2016/01/15
chocorilakkuma
警察官が乗り、日々の日常における犯罪を予防・検挙・交通誘導から取り締まり巡回等をするのに用いるパトカー。自国の産業を優遇すべく自国の車を使うのが一般的です。ではアメリカのパトカーはどのような車を使っているのか。アメリカ産の車を使っているのか?調べてみましょう!
日本のパトカー
日本のパトカーは基本白と黒であるということはみなさん存じていることでしょう、それについても実は由来があります。
昭和30年まではパトカーの色はシルバーグレイでした。現在の様なツートンカラーになったのは、次の3つの理由によります。①一般市民に親しみやすく、遠近昼夜のいずれの場合も見分けやすくする為。②交通の指導、取り締まりなど、各種警察活動上、他の一般車両と混じった場合でも目立つ様に。③当時は道路舗装が普及していなかった為、車体が汚れやすかった。そこで、汚れを隠す為、下半分を真黒にしたという訳です。
では、アメリカのパトカーの色はどうなのでしょうか?何か決まりや規格等はあるのか、見てみましょう!
アメリカは日本の警察機構とあり方が違う
まずアメリカは連邦制を採用しております。そのため、各州警察・郡警察・市警察・シェリフ等それぞれに警察組織を構えているという特徴があります。そしてカラーリングや表記についてはそのそれぞれの警察組織におまかせになっているためアメリカのパトカーの色は組織ごとにばらばらになります。
アメリカ カリフォルニア州のパトカー
アメリカ カリフォルニア州のパトカー
アメリカ カリフォルニア州のパトカー
いかがですか?上記3つとも同じ「アメリカ カリフォルニア州のパトカー」なのですが、すべて異なります。白と黒を基調にしているのですが、このように統一性はありません。
写真についても州は特定できましたが、どの警察機構所属かまでは特定できなかったため、おそらく3枚の写真に写っているパトカーは所属が違うのではないでしょうか。
では車種についてはどうなっているのでしょうか?
テスト走行中のアメリカのパトカー(GM)
前述したとおり、アメリカのパトカーはアメリカ産の車を多く用いております、ゼネラルモーターズ、フォード・モーター、クライスラーというつまりビッグスリーが大半のようです。そして警察車両向けとしての車種と装備はある程度共通しており、警察向け専用グレード「Police package」の車両を販売しています。
フォードが販売していたクラウンビクトリア
クラウンビクトリアの警察向け専用グレード車
Police Interceptor ワシントンD.C.首都警察仕様
なかでも上記写真のフォード製のクラウンビクトリアの警察向け専用グレード車「Police Interceptor」がほとんどのアメリカ警察機構のパトカーとして採用されております。一説によればアメリカのパトカー8割がこの車であるといわれております。主な仕様は250馬力、トルクは403 N·m、4.6LのV8エンジンです。アメリカの警察機構は「パワーがあるFRセダン」が好まれ、これにマッチする車が現れなかったという理由もあります。
また、日本では考えられませんがアメリカのパトカーは設定された使用期間を過ぎると解体されず民間に払い下げられております。そのため、他の警察機構が買った車を中古車で別の警察機構の車が買うといったことも見られるそうです。もちろん、民間の方が買うこともできます(ただし、無線等の装備品は外されます)。
アメリカ警察に好まれる「パワフルセダンなFR」がなかったため、ずっと売れ続けたクラウンビクトリア。しかし販売されていたのは1998–2012年でありすでに生産中止されております。なら近年はどのような新しい車が導入されつつあるのでしょうか。
クライスラーダッジのチャージャー
ハイパワーFRセダンとして登場したクライスラーダッジのチャージャーは往年のマッスルカーを彷彿とさせる車です。このアメリカのパトカー向けFRセダンを採用する警察機構も徐々に増えてきつつあるようで、着々とシェアを伸ばしているようです。
カンザス州警察のダッジ・チャージャー
アメリカのパトカー向けとされているチャージャーは高速道路等のハイウェイパトロール用の5.7リッターV8エンジン搭載車と、市街地用の3.5リッターV6エンジン搭載車があります。
日産のアルティマ
実はこれがあるんです。アメリカ ニューヨーク市警の環境対策の一環でパトカーに日産のアルティマを採用しております。このように日本車がアメリカのパトカーで使われているとなにか誇らしくなってしまいますよね!
アメリカのパトカーは警察機構のあり方が日本と違うため色や装飾等はまちまちであるということを知らない人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?そのため、決まった色がなくそれぞれのパトカーに個性がでて私的には非常に交換をもてます。
また、アメリカのパトカーは前述したとおり民間にも払い下げられるとのことですので、興味がある人は一度購入を検討されてみてはいかがでしょうか!?
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