2016/01/07
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日産自動車が日本国外で展開する高級車ブランドであるインフィニティですが、ご存じない方も多いのではないでしょうか。「技術の日産」が作る高級車ですので魅力的な車種ばかりです。今回はそんなインフィニティの全車種をご紹介したいと思います。
インフィニティの車種を紹介する前に、まずはインフィニティという会社についてご紹介いたします。
インフィニティとは日産自動車が日本国外で展開している高級車ブランドです。
まず、1989年にアメリカ合衆国で展開を開始し、その後カナダ・香港・台湾・インドネシア・中東の一部・ロシア・ウクライナ・韓国・中国(香港を含む)・ヨーロッパの一部・南アフリカ共和国・オーストラリアなどで、2012年時点で計40カ国に展開されています。
日本国内ではブランド設立時にフラッグシップ車のQ45が「日産・インフィニティQ45」として発売されました。
ですが、ブランドそのものの日本投入は行なっておらず、あくまで日産既存の販売網で販売され、車名も「日産・スカイライン」「日産・フーガ」となっています。
それではインフィニティの車種を見ていきたいと思います。
まずはセダンから。
Q70はインフィニティブランドのフラグシップです。
当初はインフィニティMという車名でしたが、4代目中盤からQ70という車名に変更されました。
4代目のQ70に搭載されるエンジンはV6 3.7L VQ37VHR型と新開発のV8 5.6L VK56VD型直噴VVELエンジン。
欧州仕様にV6 3.0L V9X型ディーゼルエンジンを搭載した「M30d」が用意されました。
なお、2012年からは韓国でも「M30d」が販売されています。
2012年にはハイブリッド仕様「M35h」のロングホイールベース仕様である「M35hL」が発表されました。これは同年に日本で発表された5代目シーマのインフィニティ版に相当しています。
4世代にわたり販売されていたGセダンの後継車にあたり、新ネーミング戦略に伴いセダン(Q50)・クーペ(Q60)と異なる車名を採用することになりました。
パワーユニットはVQ37VHR、VQ35HRにモーターを加えた1モーター2クラッチ方式のハイブリッド、直4・2.2LターボディーゼルのOM651、直4・2.0L直噴ターボのM274などが各市場に応じて用意されています。
2013年には「ベスト・チャイニーズ・プレミア賞」を受賞、2014年は「韓国カー・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞するなど高い評価を受けている車です。
Q40も当初はインフィニティのGセダンとして販売されていた車種です。
2014年にG37として販売されていたものがQ40と車名が変更になりました。
Q40はVQ37VHRエンジンに7速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、エンジンの出力は328ps。
2015年8月7日に年内で生産が終了予定であることが発表されました。
続いてご紹介するインフィニティの車種はSUV/クロスオーバーSUV。
QX80は運転席からの眺めはバスや大型トラックと同じほど運転席の着座位置が高くなっています。
また、ボディサイズが大きいので室内空間や荷室も広くなっています。
搭載されるエンジンはVK56DE型 5.6L V8 DOHCエンジンで最高出力406PS、最大トルク57.1kgf·m。
エンジンのトルクカーブがフラットなため、2,666kgのQX80の車体をスムーズかつしっかりと動かしてくれます。
四輪全てにダブルウィッシュボーンサスペンションが装着されていますので走りは安定、乗り心地もフラット、重い車重のおかげで低速でバタつくようなことはほとんどありません。
QX70は当初はインフィニティFXとして販売されていた車種。
2014年モデルからQX70と車種名が変更となりました。
QX70には2種類のガソリンエンジンと1種類のディーゼルエンジンが設定されています。
ガソリンエンジンには5.0L V8エンジンと3.7L V6エンジンがあり、0-100km/h加速はそれぞれ、5.8秒と6.8秒。
V6 3.0Lのディーゼルエンジンは238PSを発揮し、0-100km/h加速は8.3秒です。
QX60はインフィニティJXが車名変更したもので、7人乗り中型クロスオーバーSUVです。
QX60はインフィニティ初の3列シート7人乗りのクロスオーバーSUV。
ガソリン車のエンジンは自然吸気3.5リッターV6エンジンで最高出力265hp、最大トルク34.2kgm。
ハイブリッド・システムは2.5リッター直列4気筒スーパーチャージャー付きエンジンに電気モーターが組み合わされたもので、最高出力250hp、最大トルク33.5kgmを発揮します。
インフィニティがQX60のエクステリア・デザインに対して「高級な見た目と質感を与えた」と言っているとおり、フロントフェイスがインフィニティの他のモデルと比べてスタイリッシュな仕上がりとなっています。
QX50はインフィニティブランドのクロスオーバーSUV。
以前はインフィニティEX として販売されていた車種です。
欧州仕様車を除き、V6 3.5L VQ35HR型エンジンを搭載。
トランスミッションは当初5速ATのみでしたが欧州仕様車と日本仕様のスカイラインクロスオーバーについてはV6 3.7L VQ37VHR型と7速ATの組み合わせのみが設定されました。
その後、北米仕様車も2011年モデルからエンジンはVQ35HR型のままで7速ATが採用されました。
中国仕様車には2.5L VQ25HR型エンジンと7速ATの組合せが設定され、2010年から欧州仕様車にV6 3L ディーゼルエンジンのV9X型を搭載するモデルが設定されました。
インフィニティ・ESQは日産「ジューク NISMO」がベースのクロスオーバーSUV。
ジュークNISMOと同様、最高出力200ps/6000rpm、最大トルク25.4kg-m/2400-4800rpmの1.6リッター4気筒ターボエンジン搭載。トランスミッションはCVTで、駆動は4WD。
インフィニティESQは中国の"若い新世紀世代"をターゲットに開発されたもので18インチアルミホイールを装着するなどジュークのプレミアムモデルといったイメージです。
最後にご紹介するインフィニティの車種はクーペです。
Q60/Q60コンバーチブルはインフィニティGとして販売されていた車種。
デトロイトモーターショー2016に新型が発表され話題となりました。
新開発の直噴3リットルV型6気筒ツインターボVRエンジンを搭載し最大出力405ps、最大トルク47.5kgmを発揮。2リットル直列4気筒モデルも用意され、いずれも7速ATが組み合わされます。
外装は大胆かつエレガントなボディデザインで、内装は革張りのシートやアルミトリムが高級感を演出します。
いかがでしたか?
インフィニティの車種についてお分かり頂けましたでしょうか。
インフィニティは「技術の日産」が国外で展開するる高級車ブランドとのことで、どの車種も魅力的ですね。インフィニティの車種のうち、いくつかは日産自動車の車名で販売されていますが、日本未発売の車種もあります。
日本でもインフィニティの全車種が販売されるようになることを期待しています!
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