三菱自慢のスーパークーペ・GTOの中古車価格の相場を把握する

まずは三菱・GTOについて知っておきましょう。
三菱「GTO」は1990(H2)年にデビューした、「走る・曲がる・止まる」をより高めるために4輪すべてを制御する「オール・ホイール・コントロール理念」というコンセプトを元に作られたスポーツカーです。
ワイドボディで大柄なデザインに、 V型6気筒3LDOHCエンジンを搭載し、NAの225馬力と、インタークーラーツインターボの280馬力を2スペックを用意していました。

全グレードでフルタイム4WDのみで、17インチアルミホイールの他に、電動格納式ドアミラーの採用など豪華で、また安全装備もクラッシャブル構造のボディやサイドドアビーム、助手席エアバックを設定し、安全装備を強化していました。
1993(H5)年にはマイナーチェンジにより、リトラクタブルヘッドライトから固定式プロジェクターヘッドライトへ変更しました。

様々なマイナーチェンジを繰り返す中でも注目したのは、1994(H6)年の、「ツインターボMR」というグレードを追加し、60kg軽量化だけでなく、BBS製17インチホイール、4WS、オートクルーズなど、スポーツ性能を重視したモデルでした。
オールホイールコントロールというコンセプトのもと、フルタイム4輪操舵・電子制御サスペンション（※ツインターボのみ）等の三菱の先進技術をふんだんに盛り込み、 ABS、高強度＆クラッシャブル構造ボディなど、「GTO」は三菱車の中でも、非常にスポーティーで豪華な装備を乗せた車でした。

1998(H10)年に、GTOは大きなマイナーチェンジを果たしました。全体のビッグボディにV6 3Lエンジンを横置き搭載、フルタイム4WDは変わらずとも、電子制御のツインターボを始め、「MR」グレードにおいては、スポーツチューンドサスペンションを装着するなど、走りに非常に特化したチューニングとなっています。
三菱が生んだ、三菱の本気とも言えるハイパフォーマンスビッククーペこそが、GTOです。

ではそんなGTOの中古相場を見てみましょう。
三菱・GTOの新車時価格は299万円～432万円で、中古車相場は17万円～279万円です。
中古のカスタム度合によって異なりますが、200万円以下でも状態の良いGTOはあります。
前期と後期のモデルによって様々ですが、三菱の本気とも言える当時の最先端技術を詰め込んだ外観・内装・走りの三拍子が揃っている点がポイントです。

では中古のGTOを探す際にどのような点に注意すればよいのでしょうか。まずはGTOの内装から見ていきましょう。
登場してからだいぶ経っている為、経年劣化も顕著になります。中古のGTOの内装は一層注意しながら見ておくと良いでしょう。擦り切れや破れの有無は勿論、漏れるによってはパワーシートや後部座席の状態、及びラゲッジルーム等も確認できれば確認しましょう。走行距離をも合わせて、機器類の動作確認等もしっかりしましょう。

続いて外装です。GTOの中古の在庫は多くはありませんが、カスタムされている中古のGTOもあれば、フルノーマルの中古のGTOも見受けられます。
ですがどのGTOも、事故歴の有無をも合わせて、ボディの傷やへこみ・色あせ等の確認は怠らずチェックしましょう。

後はエンジンです。
三菱車では珍しいV型エンジンなので扱いが異なりますが、中古車のエンジンオイルの状態や漏れ、電気系統の不具合などを確認できればしましょう。
V型エンジンは故障すると手間がかかり厄介になるので、より一層注意しながら確認しましょう。
一番の簡単な見極めは「中古のGTOの試乗」です。これらの事柄に加え、目に見えないエンジン状態やパーツの不具合の有無もしっかりと把握できるのでお勧めです。

いかがでしたでしょうか？
今回は三菱・GTOの中古車価格をチェックしながら、状態の良い中古のGTOを探す見極めポイントとなるものをご紹介させていただきました。
この他にもタイヤのすり減り具合等も重要ですが、最近話題の三菱の不祥事もあるので、じっくり時間をかけて、三菱の技術をふんだんに盛り込んだスペシャルクーペである、GTOの中古車を見極めながら探すようにしましょう。