B1をご存知ですか？日産Be-1のことですが、その価格に不思議が・・・

『B1』とは、1987年に日産自動車が販売した乗用車のことです。

『B1』は、初代日産・マーチにレトロなデザインを与えた小型車であり、スタイリングが特徴的な「パイクカー」と呼ばれる分野の先駆けとなった車でもあります。

前述のように1987年に日産自動車が販売した乗用車「Bｅ－1」ですが、元々は「B1」だったことをご存知ですか？

1980年代前半にはホンダ・シティが人気を得ており、日産自動車では自社の小型車マーチを用いての対抗企画を検討していました。

本来は「新型マーチ」の企画でしたが、提案されたA案、B1案、B2案、C案の4案のうちB1案モデルが日産社員へのアンケート調査で高く評価され、その試作車が1985年の東京モーターショーに出展されて、同ショーでの好評を受けて市販化が決定してしまったのでした。

名称のBe-1は、そのB1案をBe動詞化して『Be-1』となったのだそうです。

ここでは、『B1（Be-1)』の当時の新車価格を調べてみたいと思います。

『B1（Be-1)』は1988年5月にその生産を終了していますので、当然今のカタログ等には新車価格は載っていません。

資料をあさっていると、あるＨＰに次のような記載を見つけました。

『B1（Be-1)』の当時の新車価格としては上記の価格帯であったようです。

つぎに現在のＢｅ－1（B1）の価格、つまり中古車価格動向を調べてみることにします。

2016年7月現在,中古車価格掲載サイトのカーセンサーによると日産 Be-1（B1）の中古車は26台の登録がされています。

掲載されている26台の日産 Be-1（B1）の価格に関しては、最低価格が1987年制で走行距離４．９万㎞の Be-1で9.9万円。

一方最高価格は、1988年制で走行距離11万㎞の日産 Be-1（B1）で138.0万円です。
以下にその一部を掲載します。

前項までに、『B1（Be-1)』の新車・中古車価格を見てきましたが、奇妙なことに気付きました。

『B1（Be-1)』の新車価格を調べた際に、『B1（Be-1)』の新車価格は129.3万〜134.8万円であったことが分かりましたが、中古車価格調査では、B1（Be-1)の本体価格が9.9万円～138.0万円であることも分かりました。

諸費用込だと160万円に近い価格となる訳ですが、いったい何がB1（Be-1)の中古車価格をここまで高価格にしていると言うのでしょうか？

調べてみると中古車の高価格の原因は、ベースグレードタイプの種が未だに良程度で存在していることでの希少性と、整備を施した上に各種保障の付加をもして提供されているためであると分かりました。

どうして、このような現実があるのでしょう・・・・。

それは、中古車となった今でも当時の新車価格に近しい価格で取引されるほどに、Ｂｅ－1には根強いファンが居るということにほかならず、Ｂｅ－1の持つ深い魅力に裏打ちされた事象であることが分かります。

「当初は日産で初めてのパイクカーとして誕生し、月400台の限定販売車であったＢｅ－1が、予想に反し発売後4日で1万台を売り上げてしまった」という話しですが、繰り返しになりますがＢｅ－1はそれほどの名車なのです。