2015/09/01
acoon
2010年から発売された、BMWの軽量クロスオーバーの「X1」。BMW「X5」から火が付いた高級車SUVの末っ子として大人気!軽量ゆえ、燃費性能も期待してしまいます。大人気クロスオーバ「X1」の動力性能と、実燃費に迫ります。
BMW SUVの末っ子、それが「X1」!
日本では2010年から販売が開始された、BMWのSUV「X1」。「X5」の流れをくむ、BMWクロスオーバー軍団の末っ子に位置します。ここでは、BMW「X1」の生い立ちを探ってみます。
2000年に登場した初代「X5」
高級車がこぞってSUVの開発に乗り出すきっかけとなったのが、2000年にBMWから登場した「X5」と言われています。イギリスの「ローバーグループ」を買収し、BMWとして初めてSUVへ本格参戦しましたが、これが大成功をおさめました。
BMW「3」シリーズをプラットフォームに採用
X5の発売で高級SUV分野のパイオニアとなったBMW「X5」ですが、世界中の様々な国で販売するための戦略として、車体のダウンサイジングに取り組みました。特に、日本の道路事情に合わせたBMW「X1」は、プラットフォームにBMW3シリーズの「E91」を採用し、扱いやすさを徹底しています。
日本では2010年から販売
初代BMW X1はE84型といわれ、海外では2009年、日本では2010年から販売されています。ベースはE91ツーリング(3シリーズ)となり、全高は1,545mmと、機械式立体駐車場にも入るサイズで設計されました。
初代BMW X1の車両スペック
【全長】4,454mm
【全幅】1,798mm
【全高】1,545mm
【ホイールベース】2,760mm
【車両重量】1,545-1,685kg
エンジンバリエーション
発売当初は、ガソリンエンジン3.0L直列6気筒と、2.0L直列4気筒のバリエーションでした。2011年より、直列4気筒2.0Lエンジンにターボチャージャーを装着した、xDrive28iも登場、最高出力/最大トルク 245PS/35.7kgf·mを誇りました。
ミッションは6ATと8AT
ミッションには、グレードによって6速ATと8速ATが装備、駆動方式はFRと4WDの2タイプとなっていました。ちなみに、8速ATは、直列4気筒2.0Lターボ のxDrive28iと、xDrive20iの2グレードでした。
価格も良心的
BMW X1の装備内容は、エンジンバリエーション以外には大差がなく、それでもって、お値段も良心的な設定でした。最安価のxSdrive18iの3,770,000円から、最高値のxDrive28iの5,130,000円となっていました。高級SUVにしては、目が飛び出るほどの高さではないところが特徴です。
2015年から2代目X1(F48)がデビュー
2015年から、先代E84型からモデルチェンジを実施、全長・全幅・全高ともにサイズアップされました。また、最大の特徴は、これまでのFRベースから、MINI、2シリーズ・アクティブツアラーと同じ、FFベースになったことです。
2代目BMW X1の車両スペック
【全長】4,455mm
【全幅】1,820mm
【全高】1,610mm
【ホイールベース】2,670mm
【車両重量】1,430kg
エンジンバリエーション
BMW X1(F48)のエンジンは、1.5L直列3気筒、と2.0L直列4気筒の2タイプが設定されました。エントリーモデルと呼ばれる、sDrive18iには、1.5L直列3気筒+ツインパワーターボエンジンが搭載されています。また、2.0Lにも、ツインスクロールターボが装着されました。
sDrive18iで最高出力100kW(136ps)、最大トルク220N・m(22.4kg-m)、xDrive20iで最高出力141kW(192ps)/5000rpm、最大トルク280N・m(28.6kg-m)を誇ります。
ミッションには、6速MTも装備!
2代目BMW X1(F48)のミッションでの特徴は、8速ATの他に、6速MTがラインアップされたことです。これにより、SUVとは思えぬ、スポーティーな走りを手に入れました。
価格も先代と比べてそれほど高くなっていない!
車両価格は、エントリーモデルのsDrive18iで3,850,000円、最高グレードのxDrive25i M sportで5,910,000円と、E84と比較してもそれほど高くなっていないのが特徴です。また、先代に比べ、オプションパーツのバリエーションや選択の幅が広くなっています。
魅力的なBMW X1の燃費を確認する
SUVでありつつも、SUVらしからぬスポーティーな走りが味わえる、BMW X1ですが、燃費がどれくらいかは気になるところ。まずはカタログ値からX1の燃費を探ってみます。
先代X1(E84)の燃費は12.0~14.9km/l
先代X1(E84)のエンジンは、sDrive18iからxDrive28iまで、すべて2.0L DOHCターボエンジンが積まれています。燃費に違いがでるとすれば、駆動方式によると考えられます。X1では、sDriveが2輪駆動(FR)、xDriveが4輪駆動(4WD)となっています。
【BMW X1(E84) 燃費・カタログ値】
・sDrive18i(FR) 12.0km/L
・sDrive20i(FR) 14.9km/L
・xDrive20i(4WD) 13.6km/L
・xDrive28i(4WD) 13.6km/L
※このデータからは、2輪駆動sDrive20i が最も燃費が良いようです。
ダウンサイジングされたエンジンで燃費が向上
では、2代目(現行)X1の燃費(カタログ値)はどうでしょうか?
エンジンがダウンサイジングされ、ツインターボ化されているため、パワーと燃費の両立を達成しているようです。
【BMW X1(F48) 燃費・カタログ値】
・sDrive18i(FR) 19.6km/L
・sDrive20i(FR) 16.9km/L
・xDrive20i(4WD) 15.9km/L
・xDrive28i(4WD) 15.6km/L
※1.5Lとはいえ、sDrive18iの燃費は驚異的ですね。
X1の実際の燃費はどうなのか?
2代目(F48)では、エンジンのダウンサイジング化が行われ、カタログスペックではありますが、燃費は大幅に向上しているようです。では、実際にX1に乗っておられる方々の燃費はどうでしょうか?その核心に迫ります。
街乗り中心、3人以上で乗ることが多いという条件ではありますが、平均リッター6キロです。
高速では最高13キロ行きましたが、びっくりするくらい燃費は悪いです。
私の運転がまずいのでしょうか?
最初は6キロくらいでしたが、慣れていくにつれ10キロくらいで安定するようになりました。それでも燃費が良くないことには変わりませんが、まぁそれ以上に魅力が大きいので気にしていません。
e燃費、みんカラおよび価格.comで実燃費を確認すると、運転する状況にもよりますが、5.0km/L~13.0km/Lといったところです。とくにドイツ車は、アウトバーンなどの高速走行を前提にしているため、日本車よりギア比が高めです。そのため、日本の渋滞道路などで「ストップ&ゴー」が多いと燃費が悪化するようですね。
2輪駆動のsDrive20iがやはり実燃費は良い
オーナーのみなさんの口コミを見ても、sDrive20i が最も燃費が良いようです。e燃費では、sDrive20iに乗るオーナー様は12.6km/Lを達成されたようです。
「急」のつく動作はやめましょう
オーナーの皆さんも、運転状況によって燃費は変わる!と口をそろえておっしゃっています。特に「急」のつく動作、「急アクセル」、「急ブレーキ」頻繁な「ストップ&ゴー」は燃費を悪くしてしまいます。エコ・ドライブに心がけましょう。
エアコンの「A/C」ボタンはこまめにOFF
夏場は特に電装関係でもエアコンの比重が高まりますが、これが燃費を悪くする一因です。車内が適度に冷えたら、「A/C」ボタンをOFFにして、送風にしましょう。これだけでもクルマの燃費が向上します。
経済的な速度で走行しよう
クルマの燃費を良くするには、「経済速度」で走行することも大切。一般道では50km/h、高速道路では80km/hで走行すると、燃費の向上につながりますね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
いかがでしたか?
お気に入りのクルマを経済的に運転して、お財布にやさしいカーライフを!!
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