大人気のスポーツクーペ240SX!維持費と維持費を抑える方法とは?
2015/09/29
中川亮史
今回は日本が誇る屈指のスポーツカー「GT-R」の維持費や維持費を抑える方法についてリサーチしてみました!実際にGT-Rを購入したとして、その後の維持費というのはどれくらいかかるものか、気になるGT-Rの維持費や維持費を抑える際のポイントを確認してみましょう。
スカイラインの車名がなくなり“日産 GT-R”として2007年に登場。その生産体制は徹底しており、クリーンルーム内で職人の技によって組み立てられ、熟練の検査ドライバーが全車「エンジン、トランスミッション、ブレーキ」の調整を行い車両を出荷するという方式で生産されています。ラインアップは3.8L V型6気筒DOHCツインターボエンジン搭載の、「GT-R ピュアエディション(GT-R Pure edition)」、専用の内装色とシートカラーが選べる「ブラックエディション」や、BOSEサウンドシステムを備えた「プレミアムエディション」仕様、さらに「GT-R ニスモ」の専用部品を使用した「トラックエディション エンジニアードbyニスモ(Track edition engineered by nismo)」があります。
GT-R Pure edition 9,477,000円
GT-R Black edition 10,400,400円
GT-R Premium edition 10,587,240円
GT-R Track edition engineered by nismo 11,700,720円
維持費を考えるうえで一番身近な燃費。超スペックのGT-Rの気になる燃費は?
カタログ燃費では8.7km/l(JC08モード)とありますがストップ・ゴーの多い街中では5~7km/l、高速道路でカタログ燃費まで伸びるようです。
数値的にはあまり燃費のいいほうではありませんが、4km/l~6km/lなんてライバル車たちと比べるとマシなほうだと思うのでGT-Rのほうがガソリン面での維持費は優れていると言えます。
ただ、アクセルを踏み込んでかっ飛ばすと燃費も下がってくるので高速道路においては80~90kmの巡航速度がちょうどいいのかもしれません。
GT-Rの維持費について
GT-Rの維持費として1年間にかかる主な項目をあげてみますと、
・年間の自動車税(66,500円)
・ガソリン代(ハイオク137円、5km/lで計算) 274,000円
・自動車保険(車両保険無し、30歳、12等級の平均値) 50,000円
・オイルやタイヤ交換などのメンテナンス代 20,000円~
・点検や車検に関する費用
・駐車場代(約3,000~50,000円)
自賠責保険 (平成 25年 4月改訂)
16,350円
自動車重量税 (車重1.5t超~2.0t以下)
16,400円
などがあげられます。
しかし保険や税金、ガソリン代などは大小あれどどのクルマにも発生するものですが、GT-Rにかかるメンテナンス代は一般車の常識をずばぬけています。つまり、メンテナンス面での維持費が問題なのです。
ではその維持費の内容を見ていきましょう。
GT-Rにはエアコンなどの電装系を保証する一般保証とエンジンなどの重要部品を保証する特別保証があります。指定された純正部品、油脂以外の物を使用すると保証の対象外となります。それぞれのメンテナンスは日産ハイパフォーマンスセンターやGT-R特約サービス工場で受けることとなっています。
GT-Rに装着されるランフラットタイヤは純正品で1台分が約40~45万ほどかかります。強力なグリップ性を発揮しますがその寿命は短く15,000~20,000km(車の使用頻度によりますが)くらいといわれています。GT-Rは4輪駆動なので4本同時にタイヤ交換が行われます。また一般的な量販店などで交換出来ないため、GT-R専用の工場で行われます。2007年当時は量販店で入手することはできませんでした。タイヤ交換も維持費が高額になる大きな要因です。
デビュー当初はブレーキパッドが減ってくるとローターごと交換(4輪すべて)という条件がありそのパーツ代+工賃を含めると57万ほどかかっていました。
また、GT-Rは油脂類に関しても細かく指定されています。エンジンオイルは純正指定の「Mobil 1」(0W-40)、トランスミッションオイルは「ミッションオイル R35スペシャル」、デフオイルは「デファレンシャルオイルR35 COMPETITION type2 2189E」、ブレーキオイルは「ブレーキフルード R35スペシャルII」を必ず使用となっており、その交換も日産ハイパフォーマンスセンターで行うこととなっています。エンジンオイル+オイルエレメント交換で3万円、ミッションオイル+デフオイル交換で10万かかります。
GT-Rのオーナーにとって不安のタネであるミッショントラブルですが、ここにトラブルが起きると新品のミッション(約250万)に交換するしか方法がありませんでした。保証期間が過ぎていると大きな出費となります。
GT-Rの維持費を抑えるにあたって以下の点が注目です。
高額な維持費のGT-Rですが、2010年に主要な部品の価格変更、油脂類の交換サイクルの見直し等が行われています。
値下げされたGT-Rの各部品を挙げてみますと
専用ランフラットタイヤ 40万9500円→35万7000円
ブレーキパッド(1台分) 17万6085円→13万5450円
ブレーキディスク(1台分) 40万9500円→38万8500円
などがあります。
また、2007年では量販店などで入手できなかったGT-Rの専用タイヤは現在はネットなどで手に入れることができます。しかも1本10万だったタイヤが6万くらいとかなり安くなっています。GT-R専門のプロショップに依頼すると日産の専用工場より安く済ませることもできます。街乗り走行ならばタイヤ寿命も伸ばすことができるでしょう。維持費を抑える重要なポイントですね。
交換サイクルの短い油脂類ですが、使い方によってはロングライフも可能になりました。
トランスミッションオイルとディファレンシャルオイルについては油温120℃以下の使用条件下では
6万キロまで無交換となりました。(ただし、120~140℃では5,000km毎、140℃以上では両オイルともセットで交換する必要があります。) サーキット走行さえしなければ維持費も節約できそうです。
デュアルクラッチトランスミッションについてもトラブルが起きた時は内部の部品を交換することで対応できるようになりました。それまで新品のミッションに丸ごと交換だったことを考えるとかなりリーズナブルです。
主要部品が安くなり、オイル交換頻度も見直されたことで従来に比べて維持費が下がりますが、タイヤ、オイル各消耗部品を長持ちさせさらに維持費を安くするためにも以下の基本的なことに注意したいですね。
サーキット走行をすると12000kmほどでタイヤはあっという間に終わってしまいますが、街乗りオンリーだと30000km前後もつそうです。オイル関係も油温に関して気にするレベルではないそうです。GT-Rの醍醐味はサーキット走行で味わえると思いますが維持費節約をとるならばぜひ街乗り限定で!
すべてのジャンルのクルマにあてはまります。ドライビングの腕もあがり維持費も抑えることができて一石二鳥です!
といった点がポイントになるかと思います。あたりまえのことですが、日常の気遣いで維持費を下げることにつながるのならば実践する価値アリです。
部品代やメンテナンスの維持費が下がるとなると中古車の魅力も上がります。日産の認定中古車の認定基準が改定され中古車ワイド保証、GT-R特別査定基準などが設けられ見逃せないことになっています。
ではGT-Rの中古車の相場を見てみましょう。
GT-Rの年式別の相場の分布をみると以下のようになります。
2007~2008年式 480万~690万
2009~2010年式 500万~750万
2011~2013年式 750万~900万
2014~2015年式 840万~1080万
GT-Rの中古車も出回りその品質・性能を維持するために、日産の認定中古車の認定基準が改定されました。従来は使用歴3年以内、20,000kmまでという狭い基準でしたが5年以内、100,000kmまでとなりました。
また、GT-Rの認定中古車を購入すれば中古車ワイド保証がつき、1年間走行距離無制限で日産ハイパフォーマンスセンターにて点検・修理を受け付けてくれます。
さらに、バージョンアップキットやGT-R特約サービス工場の車両保証継続部品を装着することで性能が向上している車両は買取査定がアップするという査定基準が設定されています。
中古車購入に当たり注意しておきたいポイントが車両のメンテナンス歴とショップで受けられる保証などです。消耗部品が交換間近かどうかも聞いておきたいところですね。のちの維持費に響いてくるところです。
各保証でバックアップされ消耗部品の価格が抑えられたいま、GT-Rの中古車購入も視野に入れることでグッと維持費を抑えられるのではないでしょうか?
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