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「トヨタ 86」と「スバル BRZ」。富士重工群馬工場出身の姉妹車です!

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」。エンジンやサスペンションからボディまで、基本部分を共通化したトヨタ・スバルの「姉妹車」だから、選択にも悩むと思います。両車の生い立ちから特徴、違いや装備の比較、価格の比較。買うならどちらかまで調べました。

「トヨタ 86」って・・・・?

「トヨタ 86(ハチロク)」は、トヨタ自動車が富士重工業(スバル)と共同開発し、富士重工業が生産、トヨタ自動車が販売するFRレイアウトのスポーツカーです。

「トヨタ 86」は、走る楽しさを追及した「直感ハンドリングFR」をコンセプトに、小型・軽量・低重心・低慣性を特長として企画・開発された小型スポーツカーです。

「お客様とともに進化する」スポーツカーを目指して、トヨタ「86(ハチロク)」と命名されました。これは、チューニングのしやすさから息の長い人気を誇るAE86型カローラレビン・スプリンタートレノ(ハチロク)の「自分だけの1台を楽しみながら育てる」精神を継承したことが由来であるといいます。

トヨタ 86 GT“Limited”(6AT)

「トヨタ 86」は北米でも販売せれていて、北米での名称はサイオン・FR-Sです。

サイオン FR-S

「スバル BRZ」って・・・・?

「スバル BRZ(ビーアールゼット)」は、富士重工業(スバル)がトヨタ自動車と共同開発したスポーツカーです。
トヨタブランドでは前述した兄弟車の「トヨタ 86」として販売され、生産は『トヨタ 86』『スバル BRZ』両車とも富士重工業群馬製作所本工場にて行なわれています。

スバル BRZ

「スバル BRZ」は、2012年3月28日に発売されましたが、小型・軽量・低重心を狙って開発されたモデルです。
「スバル BRZ」の車名の由来はBはボクサーエンジン (Boxer Engine)、Rは後輪駆動(Rear wheel drive)、Zは究極(Zenith)を意味しているということです。

エンジンは富士重工が開発したFB20型をベースに、トヨタの直噴技術である「D-4S」を組み合わせた新開発のFA20型。証としてインテークマニホールド上面のカバーには「TOYOTA D-4S」と「BOXER SUBARU」が併記されています。

スバル純正 カラードエンジンカバー

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」の違いって・・・・?

「スバル BRZ」は、共同開発車である「トヨタ 86」と仕様上の大きな違いはないが、ヘッドランプ・フロントバンパー・フェンダー部のエンブレムや内装デザインなどが違う。

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」の開発技術は両社から持ち寄られており、開発費も両社で折半されている。「トヨタ 86」と「スバル BRZ」のコンセプトやパッケージングなどの企画策定と全体デザインはトヨタが、実際の開発・設計と確認作業は富士重工が主導しました。生産は一貫して富士重工が担当しており「トヨタから富士重工への開発委託」という単純な体制ではないのです。

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」。買うならどっち!?

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」は、エンジンやサスペンションからボディまで、基本部分を共通化した「姉妹車」だから、購入を考えるとしたらその選択にも悩むと思います。

調べていくと、「トヨタ 86」と「スバル BRZ」の選択判断基準は、2つあると思えます。

一つ目は“サスペンションの設定です。
フロント側がストラット式、リア側がダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架という点は「トヨタ 86」と「スバル BRZ」とも共通ですが、セッティングが違います。
走行安定性やハンドリングにも味付けの差があり、重要な判断基準になると思います。

2つ目はグレードやオプション装備の内容と価格についてです。
「トヨタ 86」と「スバル BRZ」の両車とも、複数のグレードを設定してオプション装備も設けていますが、組み合わせは異なります。
価格にも差があり、これも大切な判断基準ですネ!!

詳しく調べてみます。

まずは走行安定性とハンドリングですが、「トヨタ 86」は機敏に回り込む回頭性を重視しています。
コーナーの入口で軽くアクセルを閉じるだけで、後輪の横滑りを誘発する事が出来るそうです。
いわゆる“ドリフト走行”を楽しみたいユーザーには最適です!。

「スバル BRZ」も基本的には曲がりやすいタイプですけど、セッティングは異なり、「トヨタ 86」に比べると走行安定性を重視しているようで、「スバル BRZ」の操舵に対するクルマの動き方も自然だそうです。

従って、普段使いがメインのユーザーに幅広く推奨できるのは「スバル BRZ」がお勧め。

しかし一方で、ミニサーキットなどに出かけて横滑り防止装置をカットし、ドリフト走行を楽しみたいなら「トヨタ 86」で決まりです。
サスペンションに手を加えないノーマルの状態でも、簡単に後輪の横滑りを楽しめるそうですヨ・・・・!

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」。どちらがお買い得!?

次にグレードとオプション装備を比較し判断してみましょう。

まずは、最廉価グレードですが、「トヨタ 86」ではRCが199万円の低価格になるものの、ディスチャージヘッドランプ、エアコンともにオプションでも装着できないことになっています。

「スバル BRZ」はRAの価格が205万8,000円に高まりますが、ディスチャージヘッドランプは標準装着され、19万9,500円を加えればエアコンも装着できます。

「トヨタ 86」ではGの6速MT仕様にLSDをオプション設定するが、17インチタイヤとリアベンチレーテッドディスクブレーキまで備わるのは279万円のGT以上となります。

対する「スバル BRZ」では、上記の3品目が279万3,000円のSに標準装着されています。
トヨタ 86のGに相当する「スバル BRZ」Rでも、17インチパフォーマンスパッケージとしてオプション設定されています。
ただしこの場合、スポーツインテリアパッケージやエアロパッケージと組み合わせねばならないのですが、「スバル BRZ」スポーツインテリアパッケージを選べば価格アップは12万6,000円です。

「スバル BRZ」のRは247万8,000円ですから、「スバル BRZ」Rスポーツインテリアパッケージ合計260万4,000円で最高峰の走りが手に入ることとなります。

価格的には両車が分かったこととは思いますが、やはりスポーツカー選びで重要なのは、何より自分のドライビングスタイルとの相性です。

結局は両車を入念に試乗して、結論を出して欲しいと思います。

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