GTウイングって車検に通るの?GTウイングの保安基準などをご紹介
2016/02/04
ゴンタ
デイライトという交通事故防止法をご存知ですか?よくトラックが、昼間でも点灯したまま走っているあれです。 日本では新幹線が実用第一号だったようですが、デイライトは車検に通るのでしょうか?車検の基準も含めて、調べてみます。ご一緒に見て行きませんか?
日本語で昼間点灯と呼ぶ『デイライト』とは、昼間の明るいうちから車両の前照灯等を点灯させることです。
デイライトを実施する運送会社のトラック
自動車用としてのデイライトは、1970年代から被視認性を高めて交通事故防止に繋がるとして世界中で研究が始まり、スウェーデンをはじめとするスカンディナヴィア諸国から世界に広まっています。
日本では東海道新幹線が1964年の開業以来デイライトを実施しており、2000年代に入った頃からLEDの昼間点灯用ライトの販売開始に伴い、ドレスアップ目的なども含め普及が進んでいます。
交通事故防止の観点から見ても、とても良いアイデアと思えるデイライトですが、日本には車検という厳しい砦があります。
基本的に灯火は車検ではなぜかうるさく言われることもある項目となっていて、デイライトも同様に車検では厳しい保安基準に沿って判断をされるということになります。
LEDデイライトランプ
デイライトの場合には、車検の際に保安基準第42条(その他の灯火等の制限)などに引っかかることが多いようです。
この規定はかなりボリュームがあるのですが、車検に係るデイライトに関係する規定を抜粋すれば、
●300カンデラ以下であること
●デイライトの灯火の色が赤色でないこと
●点滅したり光度が増減するものでないこと
●フロントガラスの上部に設置する場合にはライトの色が緑黄色又は青紫色でないこと
ということになりそうです。
言い換えれば、これらの条件をクリアしなければ車検に通らないデイライトとなってしまうということです。
LEDデイライトランプ FOR PRIUS
デイライトと車高の関係で車検に影響が出ると気にするドライバーもいます。
でも上記の基準を見てもらうとわかりますが、高さの基準というものは車検上では存在しません。
しいて言えば、フロントガラスの上部に位置するデイライトの場合には色が緑黄色又は青紫色に車検上は限定されるということです。
【VT】 ベンツ W212 Eクラス LEDデイライトキット
車高や高さとともにデイライトの取付け位置に関しては、車検ではどうでしょう?
調べたところ、こちらに関して車検では、車両の両端から400ミリ以内でないといけないというようにいわれているようです。
しかし既に説明したように横位置についての規定が保安基準にはないので、基本的には位置については車検で気にする必要はないといえるでしょう。
New S4 Avant B8 デイライト仕様
デイライトと車高を気にするために、車検前のデイライトのヒューズを切って点灯しないようにして車検場に入るドライバーもいるということです。
デイライト SUPER LED LIGHT
しかしこの場合、逆に車検に灯火の整備不良として通らないと判断されることもあります。
従って車検時には、
●車高の基準にかからないように設置をして点灯するようにする
もしくは、車検を受ける際に、
●デイライト自体を取り外す
のどちらかにすることをお勧めします。
最強のデイライト
デイライトは昼用ですから、夕方からはフォグランプ仕様となります。
通常両方を夜につけるわけでなく、夕方以降はフォグのみということが多いですが、このような連動した状態でも車検では通らないということはありません。
最後になりますが、車検を受けるにあたりデイライトを付ける場合の注意点として、保安基準規定で
●保安基準規程第42条「その他灯火類」300dc以下である事。
というものがある事を前述しました。
このことに付き、通常市販されているLEDデイライトは一般的に300cd以下ですが、欧州規格は300cdではないためイグニッションONで300cd超、ポジション連動で300cd未満に減光できる商品もあるそうです。
ところがこの場合、走行中に減光できることになるため、「その他」の定義に外れてしまい車検非対応となります。
「その他灯火類」の色は赤以外でなければならないので青でもOKですが、300cdより光量があると「灯火類」とみなされるので、白・黄色以外は車検に通りません。
ここで、300cd以上ある「前照灯」については「「前照灯」は、ヘッドライトの中心以下・車輌最外側400mmまでの範囲・地上高250mm以上である事」との規制が車検では適用となってしまいます。
前照灯ではない「その他の灯火」では青色でも車検上違反になりませんが、「「その他の灯火類」は、純正のヘッドライトやスモールに連動させて点灯させない事」との規制に引っ掛かる場合は「車幅補助灯」とみなされ、青色は不可となります。
輸入品を使用する場合には、車検を前提に注意が必要です・・・・!
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