BMW 5シリーズの5代目セダン、E60。数多くの先進技術を搭載して登場!

　2003年に発売開始されたBMW 5シリーズの5代目セダンがE60です。ちなみにツーリング（ワゴン）のモデルコードは「E61」です。

　2005年にはエンジンを一新、直列6気筒にはバルブトロニックを採用し、マグネシウム合金を用いての軽量化や低燃費化が試みられました。V型8気筒エンジンは従来の4.4リッターを拡大した4.8リッターと4.0リッターが追加されました。

　2007年にマイナーチェンジされ、フロントグリル、バンパー、ライト類のデザイン変更のほか、トランスミッションはシフト時のタイムラグが従来の半分となる改良が施されました。また、530i はエンジンが変更されて出力がアップしました。

　2003年8月1日に発売開始されました。2.5/3.0L 直列6気筒エンジン及び4.4リットルのV型8気筒エンジンを搭載し、全車に電子式油圧制御6速ATを採用。自動制御により走行条件に合わせてステアリングのギア比およびパワー・アシスト量を調整するアクティブ・ステアリングを標準装備。また、アダプティブ・ヘッドライト、アクティブ・クルーズ・コントロールをオプションにて採用していました。

　2007年6月30日にマイナーチェンジ。外観は、ヘッドライトにクリア・ガラスを新たに採用し、ターン・インジケーターもクリア・レンズにする等変更。車速に応じてステアリングのアシスト量（補助力）を変化させるサーボトロニックを標準装備。さらにダイナミック・スタビリティ・コントロール、ダイナミック・ブレーキ・コントロールが標準装備され、iDrive コントロール・システムの操作性もさらに向上しました。

　BMW E60の外観デザインはエッジを多用するなどして、従来のBMWとは大きく異なったイメージのものでした。

　先代のE39に比べて車体寸法が拡大しましたが、重量増加を抑えるため、Aピラーよりも前、フロント部分はアルミニウム構造とされました。

　BMW E60のエンジンについて紹介します。

　当初搭載されたエンジンは、直列6気筒は先代モデルに搭載されていたエンジン（M54）の流用、V型8気筒はバルブトロニックを装備した新型のものであり、4気筒2,000ccエンジンや、ディーゼルエンジンもありました。変速機はMTのほか、全てのエンジンに新型の6速ATが用意されていました。

　日本で販売された、BMW E60 のエンジンについて紹介します。なお、ここで紹介しているエンジンはE60末期の2008年10月発売のモデルのものです。

【BMW 525i Sedan(E60)】
エンジン型式 N52B25A
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量（cc）　2,496
最大出力（PS/rpm） 218/6,500
最大トルク ((kgf・m)/rpm) 25.5/2,750-4,250

【BMW 540i Sedan(E60)】
エンジン型式 N62B40A
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量（cc）　3,999
最大出力（PS/rpm） 306/6,300
最大トルク ((kgf・m)/rpm) 39.8/3,500

【BMW 550i Sedan(E60)】
エンジン型式 N62B48B
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量（cc） 4,798
最大出力（PS/rpm） 367/6,300
最大トルク ((kgf・m)/rpm) 50.0/3,400

　BMW E60の新車価格は以下のようになっていました。

　発売当初の価格は、
BMW 525i Sedan(E60)　5,985,000円
BMW 530i Sedan(E60)　7,087,500円
BMW 545i Sedan(E60)　9,240,000円
でした。

　販売終了時点の価格は、
BMW 525i Sedan(E60)　6,450,000円
BMW 530i Sedan(E60)　7,800,000円
BMW 540i Sedan(E60)　9,200,000円
BMW 550i Sedan(E60)　10,200,000円
となっていました。

　BMW E60について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。