雪道走行には不可欠な金属のタイヤチェーンについてまとめました!
2016/04/07
るおう
クルマのタイヤチェーンには金属製と非金属製のタイヤチェーンがあるのですがタイヤチェーンを選ぶ場合に知っておきたいのが金属製タイヤチェーンと非金属タイヤチェーンの違いです。どちらもメリットとデメリットがあるので使い方に合わせて選ぶ必要があります。
冬の道路を走るための必須装備「タイヤの滑り止め」には、大きく分けて「冬用タイヤ」と「タイヤチェーン」があります。冬季は冬用タイヤを装着してください。その上で、突然の大雪などの天候の変化に備えて、タイヤチェーンも常備してください。
スタッドレスタイヤを装着すれば状態の悪い路面も走れるようになりますが、雪道での走行パワーはタイヤチェーンの方が上回ります。ただし、タイヤチェーンは積雪路以外で走行すると切れて事故につながることがあり大変危険なので、長大トンネルなどの前後では、こまめに着脱する必要があります。
非金属製タイヤチェーン
バイアスロン アスリート BA13(非金属製タイヤチェーン)
高速道路では、「冬用タイヤ規制」や「全車両チェーン装着規制」が実施される場合があります。「全車両チェーン装着規制」の場合は、スタッドレスタイヤを履いていてもタイヤチェーンの装着が必須となりますので、お出かけのときはタイヤチェーンを必ず携帯しましょう。
非金属チェーンは装着の簡単さと、乗り心地の良さが特徴です。トレッド面にはスパイクピンが装填されており、効きに対する信頼性も高い。耐久性の面では金属チェーンに劣ると言われます。
金属チェーンはハシゴ型から亀甲型までが存在します。最も耐久性に優れ、効きに対する信頼性も高い。しかし、走行時の快適性、装着の手間などへのマイナスが完全に払拭出来ていません。
金属タイヤチェーン 亀甲タイプ
そして最近の人気は布製カバーです。厳密にはチェーンの位置付けにはなりません。それでも装着の簡単さ、効きも相応の評価を得ています。
ポリウレタンやウレタン、ゴム製に加え布チェーンなどの非金属のタイヤチェーンが販売されています。
非金属タイヤチェーンのメリットは、雪道・乾燥路ともに静かで振動も少なく、乗り心地性能は優れています。雪道、凍結路ともにバランス良く高い性能を発揮、乾燥路で走行しても切れにくいので、大型車にも対応できます、多くのタイプがあり用途に合わせて選択しやすい
一方、デメリットは、金属製タイヤチェーンに比べ折りたたみが十分にできなく収納性はあまり良くはありませんし、金属製タイヤチェーンと比べると高価です。
非金属タイヤチェーン「イエティスノーネット」
最近メーカーの純正品扱いにもなっている。メリット軽くてコンパクトで着脱しやすく駆動力も高い上に振動や騒音が少ない。デメリット高速道路等の規制に対応できない可能性がある事と耐久性。走行速度は時速50㎞位。価格タイヤサイズにもよるが6000円から10000円前後。
布製カバータイプタイヤチェーン
布製カバータイプタイヤチェーン「オートソック」
「アスリート」の後継「バイアスロン クイックイージー」の特徴は、全体構造が大きく3つに分かれている点。トレッド面は亀甲パターンが採用され、スタッドレスタイヤ同様サイプ(細溝)もデザインされ、特にシャーベットでの効きに得意性を示します。
非金属タイヤチェーン「バイアスロン クイックイージー」
超硬合金スパイクピンにより走行時の安定性がよく、スパイクピンは片側54個、前後左右のグリップが前モデルより向上しています。素材はポリウレタンエラストマーを採用、極寒でも柔軟さを失わず耐久性も強い。
「バイアスロン クイックイージー」の装着は「アスリート」同様ジャッキアップ不要、車の移動も不要です。
「イエティスノーネット WDシリーズ」は従来のベーシックシリーズから2014年に進化、耐久性・耐荷重性をアップしたハイスペックモデルです。スイスで誕生し世界で認められた非金属タイプのタイヤチェーン、その特徴は何といってもタイヤを包み込む切れ目のないスプリング構造のデザインです。
非金属タイヤチェーン「イエティ スノーネット」
「イエティスノーネット」は、「カシメタイプ」のピンを「埋め込みタイプ」にすることで、より抜けにくい構造となっています。またノイズや振動抑制への拘りがよりに強化され、不快さを低減することで驚くほどスムーズな走りを実現しています。
トレッド面に配置されたスパイクピンが氷雪路での安全性を高め、対応サイズも豊富、超偏平タイヤや輸入車でも対応可能です。具体的にはタイヤサイズ12~20インチ、扁平率40%まで対応、車体とのクリアランスも20mm(1円玉直径)あればOKだというから凄い。
「サイバーネット」は、非金属タイヤチェーンの特徴が最大限活かされ、走行時のノイズは低減、また乗り心地も50kmのスピードでもさほどの乗り心地の悪さは感じないという。この実現は採用されている素材の影響が大きいのでは。
非金属タイヤチェーン「サイバーネット」
「サイバーネット」に採用されたポリウレタン・エラストマーは、タイヤチェーンに不可欠な「軽量」・「耐摩耗性」・「耐久性」などに特に優れた特性を発揮してます。一般的に軽量化では耐久性への問題が懸念されます。しかし、相反する性能を最新素材の採用で双方ともに実現しています。
「エコメッシュ2」は、プッシュロック式採用、大径4.5mmの超硬マカロニピン使用、ジャッキアップ不要の非金属タイヤチェーンです。勿論JASAA認定品であり、関越トンネルを装着したままの走行や、高速道路でのチェーン規制にも対応可能です。
非金属タイヤチェーン「エコメッシュ2」
効きに対しては全方向対応のネットパターンを採用、4.5mmの超硬マカロニピンは1面に8本装填され、縦・横あらゆる方向への路面グリップに対応しています。雪路ではネットパターンが、アイス路面では超硬マカロニピンが効果を発揮します。
「救急隊ネット」は、非金属タイヤチェーンの標準的スタイルを採用しています。「バイアスロン」シリーズにも似た形状ですが、バイアスロンは3分割なのに対して「救急隊ネット」は大きく2分割であり、装着のしやすさはこちらも劣りません。
非金属タイヤチェーン「救急隊ネット」
非金属タイヤチェーン「救急隊ネット」
「救急隊ネット」のタイヤへのロック機構(密着)は、サイドバンド止め方式を採用しており、ワンタッチ方式ではありません。しかし、付属のフッカーを使うことで女性でも簡単に引っ掛けることができます。
チェーンの効きは超硬マカロニスパイクがトレッド面に組み込まれており、独自のネットパターンとの効果でグリップ力が向上しています。またウレタンエラストマーを採用し耐磨耗性が向上しています。
非金属タイヤチェーンについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。タイヤチェーンは金属、非金属を問わず積雪のない路面を走ると損傷が大きくなり場合によっては切れてしまいます。
こまめに損耗状態をチェックし、早めに買い替えるなどして、いざというときに困らないように備えましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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