日産GT-Rを中古で購入する方へ!日産GT-Rの中古車の基礎知識!
2015/09/15
J.Kasai
1989年に発売されたR32 スカイラインGT-R。25年経った今でも世界中に多くのファンが存在し、海外オークションではかなり高額で取引されていますが、中古車としての人気はどうなのでしょうか?今回は中古車としてのR32 スカイライン GT-Rを調べてみました。
R32 GT-Rの中古車について調べる前に、そもそもR32 GT-Rがどんな車か調べてみましょう!
R32 スカイラインGT-R
R32 スカイラインGT-Rは、1989年、8代目スカイラインの登場とともに誕生しました。先代の生産終了から16年ぶりとなるGT-R復活であり、当時グループA規格で行われていた日本のツーリングカーレースの最高峰JTCのレギュレーションに対応させるために、専用設計されたエンジンを搭載し、ATTESA E-TS、Super HICASといった当時の最新デバイスを装備していました。
先代同様、モータースポーツ参戦を前提に開発されていたものであったため、市販車の平均的な水準をはるかに上回るエンジン強度を誇り、足回りのATTESA E-TSも、基本的には後輪を駆動させ、前後4輪の車輪速度センサにより、トルクを前輪に0:100 〜50:50の範囲で配分させるため、コーナリングでは後輪駆動車のような走りが可能となっていました。
R32 スカイラインGT-R NISMO
R32 スカイラインGT-R NISMOは、1990年の全日本ツーリングカー選手権初戦に合わせて500台限定で生産されたホモロゲーションモデルです。タービンの材質もセラミックからメタルへ変更され、エキマニも専用品を使用しています。また、エアコン・ABS・インタークーラーグリルなどは外され、軽量化が図られています。
外装では、ボンネット先端に吸気流入量増加を狙ったフードトップモールとフロントバンパーにダクトを追加し、空力特性の改善のためサイドシル後部には整流を目的としたエアロパーツが装着され、リアには小型のリップスポイラーが追加されました。
R32 スカイラインGT-R V.spec
R32 スカイラインGT-R Vspecは、フロントブレーキローター径、リアブレーキローター径を大径化し、ブレンボ製ベンチレーテッドディスクと225/50R17インチBBS製ホイールを装備した上位モデルで1992年に登場しました。
R32 スカイラインGT-R V.specII
R32 スカイラインGT-R V.specIIは、コーナリングスピードの向上を図るため、V.specのタイヤサイズを225/50R17から245/45R17に変更し、1994年に発売されました。
R32 スカイラインGT-Rは、1989年の8月のデビュー後、2回のマイナーチェンジを行っています。目安として、発売から1991年8までは前期、1991年9月から1993年1月までを中期、そして、1993年2月以降生産終了までを後期と分けることで、中古車相場も変化してくると思われます。
では次に、実際のでは次に、R32 スカイラインGT-Rの中古販売価格を新車価格と比べながら、見ていきましょう!
新車販売時車両価格
454.5万円〜529万円
中古車平均価格
2,283,000円
1989年デビューで25年以上経過したモデルにしては、平均価格はかなり高値になっています。平均価格を上げている理由は、まず第一に販売時の台数が5万台未満と少ないということ、第二に限定モデルなどの価値が上がっていること、そして、第三にそのブランド力によるものだと思われます。
では、R32 スカイラインGT-Rの注意点を見る前に中古車全般で実際に購入する際の注意点について見ていきましょう!
中古車購入時の注意点
①修復歴の有無
②記録簿の有無(走行距離が正確か?)
③ボディの状態(外装の状態、傷の有無をチェック)
④内装の状態(匂い、シートのやれ、ヘタリ、ペダルの減りをチェック)
⑤メカニカルチェック(バッテリー、エンジン音、パワステ、エアコンなどの作動確認)
取説・メンテナンスノート一式
さて、R32 スカイラインGT-Rについてですが、発売から25年以上経過しているモデルである上に、その走りをウリにしたモデルなので、使用状況等でかなり個体差があると思われます。エンジン本体はかなり耐久性があるようですが、熱対策が弱い傾向にあるので、過去にオーバーヒートなどがなかったか確認が必要です。また、様々な電子制御部品をしていますので、それらがしっかりと作動するのか、チェックする必要があるでしょう。
これは、R32 スカイラインGT-Rに限ったことではなく、当時のスカイライン全体によくあることですが、エアコンの液晶表示部が機能しなくなる場合があります。また、ダッシュボードが熱に弱く、反ったり縮んだりしている場合があるので要チェックです。とにかく、前オーナーの手入れ次第なので、あまり平均価格からかけ離れている車は注意が必要かもしれません。
保証付中古車
保証内容のチェックは必ずしましょう!
R32 スカイラインGT-R
R32 スカイラインGT-Rは、1994年に生産を終了し、その後、R33、 R34、GT-Rへと継承され、現在のV35 GT-Rへと走りのDNAは繋がっています。
さていかがでしたか?
今回はR32 スカイラインGT-Rの中古車を、様々な面から、改めて調べてみました。R32 スカイラインGT-Rは、スカイラインの中でもレースを念頭に置いた位置付けのスポーツーで、とにかく走りに関することを優先して作られており、発売当時も高価だったにもかかわらず、中古車になってもかなり人気の高い1台でした。
これをきっかけにスポーツクーペを中古車でご購入予定の方は、R32 スカイラインGT-Rの中古車についてご検討されてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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