ファンの方必見!日産ラルゴの価格はライバル車と比べてどうなのか?
2015/09/29
takeitokiyoto
『B1』は、日産の小型車「Be-1」の名前の由来名称です。その『B1(Be-1)』の開発事情や歴史、新車価格や中古になった価格も調べます。可愛い『B1(Be-1)』の凄い話を、ご一緒に見に行きませんか?きっと驚かれること請け合いです・・・・!
日産自動車が1987年に販売した乗用車で、Be-1をご存知の方は多いと思います。
でも、そのBe-1は元々B1だったことをご存知ですか?
日産 『B1』
日産自動車は、新型マーチの企画に際して自社の小型車マーチを用いての新車種の企画を検討していました。
デザイン開発ではA案、B1案、B2案、C案の4タイプが製作され、社外のコンセプター坂井直樹が関わったB1案モデルが日産社員へのアンケート調査で高く評価され採用されました。
そのB1案をBe動詞化したものが『Be-1』となったのだそうです。
型式はBK10型。
初代日産・マーチにレトロなデザインを与えた小型車で、「パイクカー」と呼ばれる分野の先駆けとなった。
因みに「パイクカー」は、レトロ調であったり先鋭的であったりと、スタイリングが特徴的な車を指していう言葉です。
日産・Be-1
今回Be-1に関する記事を書いていきますが、ここではBe-1を記載する際には前段のエピソードを踏まえて『B1(Be-1)』と表記していきます。
1982年にB1(Be-1)は発売されましたが、初代マーチ(K10型)のシャーシを利用して開発されて、日本国内でのみ販売された車でした。
初代日産マーチ
『B1(Be-1)』は限定販売という触れ込みで発売されたものの非常な人気を博し、当時自動車業界の主流であった馬力競争やハイテク機器搭載に対するアンチテーゼとしての意義も込められ、1980年代当時主流であった「四角い」カーデザインを「丸く」する端緒ともなった車です。
現代の自動車にレトロ・デザインを応用した最初の車でもあります。
当時ホンダ・シティが人気を得ており、1980年代前半の日産自動車では自社の小型車マーチを用いての対抗企画を検討していました。
ホンダ CITY
本来は「新型マーチ」の企画であったということです。
提案された4案のモデルの内、B1案が採用されたことは前述したとおりですが、その後その試作車が1985年の東京モーターショーに出展され、同ショーでの好評を受けて市販化が決定したことを付け加えておきます。
『B1(Be-1)』は、1987年1月に”パンプキンイエロー””ハイドレインジアブルー””トマトレッド””オニオンホワイト”の4色のラインナップ、限定10,000台という設定で販売が開始されましたが、発売されるや約2カ月で予約完了となる好評を得て、月産400台の生産計画が600台に増強されたほどでした。
4色の Be-1
ちびっこチョロQ Vol.10
『B1(Be-1)』の車体は、フロント、リアが直立したデザインのため、小石などを跳ね上げ傷が付き錆が発生しやすくなると判断されたため、世界で初めて米国GE社と共同開発したフレックスパネルをフロント及びリア・エプロン部(バンパーとナンバープレートが取り付けられている部分)及びフロントフェンダーの材質として作られています。
その他にも『B1(Be-1)』のCピラー外装部分にはABS樹脂が使われたり、エンジンフードやドアパネルにはデュラスチールを採用したりと、今までにないデザインを実現するために様々な新素材が採用されました。
『B1(Be-1)』の生産は委託生産により1986年から高田工業戸塚工場において半ば手作業で行われました。
高田工業株式会社 戸塚工場
前後しましたが『B1(Be-1)』は、1985年10月31日〜11月11日に行われた東京モーターショーで公開され、1987年1月13日から販売が開始されました。
その後『B1(Be-1)』は、1987年3月2日に電動キャンバストップ付仕様を追加販売し、翌1988年5月を持ってその生産を終了したのでした。
ここでは、『B1(Be-1)』の当時の新車価格を調べてみたいと思います。
前述したとおり、『B1(Be-1)』は1988年5月にその生産を終了しています。
当然今のカタログ等には新車価格は載っていませんので闇雲に資料をあさっていると、次のような記載を見つけました。
というものでした。
どちらも『B1(Be-1)』の新車時価格が似通った価格となっていて、『B1(Be-1)』の当時の新車価格として信頼に値する記載内容だと思えます。
『B1(Be-1)』の中古車価格を調べてみます。
こちらは割と安易に『B1(Be-1)』の価格掲載サイトを見出すことが出来ました。
下記にその一部を記載します。
≪日産 Be-1 1.0≫
●本体価格: 25.0万円(消費税価格込)
●年式:1988年
●排気量:990cc
●走行距離:13.5万km
●車検:2017年2月
●ミッション:フロア3AT
●乗車定員:5
≪日産 Be-1 1.0≫
本体価格: 25.0万円(消費税価格込)
≪日産 Be-1 1.0 /パワステ/Tベルト交換/1年保証≫
●本体価格: 138.0万円(消費税価格込)
●年式:1988年
●排気量:990cc
●走行距離:11.0万km
●車検:車検整備付
●ミッション:フロア3AT
●乗車定員:5
日産 Be-1 1.0 /パワステ/Tベルト交換/1年保証
本体価格: 138.0万円(消費税価格込)
≪日産 Be-1 1.0≫
●本体価格: 46.0万円(消費税価格込)
●年式:1988年
●排気量:990cc
●走行距離:15.0万km
●車検:車検整備無
●ミッション:フロア3AT
●乗車定員:5
日産 Be-1 1.0
本体価格: 46.0万円(消費税価格込)
ここまで『B1(Be-1)』の新車・中古車価格を見てきましたが、奇妙なことに気付きました。
『B1(Be-1)』の新車価格を調べた際に『B1(Be-1)』の新車価格は129万円~135万円であったことが分かりました。
しかし、『B1(Be-1)』の中古車価格調査では、本体価格が138.0万円(消費税価格込)という車両が記載されています。
諸費用込だと160万円に近い価格となるですが、いったい何がここまで高価格にしているのでしょうか?今一度記載サイトを調べました。
すると、次のような記述がされてありました。
とか、
保証付 詳細については、販売店にご確認ください。
保証期間:1年 保証距離:10,000km エンジン・ミッション保証適用。 4回分(1年間)エンジンオイル交換も行います!!
というものでした。
高価格の原因は、ベースグレードということでの希少性。そして各種保障の付加によるものであることが分かりました。
いずれにしても、『B1(Be-1)』には今でも強く好んでいるファン達がいることの表れではないかと思わせてくれる事柄でした・・・・!
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