTの販売価格が表示されておらず、現在の相場を把握する事はできませんでした。
ではオークションでは一体どれくらいの値が付いたのでしょう?オークションでの落札価格を調べてみました。
2011年に開催された海外でのオークションに出品された2000GTは、64台が製造された左ハンドルの一台で、この時の落札価格は65万ドル!日本円にして6,600万円となりました。
しかし、2013年にRM auctions社が行ったオークションに1967年製の2000GTが出品されると、さらに驚きの価格が付けられました。
海外オークションにおいて落差価格が1億円以上となった2000GT。
その価格、なんと116万ドル!日本円にして約1億2千万円!ついに日本産の車に1億円以上という値が付いたのです。
このオークションに出品された2000GTは非常に程度が良く、デイトナの愛称で知られる「フェラーリ365GTB/4」や「ランボルギーニミウラ」に匹敵する価値のある一台と評価されました。
愛知県にある「ロッキーオート」という旧車ファンの間では有名な会社が、なんと2000GTの復刻版を制作したそうです。
このロッキーオートの2000GT、非常に手間がかかっているようで、ボディ制作のために数台の実車を測定し、そこから数値を出して型作りから始まったのです。
ロッキーオート制作のトヨタ「2000GT RHV」
エンジン:1NZ-FXE
排気量:1496 cc
出力:74 ps ( 54.4 kw ) / 4800 rpm
トルク:11.3 kg ( 110.8 Nm ) / 3600 rpm
ロッキーオートが復刻した2000GT、実はハイブリッドなんです。パワートレインはトヨタ アクアと同じTHS-Ⅱを搭載しており、実燃費41.1km/Lを達成しました。
それと合わせてもう一台、こちらはまさにレプリカと呼べるもので、R3000GTと称されました。エンジンは6気筒DOHC搭載のFR式で、ダブルウィッシュボーンが採用されています。
気になる価格は、「2000GT RHV」が1,680万円、R3000GTが1,980万円となっており、オリジナルの現在価格よりはお安くなっているようです。
今後、ますます希少価値が上昇していくと思われるトヨタ「2000GT」。日本のスポーツカーの歴史を代表するこの一台、50年近くたっても色褪せることはありません。いつまでもあり続けてほしい、そんな一台がこのトヨタ「2000GT」です。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局