ホンダ・NシリーズN-WGNの実燃費と詳細をまとめてみました。
2015/11/12
neko.shinohara
2代目フィットをベースとして開発された、小型ステーションワゴンが「フィットシャトル」。フィットの操作性の良さと、エアウェイブの実用性をミックスしたフィットシャトルの燃費はどのくらいなのか?今回はフィットハイブリッドの燃費について調べました。
2代目フィットにエアウェイブの実用性をプラス!それがフィットシャトル
操作性がきわめて良かった2代目フィット。その操作性を継承し、2010年まで発売されていた、エアウェイブの利便性をミックスして誕生した、フィットシャトル。ここでは、フィットシャトルの歴史を振り返り、フィットシャトルとはどのようなクルマなのか考えます。
【販売期間】2011年6月~2015年3月
【エンジン】1.3リッターSOHC i-VTEC +ハイブリッドシステム
1.5リッターSOHC i-VTEC(ガソリンエンジンのみ設定あり)
【トランスミッション】トルクコンバータCVT(FF)、5速AT(4WD)
【販売価格】1,686,857円~2,046,858円
実質的なエアウェイブの後継車
エアウェイブの販売がなくなったことで、フィットシャトルは、実質的なエアウェイブの後継車とみなされています。エアウェイブの特徴であった、「スカイルーフ」も、オプションで設定されています。
2015年5月15日から発売開始
フィットシャトルは、2015年3月で販売が終わっています。代わって、2015年5月15日から、後継車「シャトル」が販売されています。ハイブリッドシステムに関しては、2代目フィットやヴェゼルにも採用されている、モーターのみで発進が可能な1モーターシステム(Hybrid i-DCD)を採用しています。
装備内容は、基本的にフィットと同じ
フィットとエアウェイブの「良いとこ取り」がフィットシャトルであることが分かりました!ここでは、フィットシャトルの装備内容と動力性能に迫ります。
ECONスイッチ
ECONスイッチを押すと、エンジンやエアコンが燃費の向上のため自動調整されます。
HONDAスマートキーシステム
キーを鍵穴に差し込む必要がなく、キーを携帯しているだけで、ドアの開閉が行えます。
マルチインフォメーションディスプレイ
スピードメーター内部に平均燃費やハイブリッドシステムの作動状況など、さまざまな情報を表示。表示内容は、ステアリングのスイッチから行うことができます。
装備は、基本的にフィットと同じものが装着され、オプションもほぼ同じものが用意されます。
VSA(車両挙動安定化制御システム)
ブレーキ時の車輪ロックを防止するABS、加速時などで車輪の空転を抑えるTCS(トラクションコントロールシステム)、カーブなどでの横滑り防止、この3つの機能をコンピュータがトータルに制御するシステムです。
アイドリングストップも装備
燃費の向上と、排気ガス排出を抑える、アイドリングストップも装備されます。ドライバーも「エコ・エクセレンス」を目指す時代ですね。
IMAハイブリッドシステム
ホンダIMAハイブリッドの特徴は、「軽い・小さい」です。システムが小さいことで、車両重量の低減に寄与し、結果的に燃費向上に貢献するというわけです。
【エンジン】1.3L i-VTEC
〈最高出力〉 65kW[88PS] /5,800rpm
〈最大トルク〉 121N・m[12.3kgf・m] /4,500rpm
【モーター】薄型DCブラシレスモーター
〈最高出力〉 10kW[14PS] /1,500rpm
〈最大トルク〉 78N・m[8.0kgf・m] /1,000rpm
(エンジン始動時:92N・m[9.4kgf・m]/500rpm)
フィットシャトルの特徴は、エンジンやハイブリッドシステムが軽く・小さいことです。当然燃費も向上も期待できますね~! ここでは、フィットシャトルの燃費について調べてみました。
ハイブリッドは燃費(JC08モード)25.2km/lを誇る!!
フィットシャトルの燃費をカタログ値で確認しました。1.3Lエンジン+ハイブリッドシステム車で25.2km/l、1.5Lガソリン車で18.8km/lとなっています。どちらもJC08モードでの燃費です。
最近、カタログなどによく出てくる「JC08」モードによる燃費とは、いったいどのような意味なのでしょうか?JC08モードの定義について確認します。
JC08モードとは、実際の運転状況に近い状態での測定値
JC08の以前は、燃費を示す指標に「10.15モード」が使われていました。両者の違いは、より実際の走行条件に近い状態で測定しているか?ということになります。つまり、JC08モードでは、走行速度、や距離、エンジンの寒暖等、細かい状況で燃費を計測しているんです。おおむね、10.15モードより1割程度燃費が低く算出されます。
まずは、試乗チェックの結果!
軽く、小さいIMAハイブリッドシステムを得て、燃費向上に大きく期待が持てるフィットシャトルですが、実際の燃費はどれくらいなのでしょうか?ここでは、試乗チェック記事や、街のオーナーの皆さんのお声を集めてみました。
フィットシャトルハイブリッドの実燃費は?ガソリン車は?
フィットシャトルには、ハイブリッドとガソリン車がラインアップされていることはご説明しました。では、街中での実際の燃費はどれくらいなのでしょうか?
結果は、ハイブリッドで17.6km/l、ガソリン車で12.5km/lでした。もちろん交通状況や運転の仕方で燃費は大きく変化します。アクセルの急な開け閉め、空ぶかしなどは極力しないようにしましょう。
フィットシャトルの実燃費について、街のオーナーのお声を集めました。
2014年3月に購入して1年半くらいです。夏休みに埼玉から名古屋までで360キロを第二東名利用して燃費28.6キロいきました。通常の街乗りでは23キロくらいです。ステップワゴン初期型(RF1)からの買い替えで年賦が3倍以上よくなりました。特に不満はありません!
6月で納車1年が経ち走行距離も1万キロを超えました。ここまでの平均燃費は、16.9キロ/リットル、長距離ドライブ最高燃費は、23.4キロ/リットル、最低燃費は冬に記録した10.7キロ/リットルです。
街乗りでおおよそ17km/l、高速道路では21~23km/lというお声が多いようです。しかし、オーナーの皆さん、総じて燃費が良いようで、普段のエコ運転意識が高いようですね~!
ちなみに、上記のフィットシャトル実燃費は、「ハイブリッド」でのものですが、ガソリン車でも、15km/lというお声がありました。運転の仕方で、フィットシャトルは、ガソリン車でも燃費が向上するようですね。
フィットシャトルは、2105年3月で生産終了となり、その後は「シャトル」という車種にスピリッツが引き継がれています。フィットシャトルの後継車種、「シャトル」についても見ていきましょう。
フィットシャトルの後継、シャトルでは燃費はさらに向上している
フィットシャトルの燃費性能を上回る性能を、新型シャトルはたたき出しているようです。
カタログ値では、ハイブリッド34.0km/l、1.5Lガソリン車で19.4km/lになっています。
シャトルの実燃費を調べてみました。
【1.5Lガソリン車】15.9km/l
【1.3Lハイブリッド】17.4km/l~19.3km/l
e燃費様調べ
フィットシャトルより、実燃費で2km/l程度向上しているようです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
いかがでしたか? フィットももちろん良いクルマなのですが、フィットの良さと、エアウェイブの実用性を併せ持ったステーションワゴン、フィットシャトルも魅力的なクルマですね~!
残念ながら、生産は終了していますので、興味のある方は「シャトル」をご検討いただければと思います。
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