高級SUVで人気のBMW Xモデル!そんなBMW SUVのXモデルに迫ります!
2015/11/23
なみけん
バッテリー交換したのに、BMWのエンジンを始動すると「消費電流増大」が毎回表示され、トリップメーターや時計がリセットされてしまう。挙句の果てにはリアガラスの熱線まで使えなくなった、なんてことありませんか?今回はBMW車のバッテリー交換について紹介しましょう。
BMW E60(E61)のバッテリー交換方法です。グレード、モデル、年式によって若干の違いはあると思います。参考にしてください。
BMW E60.E61共にエンジンルーム内にプラス端子がありますので、写真のようにブースターケーブルで他車や他のバッテリーとジャンピングしておけばバックアップを取ることが可能です。
BMWバッテリー交換
BMW E60.E61は、バックアップを取らずにバッテリー交換を行うとアクティブステアリングの警告灯が点灯しますが、E/Gを始動して10~20分ほどで自然に消灯するようです。(どこにも異常が無い為)
BMW E60のバッテリーはエンジンルームではなくトランクルームの右側にあり、トリムでカバーされています。
BMWバッテリー交換
2箇所のファスナーを回してトリムを外します。
BMWバッテリー交換
① 2ヶ所のネジ(13㎜)を外し固定ステーを外します。
② プラスネジを緩め固定ステーを外します。
③ バッテリー側面の排気ホースを外します。
④ マイナス端子を外します。(10㎜)
⑤ プラス端子の保護カバーを開けます。
⑥ プラス端子を外します。(10㎜)
BMWバッテリー交換
プラスターミナルの保護カバーはこのように開け、10mmのナットを緩めると端子部を緩めることが出来ます。
BMWバッテリー交換
BMW E60のモデルによってはハーネスの取り回しが異なり、このようにプラスターミナルの保護カバーを開けるモデルもあります。
BMWバッテリー交換
バッテリーを取り出します。
BMWバッテリー交換
ヴェントホース抜き差しを忘れずに
(下から生えてるホース)
BMWバッテリー交換
逆の手順で元あったように新バッテリーを取り付けます。
最後にトリムを元あったように取り付けて終了です。
BMW E61 ツーリングワゴンはセダンモデルとインナーカバーの外し方が異なります。
BMWバッテリー交換
最初にフェンダーのトリムを外し、カーゴルームのフロアカバーを跳ね上げておきます。
BMWバッテリー交換
①の2ヶ所のナット(10㎜)を外します。
②の位置のプラスネジ(または8mmのナット)を外すと、バッテリー上面のカバーを外すことが出来ます。
あとはBMW E60 と同じ要領でバッテリー交換できます。
BMW E60
E60以降のBMW車には、IBS(Intelligent Battery Sensor)が搭載され、車両コンピューターで搭載されているバッテリーの容量・使用年数・現在のバッテリー残量に合わせた充電制御を行っています。そのため、国産車のようにバッテリーを新品に交換して完了! というわけにはいきません。
車が認識・管理しているバッテリー情報が古いバッテリーのままだと、新しいバッテリーに交換したところで100%充電されず、新品バッテリーの性能を100%発揮できません。(エラーが出たり機能が制限される場合もあります。)
バッテリー交換後、ディーラーに行ってバッテリーの容量の再設定とバッテリーを新品に交換したことを車両に記憶させる処置が必要です。
現在のバッテリーと同じ規格のバッテリーに交換した場合は、バッテリーの交換記録を車両に覚えこますだけですが、純正容量サイズのバッテリーより大きな容量、もしくは小さな容量のバッテリーに変更した場合や種類を変更した場合は、Car Access System (CAS)と呼ばれている車両コンピューターに新しいバッテリー容量や種類を記憶さないといけません。
この作業を怠ると、バッテリーの性能を100%発揮できないうえに、バッテリーの寿命を縮めることになりますので、バッテリー容量を変更された場合には忘れずにディーラーに依頼してください。
バッテリーを新品に交換しても調子が悪い場合(機能不備エラー等)、この処置を忘れていることに原因がある場合もあります。
新しいバッテリーの取付け後、サービス機能「バッテリー交換の記録」を実施する必要があります。バッテリー交換の記録は、新しいバッテリーが車両に取り付けられたことをパワー マネージメント(エンジン エレクトロニクスおよびインテリジェント バッテリー センサーのソフトウェア)に伝えるために必要です。バッテリー交換の記録がなければ、パワー マネージメントが正しく機能せず、機能が制限を受けることがあります(例:個々の電気負荷の低下または遮断)。
BMW E60
サービス機能により、DME/DDE のパワー マネージメントにバッテリー交換が通知されます。以下のステップが実行されます。
- バッテリー交換のために現在の走行距離が保存されます。
- 保存された測定値(バッテリー充電ステイタス、電流、電圧、温度など)が消去されます。
- パワー マネージメントが初期化されます。
バッテリーはエンジンおよび装備によって異なるので、以下の情報が CAS にコーディングされています。
バッテリー容量(90 Ah など)
バッテリー タイプ:AGM バッテリーまたは鉛蓄電池
バッテリー交換の場合、通常生産ラインで取り付けられたバッテリー容量を使用しなければなりません。 そのため、より多いまたはより少ない容量のバッテリーを取り付ける場合、または AGM バッテリーを取り付ける場合は、 CAS を新たにコーディングする必要があります。
整備書にもこのように書いてありますので、正しく使用するためにも、バッテリー交換後はこの作業をおこないましょう。
BMW車はコンピューターがバッテリー状態を監視していて、電圧が下がってくるとエンジン始動のための電力を保持するため、必要のない機能を停止させたりします。メジャーな機能ストップとしては時計が狂うことが一番多いですが、稀にリアガラスの熱線を使えなくしてしまうこともあります。
※もちろん、バッテリー交換すれば復活します。
BMW E61 ツーリングワゴン
BMWの場合、バッテリーのスペックがコンピューターに記憶されていて、そのデータと現在のバッテリーの状況をもとに、充電量を調整してベストな状態を保てるよう制御しています。
とても頭のいいシステムですが、簡単に大きいバッテリーへの換装が出来ないというデメリットもあります。
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