取扱説明書(次世代型)でウワサのムーヴのＣＭについてまとめました！

STAGE
『海辺のカフカ』演出：蜷川幸雄（2012年）
FILM
「地獄でなぜ悪い」平田鈍役 監督：園子温（2013年）
「鈴木先生」主演 鈴木章役 監督：河合勇人（2013年）
「セカンドバージン」鈴木行役 監督：黒崎博（2011年）
DRAMA
NTVドラマ「家政婦のミタ」メインキャスト 阿須田恵一役（2011年）
NHKドラマ『セカンドバージン』メインキャスト　鈴木行役（2010年）

出典：http://hirata-office.jp

*BOOK*
◆「小松菜奈 first photo book 18」（双葉社）
　　2014年10月10日発売
*MOVIE*
◆「バクマン。」ヒロイン 亜豆美保役（監督/大根仁）
2015年 全国東宝系にて全国公開
☆公式サイト
*CM*
・アサヒ飲料株式会社「三ツ矢フルーツサイダー」
・ダイハツ工業株式会社 move

出典：http://ameblo.jp

人間とアンドロイド、という設定から今までになくチャレンジングな今回のＣＭ。その世界観を分かりやすく表現するために、様々なところにこだわりました。 はじめに、最もこだわった部分の一つともいえる、新型ムーヴの登場シーン。ライティングやＣＧを駆使し、スモークも焚いて、ムーヴの登場を最大限印象づける演出を施しました。試行錯誤の結果、他にはないド迫力の登場シーンになっています！

また、長谷川さんと小松さんのスタイリングにもこだわりました。長谷川さんはあくまでも普通のサラリーマンとして、清潔感あるスタイリングに。一方の小松さんは、“次世代型のトリセツ”役ということで、先進的なアンドロイドを表現しました。ワンピースはもちろん、スタイリスト制作の一点物！先進的に見えるように、立体的なフォルムに仕上げました。付けるアクセサリーもシルバーの大きめなもので統一して“メカっぽさ”を加え、髪もストレートにスタイリング、小松さんの雰囲気も合わさって、“次世代型トリセツ”にふさわしいスタイリングになりました。

さらにこだわったのは、車のシーン。新型ムーヴの特徴的なデザインを前面に出せるように、ＬＥＤランプをフィーチャーしたセットを制作いたしました。お気づきでしょうか？実はこのセットの天井部分のデザインは、ダイハツの“D”マークをモチーフにしているんです。そのようなこだわりの真っ白な世界に浮かぶ、新型ムーヴ。とても存在感のあるシーンになっています。

出典：http://www.daihatsu.co.jp

今回は、男が新型ムーヴに早速乗り込んで、ドライブを楽しみます。新型ムーヴの快適な乗り心地に、ついつい上機嫌になった男。冗談交じりに親父ギャグを飛ばしますが、はたしてそれを聞いた“トリセツ”の反応は・・・？

今回のＣＭは、人間の世界がまだよくわかっていないアンドロイド型“トリセツ”、のキャラクターが良く表れているＣＭになっていると思います。まず、おやじギャグを言う男に、最初無表情で「え。」と返す“トリセツ”からは、戸惑いが感じられますよね。また、そのあとの「おやじギャグって悲しくなるんですね。」というセリフ・・・。思ったことをそのまま言ってしまう“トリセツ”、次世代型ですが、『空気を読む。』機能は備わっていないことがよくわかりますよね。(笑）
男と“トリセツ”との微妙なずれが、今回の重要な演出の一部です。長谷川さんはおやじギャグのシーンで、テンションの度合いや笑い方の違いなど、10タイプ以上をトライ。小松さんも、ラストの「おやじギャグって悲しくなるんですね。」のシーンで、セリフ違い、反応違いで何テイクもトライ。お２人の絶妙な演技のおかげで、くすっと笑える素敵なシーンになりました。

ＣＭ中、“トリセツ”が、手の上にスクリーンを投影して、男にムーヴの進化を説明するシーンがあります。撮影中は、手を適切な位置に置いたまま、淡々と説明しなければならなりません。でも、普段あのような位置で手を制止させることってあまり無いですよね。スタジオの寒さもあってか、しばらくすると小松さんの手が思わずプルプルと震えてしまい・・・。普段は“アンドロイド”に徹している小松さんですが、その時の人間らしい行動に、スタッフ一同なごんだ１コマでした。

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今回の舞台は、カフェ。カップルの彼女の“愛してたのに!”という一言から始まります。勢い余って持っていたコップを彼氏に投げつける彼女ですが、コップは外れて男のほうへ。そこで“トリセツ”が登場して男を守り、後方の安全が重要なことを教えます。そうなんです。新型ムーヴには、軽初となる、“後方誤発進抑制制御機能”（通称“後方スマアシ”）がついたのです！後方の障害物を検知して、アクセルの踏み間違いによる誤発進を抑制するこの機能。新型ムーヴは安全性能もパワーアップしています。

今回の舞台はカフェということで、実際に都内某所にあるカフェで撮影しました。比較的広めのカフェでの撮影でしたが、撮影機材を持ち込むとなると、また話は別。カメラや照明など、良い映像を撮るための機材が多く持ち込まれると、カフェの中は一気にせまくなり、スタッフ全員ぎゅうぎゅうになりながらの撮影でした（笑）。そのような狭い中ですが、お客さん役や店員さん役として10名程度のエキストラを配置し、就活中の学生とクリエーター（？）のＯＢ訪問風景や、一人でお茶する女性、友達とランチする人、など日常生活における色々な場面を作り上げています！なにげないところですが、店員さんの歩き方まで決まっているのですよ。さらには、実際にカフェの方に料理やコーヒーなどを用意してもらっています。このように細かいところまで作りこんだので、男とアンドロイドの日常さがリアルな映像となりました！

コップを落とすシーンにもご注目ください。まず、小松さん演じる“トリセツ”の頭にコップが当たるシーン。実際に小松さんにコップを当てるのはとても危険なので、頭だけのマネキンを用意してそのマネキンに何度も何度も投げて当てました。そのあと、“トリセツ”が自分の頭に当たって落ちてきたコップをパシンと叩き落とすシーン。そこでは、実際に小松さんにコップを持ってもらい、一度上に投げてから落ちてきたところを叩き落とす、という演技をしていただきました。コップを叩く時も、アンドロイドらしいピシッとした動きを求められた小松さんですが、数回の演技でＯＫがでました！撮影も３回目となり、アンドロイド役が染み付いてきたのでしょうか。とても良いシーンに仕上がりました。

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今回のＣＭの特徴的なところは、長谷川さんの過酷な親指修行シーンと小松さん扮するアンドロイド師匠のチャーミングさではないでしょうか。
はじめに、長谷川さんの修行シーンについて。今回『親指をパワーモードにする』というアンドロイド師匠から課された修行は、親指腕立て伏せ、親指一本でダンベル上げ、親指一本で瓦割り！の３つです。この修行を達成させるべく、大規模なセットをこのためだけに用意して撮影いたしました。（以下、ネタばらしです笑。）
まず、親指腕立て伏せでは、長谷川さんの体を天井から吊るしたワイヤーで支え、撮影。ダンベル上げでは、同じく天井からワイヤーを吊るし、そのワイヤーを動かす形でダンベルを持ちあげ、撮影。瓦割りでは、撮影用に割れやすい瓦を約２００枚（！）用意し、それを１０枚～１２枚重ね、紐で縛ってセッティング。長谷川さんが親指で瓦を割るタイミングで下から紐を引っ張ると、瓦が割れるという手法で撮影いたしました。
さらに、修行が進むごとにあるものが変化していったことにお気づきでしょうか？そうです。長谷川さんの衣装がどんどん汚れていってます！やはり本物の修行の過酷さを出すには、衣装の汚れは必須。修行の段階が上がるごとに、衣装を汚して破いて濡らして、さらには長谷川さんの汗の量まで増やし、過酷な修行シーンを表現しました。この結果、撮影自体はすべて長谷川さんに負荷がかからない形で行いましたが、仕上がった映像を見ると、本当に修行しているみたいですよね。長谷川さんのエネルギッシュな演技も合わさって、とても良い修行シーンに仕上がったのではないでしょうか。
次に、小松さんのアンドロイド師匠について。今回、最初のカットで小松さんはいつものアンドロイド衣装から師匠風の衣装に変わりますが、この師匠風衣装、すべてオリジナルで制作しています。小松さんの雰囲気にもマッチして、とても可愛らしいですよね。普段あまり着ないタイプの衣装に、小松さんもノリノリで撮影できました。

さらに、上記以外のカットでも細部までこだわりました。例えば、車の走行シーンの撮影では、より力強い走りが表現できるよう、撮影現場で何度もアングルを調整。また、修行シーンでは、スタジオに巨大スクリーンをセット。実際のロケではなく、スクリーンに修行風な背景を投影することで、“アンドロイドによって長谷川さんがバーチャル修行空間に連れてこられた”という印象がより伝わるように致しました。さらに、編集時にはダブルエクスポージャーという手法を用い、（長谷川さんが修行する横に小松さんが大きく出てくるところです。）師匠と弟子の関係性をわかりやすく表現いたしました。

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今回のＣＭの肝はなんといっても、応援団のリアルさ。それを最大限表現するために、様々なポイントでこだわり抜きました。
まず、衣装。応援団といえば、学ランが印象的だと思いますが、その学ランの種類も様々あります。多くの学ランを検討し、もっともリアルな応援団に近い“長ラン”（＝上着の丈が長く、ひざ下まであるもの）を選びました。長ランにしたことで、応援団の雰囲気がぐっと高まります。
次に、美術。応援団を表現する分かりやすい小物として、旗、扇子、太鼓の３つを用意。さらに今回は特注で、ＭＯＶＥのロゴをそれぞれに加工いたしました。中でも旗に注目してください。旗の下部に「体感★進化軽　大発（ダイハツ）　夢有部（ムーヴ）」と入れております。細かいところではありますが、漢字を多用することで、勇ましい応援団を表現いたしました。
さらに、本物の応援団に近付けるため、元応援団を演技指導としてスタッフィング。声の張り方や振り付け、太鼓の叩き方、旗の振り方まで細かく指導。中でも難しかったのは、太鼓の叩き方。元応援団スタッフによると、太鼓の叩き方が一番本物に近づけにくい、とのこと。しかしそこはさすが小松さん、慣れないリズム、振り付けにも関わらず、短い撮影時間の中、リアルな応援団を見事、演じきっていただきました。

また、最初の、アンドロイドから応援団に変身するシーン、実は３人とも小松さんなんです。お気づきですか？一瞬の絵ですが、同じ画面の中に３人も応援団の小松さんがいるので、かなり見ごたえのあるカットかと思います。

出典：http://www.daihatsu.co.jp