フォルクスワーゲンの高級SUV トゥアレグの魅力と気になる中古車情報

中古車をいろいろ見ていく前に、まずはトゥアレグについてご説明しましょう。小型車ではポロやゴルフなど、庶民的で親しみのある車種が多いフォルクスワーゲンが、初の本格的高級SUVとして誕生させたのがトゥアレグです。あらゆる路面でも対応できるパフォーマンスを発揮しつつ、高級車の質の高い乗り心地を実現するために、ポルシェと共同開発し、同社のクロスオーバーSUV・カイエンと同じプラットフォームを採用しています。

1900mmを超えるワイドなボディに、3.2L V6と4.2L V8の2種のエンジンを用意し、パドルシフト付6速ATの2列シート5人乗りとする他に、駆動トルクを状況に応じて変化する新開発の4WDシステムを組み合わせています。内装もシートヒーター付電動レザーシートやレザー／ウッドシフトノブなど非常に豪華で、安全装備もEBD付きABS、ブレーキアシスト、横滑り防止機能等と充実しています。

2011年の2代目へのフルモデルチェンジした際には、フォルクスワーゲン初のハイブリッドモデルをラインナップに追加しており、3L V6 スーパーチャージャー 付きエンジンと電気モーターを組み合わせ、特殊な構造のハイブリッドシステムにより、10・15 モード燃費13.8km/l を達成しています。この他にもガソリン車仕様にアイドリングストップ機構を採用するなど、環境性能を向上させています。

では続いて、中古車相場に影響しやすい、最新型トゥアレグを細かく見ていきましょう。
トゥアレグは2015年にマイナーチェンジにより 外観が変更され、存在感の強い顔立ちになりました。フロントバンパー下側にはLEDのポジションライトを装着し、各所にクロームモールを採用することに、見栄えがより大柄な印象になりました。
18インチアルミホイールのデザインも変わり、よりSUVらしくなったといえます。

高級志向のトゥアレグですが、内装がより充実したものとなりました。シートは前後席ともに余裕があるほどの大きさで、頭上や足元の空間もゆとりがあります。居住性も5人乗りのSUVならではの快適性を感じます。車高は人の好みによりますので、中古のトゥアレグでは乗降性までチェックしましょう。

トゥアレグのエンジンですが、従来の「ハイブリッド」が廃止され、V6とV6アップグレードパッケージの2種類になりました。V型6気筒エンジンの排気量は3.6リッターで、280ps/36.7kg-mを発揮します。8速AT仕様で、JC08モード燃費は9.8km/ながらも、大排気量エンジンならではの扱いやすさと、スポーティに走れる良さを持っています。またトゥアレグの大きな見た目から高重心に思われますが、走行安定性に問題はなく、贅沢かつ快適でしなやかな動きになっております。

また安全装備の充実が大きく変更されました。従来はミリ波レーダーを使った自動ブレーキが可能な衝突回避の支援機能のみでしたが、時速30km以下における障害物の検知性能が高まったほか、アップグレードパッケージではフロントウィンドウの上部にカメラを装着されます。また、車線逸脱を知らせる装備や、追突された時に自動ブレーキを作動して二次的な災害を防ぐなど、これまでに安全性が確保されています。

ではトゥアレグの中古相場や中古車情報を見てみましょう。トゥアレグの新車時価格は524万円～1090万円、2016年8月現在の中古車相場は55万円～630万円です。
高級車扱いのトゥアレグですので最新型は依然中古相場が高いままです。しかし初期型の大半は、状態が良いままで価格がお得になっている中古車が多いです。なので、中古のトゥアレグを安く購入するなら、初期型が非常にお勧めです。