車のシートをきれいにしたい!シートの掃除方法を調べてみました!
2016/01/16
kaori7
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は、現在の車のほとんどに標準装備されている急ブレーキや凍結路面において、タイヤがロック状態になるのを防止する装置です。ABSの技術や歴史および自動車メーカの対応について調べてみました。
衝突を回避
車の運転していて急ブレーキをかけると、タイヤがロックし、ハンドル操作が効かなくなることがありますが、ABSはタイヤがロック状態とならないよう、ポンピングブレーキをコンピュータ制御により自動化しています。
ABSとはAntilock Brake Sysytemの略で、タイヤがロックされることを防止するシステムのことで、現在はほとんどの車に標準装備されています。
急ブレーキや凍結または濡れた路面でのブレーキによって、タイヤがロックするとハンドル操作が効かなくなり、障害物へ衝突したり、車がスピンしたりする恐れがありますが、ABSはタイヤがロックしそうになることを検知して、ブレーキの緩める・かけるを繰り返す「ポンピングブレーキ」と同じ効果を自動的に制御します。
ABS装置なし 急ブレーキ タイヤロック状態 ハンドル右!
タイヤがロックして、ハンドル操作が効かなくなっています。
4tトラック ABS装置あり 急ブレーキ ハンドル右!
ABSが動作し、ハンドル操作が可能となっています。
ABS装備車のブレーキ系統図
自動車のABSは以下の仕組みで動作します。
①ドライバーがブレーキを踏むとバキュームブースターがブレーキ力を増幅します。
②ホイールセンサーがタイヤの回転数をエレクトリックコントローラへ伝えます。
③エレクトリックコントローラは、受け取った情報を基にタイヤがロックすると判断した場合にハイドロリックユニットにブレーキ圧を制御する指示を出します。
④ハイドロリックユニットはエレクトリックコントローラーの指示によりブレーキの圧力を減圧・増圧を繰り返します。
ひらドラフェア ABS実演!枚方自動車教習所
自動車に装備されているABSはタイヤのロックを防止し、ハンドルの操作性を確保するための装置で、ブレーキの制動距離を短くすることを目的としたものではありません。
ABSが作動すると「キックバック」とよばれる現象が起こります。これは、ブレーキが「ガガガ・・」という音とともに反発する現象ですが、驚いてブレーキを緩めてしまうとABSの効果が得られませんので注意してください。
また、ABSが作動することで制動距離が長くなることがあります。
凍結した道路や砂利道ではグリップ(摩擦)力が下がった車輪のブレーキ力に他の車輪をあわせてしまうので、車両としての制動力が下がるためです。
初代メルセデス・ベンツSクラス
1978年販売のモデルからABSが装備された乗用車。「W116」と呼ばれたベンツSクラス
ABSの開発はアメリカにおける鉄道車両への導入を目的としていましたが、車へは1970年ころにフォード車へ採用されたのが最初と言われています。
しかしながら、誤動作が原因の事故が多く発生したことによって、その技術はアメリカから消えることとなりました。
また、ドイツでもボッシュ社が1930年代より研究を行っていて、1978年にベンツ社の乗用車とトラックに搭載されたABSが現在の基礎となっています。
日本においては、ボッシュ社が日本企業ナブコ(現:ナブテスコ)と合弁会社日本ABS社を造り、国内の自動車メーカーへABSをOEM供給していきます。
TOYOTA MARKⅡ グランデに貼ってあったステッカー
ABS(4-ESC)が装備されていることを示すステッカーです。
2代目プレリュードのカタログに掲載された4W-A.L.B
下記のように各メーカで名称が異なっていましたが、現在は鉄道も車両も含めてABSに統一されつつあります。
トヨタ:4-ESC(4輪エレクトロニックスキッドコントロール)
日産:4-WAS(4輪アンチスキッド)
ホンダ:4w-A.L.B(4輪アンチロックブレーキ)
2代目ホンダ プレリュード
1980年代デートカーの象徴とされる2代目ホンダプレリュードは、国産車で初めて4輪ABSが装備されました。
スズキ セルボ(4代目)
軽自動車で初めてABSを搭載したのスズキ セルボ(4代目)。この車はABSだけではなく、直4DOHCインタークーラーターボエンジンも軽自動車で初めて装備されました。
国産車で初めて4輪ABSが装備されたのは1982年に販売された2代目ホンダプレリュードです。
同時期に販売されたトヨタソアラもABS(ESC)が装備されていましたが、後輪のみのものでした
ブレーキアシストとABS
ブレーキアシストはドライバのブレーキを踏む力をサポートする装置のことでABSと併用される緊急ブレーキシステムのことです。
ブレーキを踏む力は個人差があり女性やお年寄りでは強く踏むことができない方もおられます。
ブレーキアシストは急ブレーキの際に「踏む速さ」と「踏む力」をコンピュータ(ECU)が検知し、ブレーキの油圧を増圧し、より強いブレーキがかかるようサポートします。
これによりABS機能を最大に引き出すことができます。
ブレーキアシストが作動するとペダルから足を緩めてもブレーキがかかりますので違和感を感じる場合もありますが、故障ではありません。
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