車高が低い86はカッコいい!そんな86の車高調について紹介します。
2016/02/25
なみけん
皆さん、「車高調」って知っていますか?いまや軽自動車やコンパクトカーからミニバン、ワゴンと幅広く普及している人気のサスペンションパーツなんです。ここでは車高調の種類から調整方法などをご紹介いたします。これを読めば車高調の調整方法が丸分かりです。
「車高調」(しゃこちょう)とは車高を自在に変えられる車高調整式サスペンションのことです。
いまや軽自動車やコンパクトカーからミニバン、ワゴンと幅広く普及している人気のサスペンションパーツです。
まず、車高調には「全長調整式」、「ネジ式」という2種類の方式があります。
この車高調の高さを調整することで車高の高さを変更できるんです。
全長調整式はスプリングの長さを変化させずに車高調整が可能な車高調です。
スプリングの長さを変化させないため、サスペンションの性能を落とさずに車高を調整することができます。
ネジ式はスプリングの長さを変更して車高を調整します。
スプリングの長さを調整するだけで車高を調整できるため、調整が簡単なものが多く、価格も安いものが多いです。
ただし、車高を落とせば落とすほど、しかしショックが縮んだ状態で固定されることになりますので、通常よりも走行中に使える「有効ストローク」が減った状態となります。
この状態で走行すると、路面から強い衝撃を受けたときにショックアブソーバーのストロークが不足し、サスペンションがこれ以上縮まない状態、いわゆる「底突き」を起こし大きな衝撃がボディにも加わる可能性がありますので非常に危険です。
ここでは車高調の調整方法だけでなく車高を下げる、上げるメリット、デメリットもご紹介します。
車高調で車高調整をする場合、車高を下げるケースが多いと思います。
そこで車高調の調整方法を紹介する前に車高を下げるメリット、デメリットをご紹介いたします。
・見た目のドレスアップ
車高調で車高調整をすることでタイヤとフェンダーとのすき間を少なくすることができます。
そうすることで見た目が格好良くなり、ドレスアップすることができます。
また、地面との隙間も少なくなりますので車をよりスマートに見せることも出来ます。
・車両の重心を下げ安定性を高める
車高調で車高調整することで重心を低くすることが出来ます。
重心が低いとコーナリングが安定します。
また、車高を低くすることで空気抵抗を抑え、ダウンフォースを得て高速走行時の安定にもつながります。
このように車高調で車高調整をすることで見た目だけでなく、走りにもメリットとなります。
ただし、メリットだけではありません。もちろんデメリットもあります。
・振動が強くなる
車高を低くすると路面の凹凸を拾い易くなってしまうようです。
そのため、走行時の振動が強くなってしまいます。
・車体の損傷
「路面の突起物にオイルパンをぶつけてしまい、エンジンオイルが漏れる」、「道路の段差にぶつけてマフラーが壊れる」など、車高が低いために車体の損傷につながるケースがあります。
日本では車高を下げる方が多いですが、海外では車高を上げる人が多くいます。
続いては車高を上げるメリット、デメリットをご紹介します。車高調の調整方法はこの後ご紹介します。
・視界が高くなる
視界が高くなると見晴らしが良く運転していて気分が良くなります。
どこまで車高を上げるかによりますが、『渋滞のときに遠くまで見え、どこでどうつまっているのかがわかる。』という声もありました。
・悪路の走破性
ゲリラ豪雨などで道路が水没してしまった場合でも車高が高ければ難なく走ることができます。また、雪道にタイヤが埋もれてしまうようなこともありません。
・近距離の視界が悪くなる
こちらもどこまで車高を上げるかの問題ですが、車高を上げすぎると遠くは見えやすくなりますが逆に近くが見づらくなってしまいます。
特にフロントノーズやテールエンド部の死角が増え、歩行者や他車が周囲に居ても気付きにくくなります。
・風の影響を受けやすくなる
車高を高くすると前面投影面積が増加し、高速走行時に風の抵抗を受けやすくなります。また、横風の影響を受けて安定性が低下することもあります。
最悪の場合には突風を受けて車体が横転する危険性もあります。
車高を下げる、上げるメリットとデメリットをご紹介しました。
「デメリットはあるけど、メリットの方が大きいから車高調の調整方法を知りたい!」と言う方、お待たせいたしました!
これから車高調の調整方法をご紹介したいと思います。
なお、車高調のメーカーや車種により調整方法が異なることがあります。
車高調を調整するにあたって必要なものは以下の3つです。
・ジャッキ
・ジャッキスタンド
・車高調レンチ
まず、車輌をジャッキアップする前に必ず車高を確認します。
地面からフェンダー、ホイールの中心からフェンダーなど測りやすい所で確認してください。
車高調の調整方法で重要なのが、まず何センチ上げたいか、下げたいのかを決めることです。
まず、ジャッキアップする前にホイールのネジをゆるめておきます。
そしてジャッキアップしてタイヤを外します。
タイヤを外したらいよいよ車高調を調整していきます。
ネジ方式の調整方法と全長調整式の調整方法は異なりますので、調整方法のやり方を分けてご紹介します。
ネジ式の車高調の調整方法ですが、まずスプリング下部のロワシートに組まれたロックナットを緩めてロワシートを可動状態にします。
この状態でロワシートをレンチで回転させて、スプリングの位置を変えることで車高を調整します。
最後に緩めたロックナットを締めて終了。
これがネジ式の調整方法です。
続いて全長調整式の調整方法です。
車高調下端のブラケットでに組まれたロックナットを緩めてブラケットを可動状態にします。
そして、スプリングロワシートやロックナットにレンチをかけて車高調本体を回転させて車高を調整します。
最後にロックナットを締める。これが全長調整式の調整方法です。
車高調の調整方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
意外と簡単に車高は調整できるんです。
なお、均等に調整できていないとタイヤの内側が減りやすくなったり、まっすぐ走らない、ハンドルが取られる、路面の抵抗が増えるといった症状が現れることがありますので、1センチ以上変化させた場合はアライメント調整をオススメします。
1センチ未満であっても始めて車高調を調整した方や調整方法に自身がない方もアライメント調査をおススメします。
アライメント調整を行ってくれる店舗はいくつかありますので、気になる方は自宅近くに店舗がないか探してみてください。
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