トヨタ「FJクルーザー」の気になる中古車と見極めるポイントを知る

まずは「FJクルーザー」についてご説明します。元々アメリカ国内のみの生産・販売をしていたFJクルーザーでしたが、2010(H22)年に初めての日本正式デビューとなりました。
丸形状のヘッドライト、グリル前面の「TOYOTA」のロゴ、白色のルーフなど往年のSUV車を彷彿とさせるデザインが特徴的で、車輌重量は1940kgを誇る本格的SUVです。両側大開口観音開きドアを採用し、外観デザインと後席への乗降性を向上させているのも特徴です。

エンジンは、4.0Lガソリンエンジンで、276PS /38.8kgf・mを誇り、強度と耐久性が高いフルフレーム構造のプラットフォームで支え、リヤデフロック付きパートタイム4WDを採用するといった、SUVの走行性能を高めています。

その後のマイナーチェンジにおいても、ビルシュタイン製ショックアブソーバーや、リヤデフロックを標準装備としている「オフロードパッケージ」といったグレード追加や、前後左右のショックアブソーバーを、最適な補助減衰力を付加する中間ユニットを介して対角線で連結する事で、ロールやピッチングを抑えるX-REASをオプション設定するなど、改良を行っています。
また新デザインのアナログメーターを採用の他、視認性を向上させるフロントフォグランプなど、FJクルーザーは外観こそ大胆に変えずとも、中身はよりSUVらしさが進化しています。

ではFJクルーザーの中古車相場はどうなっているのでしょうか。
トヨタ・FJクルーザーの新車時価格は314万円～347万円で、中古車相場は229万円～578万円です。
はっきり申し上げまして、FJクルーザーは「相当なる人気車」です。元々海外専用車であったのを、日本国内からの熱い要望により登場した車種ですから、需要は相当高く、中古車値段も新車並みの高さです。

しかしその影響をよそに、FJクルーザーの中古車の在庫自体は意外にも多く、グレードや仕様の異なるFJクルーザーによって、「顔つき」も異なって見え、非常に個性的なSUVです。そこで続いては、中古のFJクルーザー探しにおいて、判断基準となるべきポイントを、内装編と外装編に分けてご説明します。

まずは内装です。
機能性重視のFJクルーザーですから、標準装備だけでもかなりしっかりしているものがあります。
ですがそこは「中古車」ですから、シートや内装生地、後部座席やラゲッジルーム等に色あせや擦り切れ・穴等がないかをくまなくチェックしてください。
カーナビ等のオプション品や、シフト・トランスファーノブの操作等もしっかり動作するかも忘れず見ておきましょう。

大きなカスタムしている中古のFJクルーザーもありますが、気にしないようであれば中古車候補に入れても構いません。
ただ走行距離含め、FJクルーザーのボディに傷やへこみ、エアロパーツの破損等が無いか、修復歴含めくまなくチェックしましょう。
忘れがちですが、ホイールハウス内も見ておくと尚更OKです。そこで中古車の状態が分かることもあります。

あとはエンジンです。FJクルーザーに搭載するエンジンは、手入れに手間のかかるハイパワーV型エンジンの為、故障にあった場合に破格の修理費が請求される場合があります。
その点に注意しながら、エンジン状態も事細かく確認した方が良いでしょう。中古のFJクルーザー探しにおいて大事なポイントは他にもありますが、機械関係に疎いようでしたら、「中古のFJクルーザーに試乗して確かめる」方法が一番の判断基準です。

いかがでしたでしょうか？
今回はトヨタ・FJクルーザーのの中古相場チェックを踏まえ、中古のFJクルーザー探しにおいて判断材料となるポイントを簡単ではありますがご紹介させていただきました。
街乗り×SUVを融合し究極形へと進化したFJクルーザーを、格安に手に入れられるチャンスです。