家族でエコドライブを楽しもう!ステップワゴンハイブリッドのすべて
2015/09/06
syun_crowd
スバル初となるハイブリッド機構を搭載した自動車「XVハイブリッド」が2013年6月に発売されました。他社とは一味違った性能を持つハイブリッド自動車、「XVハイブリッド」にはスバルらしさが溢れています!ガソリン車のXVや他車との比較を含め、その全貌に迫る。
タフなハイブリッド、登場
スバルXVといえば、インプレッサスポーツをベースとしたコンパクトクロスオーバーの人気車種です。
街中でも扱いやすい手ごろなサイズと、都市にもフィールドにも映える独特のデザイン、そしてスバルならではのAWD(4WDのことをスバルはそう呼ぶ)性能でどんな道も選ばない安心感を兼ね備えた車種です。
そこに登場したXVハイブリッド。AWDとハイブリッドの組み合わせは新型プリウスも実現したとはいえ、まだまだ貴重な存在。スバルならではのハイブリッドの解釈を読み解いてみましょう。
通常ハイブリッドというと、「燃費をよくするためのもの」とお思いの方が多いと思います。
ハイブリッドの先駆者であるプリウスは燃費を追求し、40.8km/Lという驚異的な数値を叩き出しています。
しかし、このところの燃費競争のおかげで、どの車もさっぱり運転がつまらない、元気のない車が多いと嘆かれている方も多いのでは?
そこにスバルが出した答えがXVハイブリッドなのです。
通常のXVはカタログ燃費が16.2km/L、対してXVハイブリッドは20.4km/L。ハイブリッド機構を搭載したのに、4.2km/Lしか燃費は向上していません。プリウスやフィットなど売れ筋ハイブリッド車と比較しても半分ほど。まったく燃費面でのインパクトはありません。
それもそのはず、スバルは燃費など気にしていません!
「走りの愉しさ」を追求し、150馬力を発生するXV同様の2リッターボクサーエンジンに、13.6馬力のモーターを組み合わせることで、ガソリン車以上の加速やドライブフィールを得ることに成功しています。
シンメトリカルAWD
その姿勢は基本設計にも現れており、スバル独自の「シンメトリカルAWD」(左右対称な重量配分の4WD車)の中にモーターやバッテリーを組み込み、安定性を高めています。
モーターとバッテリーの配置
重たいモーターは、車両重心に近いトランスミッションケースに内蔵。
バッテリーは後部の荷室下に設置。
低重心をウリとするボクサーエンジン搭載車の性能をそのままに、ハイブリッド機構を納めています。
一般的にはハイブリッド化によって荷室が狭くなったり座席が窮屈になったりするケースが多いのですが、XVハイブリッドは居住性や使い勝手を犠牲にはしていません。
スバル独自の水平対向エンジン
XVと同様のFB20型、2リッター新世代BOXERエンジンを搭載していますが、ハイブリッド車専用にさらにフリクションを低減したり、トルクの出方のセッティングを変えるなど、チューニングが施されています。
出力も150馬力と余裕があり、走りを我慢する必要はありません!
スバル独自のトランスミッション「リニアトロニック」。他社のCVTにありがちな「エンジンの回転だけが上がって加速しない」という違和感をなくし、思いのままに操作できるようにセッティングが工夫されています。
このリニアトロニックにハイブリッド駆動用のモーターが一体となった、専用設計のトランスミッションを搭載しています。
6速のマニュアルモードも搭載し、走りの楽しさを満喫できます。
ガソリン車のXVの重量は約1400kg。150馬力のエンジンのおかげで走り出せば滑らかに走りますが、やはりスタートダッシュはあまり得意ではない模様。
そこにモーターのパワーが加わります。
高々13.6馬力ですが、モーターの特性として、どの回転でも一定のトルクが得られます。ガソリンエンジンは特に低回転域でのトルクが乏しいので、強力なトルクを発生するモーターのアシストにより力強く加速することができます。
2015年の年次改良では、モーターのアシストする頻度がさらに増え、より余裕のある走りを演出しています。
ステアリングのギヤ比はガソリン車より高く設定されており、よりクイックなハンドリングが行えるセッティングに。
また、乗り心地の面でも、シャシーの剛性を高めたり、吸音材増やすなどしており、ガソリン車よりワンランク上の仕上がりになっているようです。
XVハイブリッドの走りが良いのは分かった。
でも、安全は犠牲にできませんよね。
自動ブレーキの代名詞ともいえる、アイサイト。
もちろん、XVハイブリッドにも搭載されています。
スバルの統計によれば、同じ車種でアイサイトを搭載した車は非搭載の車と比べて事故率が6割も低いという調査結果が出ています。
転ばぬ先の杖として、信頼と安心の技術でしょう。
安全性能の高いアイサイトですが、XVハイブリッドに搭載されているのはVer.2。
最新型のVer.3では更なる安全性の向上や、半自動運転に近い機能も実現されていますので、今後の搭載に期待したいですね。
最近の車はデザインや空力優先で設計されており、前方や特に後方の視界が悪い車種が多くなっています。
スバルの車は安全を第一の性能としてデザインされていますので、運転のしやすさも犠牲にはされていません。
ボンネットが長くなりがちな水平対向エンジンですが、低い位置にエンジンがマウントされているため、正面衝突時にもエンジンが車内に飛び出しにくい特徴をもっています。
燃費重視の他社のハイブリッドとは直接比較しづらいXVハイブリッド。
競合となりそうな車種との比較をしてみましょう。
全長4295mm(-155)
全幅1770mm(-10)
全高1605mm(+55)
排気量1.5L
燃費27km/L
エンジン出力132ps
モーター出力29.5ps
長さや幅は抑えられていますが、背が高く、全体的にずんぐりむっくりした印象です。
しかしホンダ独自のレイアウトで、車内の広さはクラス随一。居住性や積載性はヴェゼルの方が上手です。
安全性能ではホンダ・センシングというレーダーブレーキを搭載していますが、アイサイトには及びません。
全長4330mm(-120)
全幅1760mm(-20)
全高1480mm(-70)
排気量1.8L
燃費30.4km/L
エンジン出力99ps
モーター出力82ps
XVハイブリッドの直接のライバルではないですが、燃費重視でないハイブリッドということで比較してみます。
モーターのパワーは3代目プリウス譲りのTHS-II。
旧型のハイブリッドシステムですが、ヨーロッパでは売れている車種だそうで、逆輸入のような形で導入されました。
プリウスとは違って、走りが気持ちいい仕上がりになっているそうです。
XVハイブリッドを実際に購入した人はどう感じているのでしょう。
比較サイトでは、総合評価が星4.5と、非常に高い評価を得ているようです。
XVハイブリッドの個性的なデザインにはおおむね高い評価が集まっているようです。
スバル自慢の走行性能も、みなさん支持しているようです。
XVハイブリッドは燃費重視の車ではないのですが、やはり燃費を気にする方は多いようです。
燃費計の表示で市街地走行では 7~10km/l,高速では 15~17km/l,
信号の少ない田舎道をずっと走っていると18~19km/l程度まで伸びることもあります。
市街地走行がメインなので平均燃費は10.5km/lです(1150km走行時点)。
燃費を気にして選んだわけではないので,こんなものか,という感じです。
1000km走って7~8割方高速という状況ですが、いまのところ14km/lと思っていたよりも良いです。
市街地や短い距離の街乗りでは10kmを切ってしまいますが、購入前にはもっと燃費が悪いことも覚悟していましたし、自分の場合は通勤・通学で毎日車に乗るわけではないので、特に不満はありません。
最近の車にしては燃費はあまり良くないです
街乗りだとリッター7くらいの時もあります
パワーを考えると、まあしょうがないかなと思っています
クルーズコントロールを使いこなせれば、燃費は伸びると思います
燃費重視のハイブリッド開発競争が進む中、スバルが一石を投じたXVハイブリッド。
もちろん環境性能は大切だけれども、走りも我慢したくない。雪道を走る機会が多く、安全性能も第一に考えたい。そんなユーザーに、XVの上級モデルとして、XVハイブリッドはおススメな車種といえるでしょう。
2016年には、ベースとなるインプレッサの新型の発売が予定されています。
新しいプラットフォームを採用し、すべてが刷新される新型インプレッサ。これをベースにした新型XVハイブリッドの登場も待ち遠しいですね!
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