シート交換すれば車を運転する疲労が軽減!交換してみませんか!
2016/05/04
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クルマを長く乗り続けると、摩耗する部分があります。タイヤ、ワイパー、照明類など。中でも車のエンジンにかかわる要交換品はタイミングベルトです。このタイミングベルトが切れると、エンジンそのものが壊れる事をご存知ですか?今回はこのタイミングベルト交換についてです。
タイミングベルトというのは自動車やオートバイなどのベルト状のエンジン部品で、エンジンのイグニッション(点火)やバルブ開閉などのタイミングに関わる部品のことです。「カム・ベルト」とか「タイベル」と略されることも多いです。
タイミングベルト
点火やバブル開閉だけでなく、ウォーターポンプの動作にもかかわっている。
エンジンの動作周期の中で「点火」や「バルブの開閉」等々が適切な時期に起きるようにするために、クランクシャフトとカムシャフトの回転周期を一致させる役割を果たしているベルトを指す。 タイミングベルトはクランクシャフトとカムシャフトをプーリーを介して繋いでいる。カムシャフトとクランクシャフトの回転を同期させるために、滑りのない、歯が付いたコグドベルトが使用される。エンジンによってはカムシャフトに加えてオイルポンプやウォーターポンプを駆動するためにも使用される。
タイミングベルト交換が必要な理由は、一言でいえば「寿命がある」からです。基本的にゴム素材でできていますから、長期間高速で動いているため、どうしても摩耗、劣化します。タイミングベルト交換をせず放っておくといつか切れてしまうものなのです。
この寿命は大体距離にして10万㌔、期間にして10年が目安ですが、スポーツカーなど高回転型のエンジンを搭載している場合はこの半分ほどの寿命と考えていいようです。
それではタイミングベルト交換をせず、もし走行中にタイミングベルトが切れてしまうとどうなるでしょう。
ほぼ必ずと言って「エンジンがぶっ壊れます」つまり車がオジャンになるということです。エンジンを丸ごと交換しなければならないので、実質全損状態といっていいでしょう。
なぜそうなるか?多くの場合ベルトの破損時にバルブとピストンが衝突するなど深刻な損傷に繋がるからです。バルブとピストンはエンジンの中でももっとも重要な部品で、シリンダーという密閉空間で高速で作動しています。この二つが衝突しないようタイミングをとって作動させる役割を担っているのがタイミングベルトですが、これが切れるとバルブとピストンが衝突し、さらにその破片がシリンダー内部に深刻な損傷を及ぼすので、エンジン交換が必要なことになるのです。
タイミングベルト交換をしないと・・・
走行中にタイミングベルトが切れると、吸気バルブが開閉できなくなってエンジンが停止します。最悪の場合には、バルブの動くタイミングがずれることで、シリンダー内でピストンとバルブが干渉し、エンジン自体が深刻なダメージを負うこともあります。
タイミングベルト交換は、整備士でなければできないこともありませんが、専用の工具や、ラジエーターを外すとか、エンジンそのものを車体から降ろさないといけない場合が多いので、そういう事ができるスペースや設備がないとほぼ交換作業は無理です。タイミングベルト自体はは数千円程度ですが、エンジンを下すジャッキとか、専用工具とかの費用や修理に失敗した時のリスク、安全性を考えると、タイミングベルト交換はプロの出番です。
タイミングベルト交換の様子
素人ではここまでやれないでしょう。
作業は、タイミングベルト交換を行うための作業スペースの確保のために、その他の補機類(インテークダクト、オルタネータなど)を取り外す。そしてエンジンカバーを外し、テンショナーを取り外した後、タイミングベルトを交換する。この時、冷却水を循環させるウォーターポンプを同時に交換することが多い。
タイミングベルト交換にかかる費用は、修理工場によってまちまちですが、大体以下を目安としてみると良いでしょう。
軽自動車:タイミングベルト代2500円~ 工賃20000円 ~合計22500円~
1500ccクラス:タイミングベルト代3000円~工賃25000円~合計28000円~
2000ccクラス:タイミングベルト代5000円~工賃30000円~合計35000円~
2000cc以上:タイミングベルト代8000円~工賃40000円~合計48000円~
また、タイミングベルト交換時に同時にやっておくべき交換があります。
代表的なのはウォーターポンプの交換(25000円~工賃込)です。
その他、タイミングテンショナーとかクランクシール、カムシールなどの交換がプラス10000円程度
といったところなので、
軽自動車だと5~6万円、1500ccクラスだと6万円以上、2000ccクラスで7万円以上
2000cc以上だと8万円以上かかる計算です。
私の場合も13年落ちのスバルプレオのタイミングベルトとウォーターポンプの交換で5万円ちょっとでしたが、知り合いの時は軽自動車で8万円もかかったという人もいました。
車種やどの程度の部品の交換が必要かによって差がでるので、一応の目安と考えてくださいね。
スバル レガシィの例
こりゃちっと高すぎかも・・・
外車の場合、タイベルの交換時期に関してもまちまちで、ルノー、それからイタリア車のアルファロメオなどは、4万キロ前後でその時期がやってきます。
非現実の世界ですが、フェラーリなどは、2万キロが当たり前、費用は50万円はくだらないということも聞きます。
フェーラーリーF348のタイミングベルト
この交換は2万kmで数十万円・・・
ほとんどのエンジンはタイミングベルトでウォーターポンプを駆動していますので、もしウォーターポンプが壊れて交換が必要となったらタイミングベルトを取り外す作業が必要となります。
タイミングベルトを取り外す作業=タイミングベルトを交換する作業ですので、タイミングベルトを交換した後にウォーターポンプを交換する必要が出てきたら再度タイミングベルトの交換時と同じかそれ以上の作業量を支払う必要があります。
今回はタイミングベルト交換についてその必要性と、費用についてご紹介しました。
以前はこの部品は鉄製の「チェーン」だったのですが、騒音が大きいのが欠点でした。しかし、耐久性はベルトよりあるので(30万㌔)、殆ど交換されることのない部品だったのです。またタイミングベルトにとって代わった理由はメーカーの都合(コスト低減・低燃費志向)も大きいようです。1990年代以降耐久性に限界のあるタイミングベルトから技術的改良を加えたタイミングチェーンが普及するようになったものの、2010年から低燃費車に有利なタイミングベルトにまた戻っている傾向があるそうです。
タイミングチェーン
タイミングベルト交換が不要な車の見分け方
タイミングチェーンと並びに取って代わる存在となっていたが2000年代以降チェーンの改良により、新型のエンジンでタイミングベルトを使用する例は少なくなっていた
しかしながら2010年代に入り自動車の燃費向上への要求が高まる中、摩擦損失の少ないタイミングベルトが高耐久化など性能向上も進む中で見直されており、燃費を重視した新型の小排気量ガソリンエンジンやディーゼルエンジンでのタイミングベルトの採用が復活している。
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