車の税金は排気量によって決まる!排気量から税金まで徹底解説!
2016/02/17
alcedo
ガソリンの税金が下がれば、家計への負担も下がって旅行が増えるのに…。それでなくても車には色々と税金がかけられて、車の維持費だけでも馬鹿に出来ないですよね。確かにガソリン代が節約出来れば、もう少し遠くまで出かけられると思いますが…。
ガソリンにかかる税金の事を世間一般的に「ガソリン税」と呼んでいます。
俗に言う「ガソリン税」とは何なのか、前から気になっていたので少し調べて見ました。
すると、税金に関してとんでもない事実が…。
ガソリン税とは、正式には「揮発油税及び地方揮発油税」という税金だそうです。
地方揮発油税とありますが地方税ではなく国税で、地方自治体に財源を譲与する目的の税金なので、名称に「地方」と入れてあるようです。
国民からしてみると地方税と勘違いしてしまいますよね。
ところで「揮発油税及び地方揮発油税」は、一体いくらなのかを調べてみました。
ガソリン税の内訳はこのようになっています。(1リットルあたり)
・揮発油税 48.6円(本則税率 24.3円:特例税率 24.3円)
・地方揮発油税 5.2円(本則税率 4.4円:特例税率 0.8円)
合計 53.8円
この「特例税率」って、覚えていると思いますが「暫定税率」と呼ばれる税金です。
一時期、テレビや新聞で騒がれていたあの税金なのです。
それは、2008年のガソリン国会と呼ばれる自民党政権時、暫定税率延長法案を提出した自民党と、暫定税率撤廃を求める民主党との戦いで一躍有名になりました。
その後民主党政権で緩和措置として、新しいシステムが取り入れられるようになったのですが、またしてもその後の自民党政権でひっくり返す事になった税金です。
ところで自民党政権がひっくり返した、民主党政権の税金システムはコレです。
ガソリン価格の3ヶ月間平均が、160円を上回ると特例税率の適応が停止。
ガソリン価格の3ヶ月間平均が、130円を下回ると特例税率の適応を再開。
これを「トリガー条項」と呼ぶそうです。
しかし現在、東日本大震災を受けて被災地への不利益を理由に凍結中です。
ガソリンが高いと売れないから税金を下げて、ガソリンが売れ始めると税金を上げる。
非常に調子のイイ話ですが、とにかく助けられたシステムでした。
ところで、ガソリンの税金はこれだけではないようです。
それは「石油石炭税(旧 石油税)」なのですが、これにも特例税率がくっついてきます。
ガソリンスタンドのレシートには、ガソリン税しか記載していないので馴染みの無い税金です。
石油石炭税の内訳はこのようになっています。(1リットルあたり)(2016年4月から)
・石油石炭税 2.8円(本則税率 2.04円:特例税率 0.76円)
特例税率は一般的に「地球温暖化対策税」と呼ばれる税金で、わからないように段階的にジワジワ上げていった税金です。
そしてこれらは、原油や石油製品にかかる税金です。
あとは原油の「関税」ですが、これは2015年4月現在で無税でした。
しかし原油ではなくガソリンの輸入だと、輸入しようとする国によって無税から1リットルあたり0.64309円の関税がかかるようです。
これらは、わからないように段階的にジワジワ下げていった税金です。
まだまだ、税金はかかります!
ガソリンだけにかかる税金ではありませんが、最後の税金と言ったら消費税しかありません!
もう驚かないと思いますが、消費税にも内訳がありました…。
・消費税(地方消費税含む) 8%(消費税 6.3%:地方消費税 1.7%)
さらに増税で、2017年4月1日より消費税が10%になる予定です。
と言うのは有名な話。
課税されっぱなしですね…。
よく言われる話題ですが、ガソリンの税金にはからくりがありました。
ガソリン税は最終的に消費者への負担になるのですが、石油会社に税金がかけられているようです。
早い話は、ガソリン税の納税義務者は石油会社だったのです。
そこでガソリンの原価としてみられ、その税金自体もガソリン価格という事になる訳です。
だから、二重課税では無いということです。
ですから、レシートにガソリン税の表記するのは間違いだったわけです。
本来はこのように「消費税」だけが記載されるのが、ガソリンにかかる税金として正しい表記という事になります。
消費者がガソリンスタンドで払う税金は、とやかく言っても「消費税」だけだった事実。
ですからガソリン税や石油石炭税、関税が無くなっても、ガソリンの値下げには直接つながらず、石油会社の利益が増えるという悲しい結末が見えてしまいました。
でも暫定税率が無くなれば、きっと石油会社はガソリンを安くしてくれますよね…。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局