マツダが生んだ快適なミニバンの元祖 MPVの魅力と最新中古車情報

中古車をいろいろ見ていく前に、まずはMPVについてご説明しましょう。
1988年に販売開始しましたが、元々北米向けの海外専用車でした。なので、実際に日本国内で販売されたのは1990年からとなります。
初代の駆動方式はミニバンクラスの中でも珍しいFRで、サスペンション構造やV6・3000ccの本革仕様の当初のラインナップから、ミニバンというよりSUVというカテゴリに分類されました。

1999年にはスタイリッシュなフォルムをした2代目へとスイッチしたMPV。マツダ製の2L直4とフォード製2.5L V6との2タイプのエンジンを用意し、駆動方式はFFとなりました。ドアが左右スライド式になるだけでなく、シートレイアウトは前から2-2-3名の7名定員となり、サードシートは便利な床下格納式など、シートアレンジの多彩さがありました。
また豊富なグレードや特別仕様車をそろえるなど、マツダらしい多種多様なパッケージを揃えたのも特徴的でした。

では続いて、中古車の中でも最新型のMPVについて詳しく見てみましょう。2006年にデビューした3代目MPVは、室内空間の広さに加え、デザインや走行性能を刷新させ、高い環境性能との両立を実現しています。
その為先代より一回り大きいロー＆ワイドボディに、2.3L直列4気筒と新開発の同直噴DIターボを用意されました。

ボディサイズぎりぎりの8人乗りとなっているものの、内装は研ぎ澄まされた質感とデザイン性を極めたMPV。オプションによっては運転席8Wayパワーシート、本革＆木目調ステアリング、パワーリアゲート（イージークロージャー付）、サードシート電動復帰機構など豪華な装備がつけられます。
またセカンドシートがセパレートにもベンチにもなる等、内装の機能性をより充実させています。

エンジンは2.3LのNAの低速トルクの強さを生かし、力不足を感じさせないほどの余裕があります。パワフルな発進加速と軽快な乗り心地、そして走行時の静粛性は他のミニバンをも寄せ付けません。また、ワイドレンジのトランスミッションはスムーズな変速の上に環境性能にも貢献しております。
（※ターボと4WD仕様は6速AT）

ステアリングの旋回性も良く、素直な効きもあって、乗り心地の良さにつながっています。リアサスペンションとボディの剛性アップも相まって、長距離移動でも疲労しにくい乗り味にもなっています。
3代目ではマイナーチェンジによって、走行性能の高さに加えて、使い勝手がさらに広がったMPV。安全面では、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール、DSCなどもあるので、中古車を探す際にも是非参考になればと思います。

ではMPVの中古相場や中古車情報を見てみましょう。
MPVの新車時価格は221万円～360万円、2016年8月現在の中古車価格は1万円～325万円となっております。
中古相場も広く年式もばらばらですが、劣悪なものはほとんどないのが現状です。中古の状態をしっかりと見極めれば状態の良いMPVがすぐ見つかります。