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最近話題のクリーンディーゼル!その仕組みと燃費を見てみよう

最近何かと話題のクリーンディーゼルですが、従来のディーゼルエンジンと比べてクリーンディーゼルは何が違い、その燃費はどれくらいなのでしょうか?クリーンディーゼルの仕組みと搭載車種、そして気になる燃費について見ていきましょう。

そもそもディーゼルエンジンとは?

ディーゼルエンジンは、1892年にドイツ人のルドルフ・ディーゼルによって発明されたレシプロエンジン(往復ピストンエンジン)の一種です。
同じレシプロエンジンであるガソリンエンジンとの大きな違いは燃焼行程と燃料にあります。ガソリンエンジンは燃料にガソリンを使い点火プラグで発火するのに対して、ディーゼルエンジンは圧縮した空気に軽油を噴射することで自己着火させます。

ディーゼルエンジンのメリットとデメリット

熱効率が良いため燃費も良い

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べて熱効率が良くなっています。これによって燃費が良く、またCO2の排出量が少なくなります。

燃料費が安い

ディーゼルエンジンは、燃料にガソリンよりも安い軽油を使用するため燃料費が安くなります。

低回転域のトルクが強いが高回転に弱い

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べて低回転域でのトルクが強いですが、高回転での伸びが弱いという傾向があります。

排気ガスにススやNOxが多い

ディーゼルエンジンは燃焼行程で燃料を滴下するため不完全燃焼によるススが発生しやすく、圧縮比が高いためNOxも発生しやすくなっています。

クリーンディーゼルは何が違うの?

ディーゼルエンジンの仕組みについて見てきましたが、クリーンディーゼルは一体何が違うのでしょうか?その仕組みについて見ていきましょう!

クリーンディーゼルの仕組み

1997年頃に、最も燃焼効率の良いタイミングで燃焼を噴射する技術である「コモンレールシステム」がディーゼルエンジンに導入されたことで、不完全燃焼によるススの発生を抑えることができるようになりました。
他にも、あえて圧縮比を低くすることで燃焼までの時間を長くし、燃料と空気の混合を待ってから完全燃焼させることでNOxの発生を抑えるという技術を導入したクリーンディーゼルも開発されています。
また排気ガスに含まれるススやNOxを浄化する技術も向上しています。

そのためクリーンディーゼルでは、ディーゼルエンジンの燃費が良くCO2が少ないというメリットはそのままでありながら、ススやNOxが多いというデメリットがなくなっているのです。

次は、クリーンディーゼルを搭載しているそれぞれの車種とその燃費について見ていきましょう。

クリーンディーゼル搭載車種と燃費(国産車)

まずは、国産車でクリーンディーゼルを搭載している車種とその燃費について見ていきましょう。

マツダ CX-5

CX-5

マツダが製造・販売しているSUVで、マツダの開発したSKYACTIV-Dというクリーンディーゼルを搭載しています。
燃費は2WDで18.4km/L、4WDで18.0km/Lとなっています。

マツダ アテンザ

ATENZA

マツダが製造・販売しており、ボディータイプはセダンとワゴンがあります。
セダンタイプの燃費は2WD MT車で22.4km/L、4WD MT車で20.4km/L、
ワゴンタイプの燃費は2WD MT車で22.2km/L、4WD MT車で20.4km/L
となっています。

マツダ アクセラ

AXELA

マツダが製造・販売する5ドアスポーツで、クリーンディーゼル SKYACTIV-Dを搭載しています。
燃費はMT車で21.4km/Lとなっています。

マツダ デミオ

DEMIO

マツダが製造・販売するコンパクトカーで、クリーンディーゼル SKYACTIV-D 1.5を搭載しています。
燃費は、2WD MT車でなんと30.0km/L、4WD AT車でも22.8km/Lとなっています。

三菱 パジェロ

PAJERO

三菱が製造・販売しているSUVでクリーンディーゼル DI-Dを搭載しています。
燃費は10.0km/Lとなっています。

三菱 デリカD:5

DELICA D:5

三菱が製造・販売しているミニバンで、クリーンディーゼル DI-Dを搭載しています。
燃費は、4WDで13.6km/Lとなっています。

日産 エクストレイル

X-TRAIL 20GT

日産が製造・販売を行っていたSUVで、クリーンディーゼルを搭載していました。
燃費は4WD AT車で13.8km/Lでした。

クリーンディーゼル搭載車種と燃費(外車)

次は、外車でクリーンディーゼルを搭載している車種とその燃費です。

メルセデス・ベンツ E220 BlueTEC AVANTGARDE

E220 BlueTEC AVANTGARDE

メルセデス・ベンツ初のクリーンディーゼルを搭載したモデルです。
燃費は18.6km/Lとなっています。

メルセデス・ベンツ CLS 220 d

CLS 220d

こちらもE220 BlueTEC AVANTGARDEと同じクリーンディーゼルを搭載したモデルで、燃費は18.5km/Lとなっています。

メルセデス・ベンツ C 220 d

C 220 d

こちらもBlueTECエンジンというクリーンディーゼルを搭載したモデルです。
燃費は20.3km/Lとなっています。

BMW 320d

320d

BMWが製造・販売するセダンでクリーンディーゼルを搭載しており、燃費は19.4km/Lとなっています。

BMW 523d

523d

BMWが製造・販売するセダンで、クリーンディーゼルを搭載しています。
燃費は16.6km/Lとなっています。

BMW X3

X3 xDrive20d xLine

BMWが製造・販売するSUVで、クリーンディーゼルを搭載しています。
燃費は18.6km/Lとなっています。

BMW X5

BMW X5 xDrive35d xLine

こちらもクリーンディーゼルを搭載したBMWのSUVです。
燃費は14.0km/Lとなっています。

MINI CROSSOVER

MINI COOPER CROSSOVER

MINI CROSSOVERにMINIクリーンディーゼルを搭載しており、燃費は16.6km/Lです。

いろいろなクリーンディーゼル搭載車がありますが、どのクリーンディーゼルを搭載した車種も燃費がいいですね。

おわりに

ここまで、クリーンディーゼルの仕組みや、クリーンディーゼルを搭載している車種と燃費について見てきました。中には燃費が30km/Lを超えている車種もあるとは驚きですね。これからもクリーンディーゼルの進化には目が離せません!

読んでいただいてありがとうございました!

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